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- リスキリング vol.13 - お米は僕らをつなぐ


苦手意識を克服へ!

ついにやりました!カンペなし、15分のプレゼンテーション。ワンマンショーです。聴衆はクラスメイト25人くらい。
ここのところ、ずっとモヤってたのは、この件。英語で15分も話すのかよ・・・ってやっぱり腰は引けるんです。私にとって言葉はコンプレックスだから。
で、異文化間マネジメントがお題なんすけどね。どうしたら面白くできるか。マコトさんの記事でひらめいて、"おにぎり"ありきでやりたいと。ここまでは良かったんですが、そこから先が全然降りてこなくて困ってました。今受講しているこのクラスをつなぐのは"米"ってことにして、異文化理解とマネジメントをイイ感じにまとめたかったんです。

そもそもこのクラス、アジア人多いんです。でいて、印中混ぜるな危険(=インド人と中国人が仲良くない)がイヤでした。さすが大国の看板背負ってるだけあって、お互い意識バチバチ。私が思うには、せっかく交われる良い機会なんだから、お前ら仲良くしろよって。

どうしたもんかというところですが、まずはお米の美味しそうな動画からスタート。冒頭でAre you hungry?って言いたかっただけですが、勢いよく言ってみて。(昔のカップヌードルのCMです、私的には) オー!とはなりませんけど、”美味しそう!”とか”ご飯食べてきてない”とか反応もらって。ひとまず”つかみ”。

各国の消費量チャート見せて、どんな米料理食べてるっけって、 ビリヤニとかお粥とか、お米の料理を紹介しつつ、それぞれの国にソウルフードあるじゃん。もちろん日本にも、“おにぎり”。それぞれどんな料理か聞いて補足してもらって。(事前仕込みアリ。。) 僕らには“お米”って共通項あるよねって。(正確には小麦の料理などもそれぞれあるんですが)

ひとしきり料理の美味しい話が膨らんだところで、でさ、背景が稲作文化の人たちって、協力とかそういう傾向あるよねと話を本筋に寄せていく。こっからは少々強引に、セオリーにぶち込んで、数値引っ張ってきて、あれ?このクラスの出身国、みんな同じ文化属性じゃん。すごいねっ、ってことは、こうこうこういうことを意識すれば仲良くできんじゃない?と。お米の国から来た人と付き合うポイントはこれ、みたいな話です。小麦文化の人には通じない。クラス全員にあてはまる共通項を見つけたのが全てでした。話はキレイに落ちました。Make sense。

ドあたまのアタック動画はチャーハンの持ち上げ・・・湯気がふわぁっと。
おにぎりはRice Ball。クラスメイトは
話してる私よりも、おにぎりの画像見てましたよ。。。

貧弱な言葉を補うギミック

それにしても、私にはとてもエキサイティングな体験だったので、今後のためにも、いくつか書き留めます。(こんなんやったことなかったし)日本語の時と同じことも違うこともある。 
あ、内容は目からウロコな話ではないのでそこはご勘弁。絶対的にpoor な英語をカバーするための、聴衆を飽きさせない工夫です。

ワイヤレスクリッカー:私、あちこち歩くので必須。話者が動くと聴衆の意識が散って、注意をつなぎ留めるのに役立つ。あと、握っているとなんか安心するので御守にもなる。これ重要。
身振り手振り、顔の表情豊富に、アイコンタクト:話者の表情って結構役立ちます。笑った顔、困った顔、伝える表情。場の雰囲気を作れるので。アイコンタクトは“あなたに話してますよ感”。あとマナーの良い子は人の話を頷きながら聞いてくれる。それを見ると安心します。理解してくれてるのか、ホントのところはわかりませんけど。
問いかけ、インタラクティブ性:基本は聴衆もノリは悪いから仕込みが必要。答えやすい問いで"さくら"が口火を切ってくれれば、周りもポンポンとノッてくれる。私は、例によって仲の良いテジャスにお願いしたんですが、彼は知識をひけらかして、そこまで言わなくていいよってことまで言ってくれちゃって。協力には感謝ですが。ちなみに、反応がない時に”Hey guys, come on!”って言ってみました。何が"guys"だよって話ですが。言ってみたかっただけです。
シンプルなスライド:文字は絞って。一方で、スライド枚数は多めにしました。正直1枚でベラベラ話すスキルないので。チャッチャ切り替えて、poor English をテンポで誤魔化す意図です。ちなみに、スライドのアニメーションは最終的に全部なしにしました。聞き手を意図的にコントロールするのは、ストーリーへの没入性失うなと思って。
最悪これだけ話せばいい:頭が飛んじゃった時に、最悪これだけ話せば、ストーリーが崩れないって短文を各スライドで決めておく。ヘッダー読んでおしまいとか。今回は、落ち着いていたので、セーフでした。
遊び心:わたしゃ学者じゃないので、アカデミックに関心させるのは上手くない。というかできない。けど、私なりのユーモアで聴衆とテーマについてengageできればそれで良いと思って。元来の性もあるけどウケ狙いはいくつか仕込みました。米粒で作った世界地図の画像とか。
■"こっからポイントよ"の強調:because だったりbut, however, finally などなどをゆっくり強めに言って、注目させる。1秒くらいの間がポイント。
ChatGPTと一緒に考えた締めのセリフ:こんな文章絶対普段話せないだろって決めのセリフを、(もちろんマルっと覚えて) タメも入れて話すと、まるで俳優!そして、拍手と同時に、クラスメイトがホォゥって裏声出して賞賛してくれて、ちょっとした劇場。
せんべい:最後にクイズをやったのですが、そのプライズ。ライスクラッカーと紹介しました。どこまでいっても日本のものはウケが良い。

これは別の人ですけど、クリッカーがないと、イチイチPCのところにいって、スライドを送らないといけなくて煩わしい。

もっとも、これはすごく重要ですが、決して流暢に話せている訳はなく、アクセント、イントネーションは要改善のままです。(録音したのを聞いても、まさに顔から火が出るレベル。当日の朝、家で練習していたら、子供が”ヒドイ発音の英語が聞こえてきて、なにかと思った”と言っていたので、相当なんでしょう) 加えて、語彙。まだわかりやすい単語でしか話せてません。特に発音が難しいのとか、長いのとか、そもそも訳した日本語の意味がよくわかんない単語とか、全部却下。

この余韻をひとたび味わってしまうと・・・

教授からは、Well composedだって。習ったtheoryはこういう風に日々の生活に落とし込む練習をして実践的に使えるようになれってみんなに言ってましたよ。その辺りは実践経験豊富なおっさんをなめるよって話です。
プレゼン後の休憩時間に クラスメイトが4人、5人とわざわざ席まで来てWell doneとか、私もお米大好きなのとか、自信に満ち溢れていたよとか、スライドのデザインが美しいとか、果てはWhatsApp交換しようとか。実にいろんなお褒めの言葉。握手、握手、感無量。正直ベース、あの日の余韻は忘れたくない感情です。

スライドの中身が面白いのは、自分でもそう思うんすけど、印中混ぜるなの裏テーマ含めてストーリーしっかり練って、前の晩にリハーサル何回もして、よく準備をしたのが◎。伝え方が、確かに9割以上だと思います。準備をした上で、100%の力をしっかり出せたってのもプロフェッショナル、ここは我ながら。舞台に強いってのは悪くない特性です。緊張はそりゃしますが。私的には、100点満点、ひと皮剥けました。

Ladies and gentlemenって言ってみたい

今回は自分の中ではTED Conferenceそのもの。まさか、ここで夢が一つ叶うとは思わなかった。そのうち叶わなきゃとは思っていましたが。

しかしながら、こうなったら、100人、200人を前にやってみたい。それとステージと照明がほしいかな、大きな会場で。なんてプププ。

客観的に見れば、そこまで騒ぐなよってことですが、それは仰る通り。たかが知れたレベルです。ただ、主観では、できないと思っていたことができたことが、とても素晴らしい。あと何回かやれば、うまくいかないパターンも経験して、結果もっと素敵にできるようになるはずです。ヒドイ発音も多少はよくなるといいな。

こんなん誰に遠慮する話でもない、自分が満足すればそれでいいんです。とすると、いつか大勢の聴衆の前でLadies 〜 and gentlemen 〜って言ってみたいなぁ・・・と夢を広げてみます。

これもマコトさんの記事でピンと来たんですが、お米は僕らをつなぐ、締めをbridge にしようか、無難にconnect にするか迷いました。あとYouたちねって、インドと中国をハイライトしてやろうかとも思いましたけど、まあそれは。

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