記事一覧
東京都ホームレス自立支援計画へのパブコメ(3/1締切)
東京都は「ホームレスの自立支援等に関する東京都実施計画(第5次)(案)」に関する意見募集を行なっています(2024年3月1日締め切り)。いわゆるパブコメです。
まだギリギリ締切に間に合うのでせひみなさん提出しましょう。私が提出した意見を掲載するので、参考になれば幸いです。なお、無料低額診療と外国人への支援に関する意見は稲葉剛さんのご意見を参考にさせていただきました。
▼意見の提出はこちらから(東
居住支援のあり方に関するパブコメ(1/24締め切り)
国交省は「住宅確保要配慮者に対する居住支援機能等のあり方に関する中間とりまとめ(案)」に関する意見募集を行なっています(2024年1月24日18:00締め切り)。いわゆるパブコメです。
「中間とりまとめ(案)」の全体的な内容としては、単身高齢者の増加や、コロナ禍で顕在化した不安定居住の問題を念頭に、賃貸市場の環境整備を軸にしつつ入居後の支援や地域とのつながり、空き家活用などの方向性が示されていま
読書ノート『正義と差異の政治』I.M.ヤング
先日、I.M.ヤングの『正義と差異の政治(Justice and the Politics of Difference)』をどうにかこうにか読み終えた。
原著は1990年に発表されたものだから現代における古典という位置づけで、よく引用・参照されている(らしい)。こういう政治哲学の原典(と言っても翻訳版だが)をしっかり読んだのは、ぼく自身は初めてで、前提知識も十分ではなかったので読み進めるのにだい
#09 命の価値を測ってしまう、”思考の檻”から抜け出そう
定期的に浅はかな/扇動的な有名人から、人間の価値を生産性で測り、命の値踏みをするような発言が発せられることがあります。
これを聞いて、”本質的には否定できない”と思ってしまう人――思考の檻に囚われてしまう人も残念ながらいると思います。これは命の選別や優生思想などにつながる危険をはらむ考えなので、こうした発言が注目されるたびに私は意見を述べることにしています(似たような投稿は過去に何度もしています
#08 映画「PLAN75」評:現実と地続きな、命を値踏みする社会を鋭く描く
先日、映画「PLAN 75」を観た。
75歳から生死の選択権が与えられる制度<PLAN75>が施行された日本を舞台とするフィクションだ。もちろんこのような制度がそのまま実現することはないだろう。しかし、まったくゼロとは言えない、そういうリアリティを感じさせる映画だった。あらすじは以下。
日本社会は30年間経済成長がないまま格差が広がり、ますます不寛容で自己責任を強いるようになった。そして「命の
住まいのない方が発熱またはコロナ感染した場合の対応について、東京都に要望を提出し意見交換を行ないました
今夏到来したコロナウイルス感染症のいわゆる「第5波」により、東京では入院や療養施設への入所ができない方が多数生じました。そんな中、困窮者支援の現場では、療養できる自宅がない方が発熱や感染に至るケースが見られました。住まいや所持金、保険証などがない方が発熱した場合、検査へのアクセスにおける課題や、検査結果を待つ期間及び病院・療養ホテルに入るまでの期間に滞在する場所の確保について課題があります。感染状
もっとみる愚かな自己責任社会よ、さようなら。僕は明日の包摂を考えることにする。
私はこのところ、主に東京の住居喪失者支援の具体的な情報発信につとめてきたのだが(詳細は「コロナ禍で住まいを失う人が相談できる窓口紹介(東京)随時更新中」)、一度やや抽象的かつ基本的な考えをまとめておく必要があると思いこの記事を書いてみた。
そしてこの記事をちょうど書き終えたところで、浅薄なインフルエンサーが極めて愚かな発信をしているということを目にした。それ自体を拡散することが本意ではないので引
#07 17歳の高校生が結核病棟に入院した話。
よくソーシャルアントレプレナー的な人のこれまでの歩みを見ると、このことがキッカケになって社会的な使命を感じるに至ったという象徴的なエピソードがあったりする。もちろん、そういった人もいるだろうし、素晴らしい活動をされていてすごいなと率直に思う。正直言って自分はあまり一貫性のない人間なので、うらやましく思う。
一方で(自分はひねくれた人間なので)、みんながみんなそうでもないよな、とも思う。もちろん、
2020の記事まとめ
2020年はコロナ禍による社会の転換点となる年だったと思いますが、個人的にも独立して本格的に活動し始めたという意味で特筆すべき年でした。3月からコロナ禍における住居喪失者への支援を求めるアドボカシーを展開してきましたが、それに合わせて積極的に発信するようにしました。noteもはじめて、公的支援や民間支援団体の情報をまとめたり、他にもたくさん文章を書きました。今から見れば稚拙だったり荒さが目立ちます
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