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ジョルジィ・リゲティ ピアノのための練習曲集第一巻(1985年) その1
Désordre(無秩序) :ピエール・ブーレーズに献呈
Cordes vides(開放弦):ピエール・ブーレーズに
Touches bloquées(妨げられた打鍵):ピエール・ブーレーズに
Fanfares(ファンファーレ):フォルカー・バンフィールドに
Arc-en-Ciel(虹):ルイーズ・シブールに
Automne à Varsovie(ワルシャワの秋):ポーランドの友人たちに
György Ligeti(1923/5/28 - 2006/6/12)とFrançois-Xavier Roth(1971/11/6 -)
まずはpoeme symphonique fur 100 metronome 、
コンサートホールで曲目の一つとして演奏するには、スマートな方法だと感心した。コンサートではアタッカで次のベートーヴェン「交響曲第八番」を演奏したみたい、メトロノーム繋がり。
アンチ・アンチ・オペラ、グラン・マカーブル、
プレリュードのクラクションによる鏡像カノンに始まり、諧謔や下品さをまとわせた真剣な職人技
ギュスターヴ・シャルパンティエ(1860/6/20 - 1956/2/18)の音楽小説 (roman musical) 「ルイーズ」 (1900)
初演したのはドビュッシー「ペレアスとメリザンド」同様にアンドレ・メサジェ指揮オペラ・コミックでした。パリ、モンマルトル庶民の日常を描いた作者自身原作の台本の内容からモーパッサンやゾラの自然主義に影響された実験的な野心作、みたいな扱いが目に付きますがそんな括りには無理があり過ぎ、モーパッサンはともかくゾラというなら所謂ヴェリズモ・オペラ、フランスならばシャルパンティエの師匠マスネの「ナヴァラの娘」
もっとみるLa Ruta del Nuevo Mundo, Las Rutas de la Esclavitud
「新世界への道」第一弾、2001〜3年録音でエスペリオンXXI及びラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ得意のスペイン語歌謡、合奏曲の延長上でラテンアメリカっぽさを感じさせるいつもながら良いアルバムだと思います。
第二弾は2009〜10年録音、メキシコのテンベンベ・アンサンブル・コンティヌオとの共演でこりゃあいい。フォリアっていうけどこりゃもうラ・バンバでしょ。Alia Voxレーベル初期の
ガブリエル・ガリード(1950 -)
長い事ガブリエル・ガリードの活動を聞きませんでしたが突然のリリース。
アンサンブル・エリマの名前はクレジットされておりません。私たちの心の中で彼らの名はやはりモンテヴェルディと結びつきが強いでしょう。3つのオペラやヴェスプロ、またマドリガルや「倫理的・宗教的な森」のalternative choiceとして、最も「ラテン的」な演奏でありました。情熱的な勢い、通奏低音が大編成で派手め、おそらく
ルネ・ヤーコプスのカルメン
とうとうそうきましたか…
1874年バージョンと銘打っていますので、初演(1875年)以前、自筆譜に則ってという事なんでしょうがルネ・ヤーコプスなので油断出来ない。ええっていう大胆な新機軸が隠れていることがあるんで。一聴しただけでは分かりませんけど。
序曲やジプシーの歌などでは慣習的な煽りを排しているので結果、ちょっとだけアンゲルブレシュトの録音と似てるかもって思う瞬間が。ディスクもリリ
クラウス・テンシュテット(1926/6/6 - 1998/1/11)、あるいは響きと怒り その2
そして1985年、病の発表がありその治療を優先して活動は中断されました。後にリリースされた大地の歌は1982および1984年とクレジットされている。他にも頓挫した録音計画は山ほどあったと聞く。1986年マーラーの第六番で指揮台に復帰したと記憶する。そして同年の第八番のセッション録音。冒頭からこの大編成で細かなアゴーギグ、それがこの上なくピタッとハマり説得力が凄い。展開部で突進する寸前の“アッ(ブ
もっとみるクラウス・テンシュテット(1926/6/6 - 1998/1/11)、あるいは響きと怒り その1
大作を構想中いき詰まり、さらっといけそうな題材をみっけたんで始めてみますが、あら、結局はトリスタンとイゾルデになっちまうかも。
日本で初めて紹介されたディスクはベルリンフィルとのシューマン交響曲第三番(1978)、東ドイツから亡命の指揮者がアメリカでセンセーションを巻き起こした評判に続いて遅れた現れた新人とかカラヤンに後継者と目されたとか、独墺音楽の本流を行く、なんて惹句ですが本盤については伝
シューベルトのピアノのための舞曲
さすがはピエール=ローラン・エマール、目の付け所が。こんなに沢山、一つのアルバムとしてまとめるのは前代未聞では。期待します。
これらの曲を楽しむいちばんの方法は、自分で弾くことだとおっしゃるのはごもっともですが… エマールさんのアルバムには取り上げてない様子ですが、以前取り上げたD820の6曲のウェーベルンによる編曲版なんてのもありました。
私がまとめて聴けたのは、何と言ってもマルセル・メ
ペレアスとメリザンド その6
ブルーレイ四題です。
ステファヌ・ドゥグー(Br ペレアス)
エレナ・ツァラゴワ(S メリザンド)
ヴァンサン・ル・テクシエ(Br ゴロー)
フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(Bs アルケル)
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms ジュヌヴィエーヴ)
ジュリー・マトヴェ(S イニョルド)
ジェローム・ヴァルニエ(医師)
パリ・オペラ座管弦楽団&合唱団
フィリップ・ジョルダン(指揮)
演出:ロバー
ストコフスキーのハチャトゥリアン「交響曲第三番」
これに興味を持って検索してたら驚愕、こんな録音が残されていたとは知らなんだ、しかもシカゴ交響楽団!
アラム・ハチャトゥリアン(1903/6/6 - 1978/5/1)、交響曲第二番とかピアノ、チェロ、ヴァイオリンそれぞれの協奏曲やラプソディはいい曲ですよ。ただ交響曲第三番(1947)はねえ…トランペット15本にオルガンて、正気の沙汰ではない上に、ムラヴィンスキーは録音が古すぎるしコンドラシン
ベルリオーズの呪い、あるいは何故南西ドイツ放送局傘下のオーケストラは一つに統合されたのか
問い:何故シュトゥットガルト放送交響楽団とバーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団は2016年に南西ドイツ放送交響楽団として一つに統合されたのか?
答え:二年続けてベルリオーズの「レクイエム」をそれぞれが演奏したりなんかしたもんだから(※個人の感想です)。
意外と真実のような気もする。
サー・ロジャー・ノーリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団、SWRヴォーカル・アンサンブル・シュ
ラフマニノフのピアノ協奏曲第三番
ホロヴィッツ:アルバート・コーツ指揮ロンドン響(1930)
ラフマニノフ:オーマンディ指揮フィラデルフィア響(1939)
同じカットがあります。
ギーゼキング:メンゲルベルク指揮ACO(1940)
この時代にしてカットがありません!
ホロヴィッツ:フリッツ・ライナー指揮RCAビクター響(1951)
これ初めて聴けましたが凄まじい演奏でした。
ホロヴィッツ:オーマンディ指揮NYP(