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ボーダレス人間

宣誓。

私、今日からボーダーレス人間を意識することを誓います。

国境、性別、年齢、他。
この世にある様々な隔たりを飛び越えて、その先にある世界を繋ぎ合わせる人間。

それがボーダーレス人間。

これからの時代はあらゆる世界がどんどんボーダーレスになっていくだろう。

世界フィギュアで表彰台に上がったアメリカ出身のネイサン・チェン、ヴィンセント・ゾウをテレビで見たときの率直な感想は
「アジア人かと思った。」
だった。
でも彼らは紛れもなくアメリカ人だろう。

つい最近全豪オープンチャンピオンになった大坂なおみは日本語が話せない。
だけど日本人だ。


私は島国出身の日本人だから○○人の定義が見た目という古い価値観を気付かぬうちに持っているのかもしれない。
カナダに1ヶ月滞在したとき、学校までのバスの道のりで乗ってくる人が全員中国語を話している光景に自分は中国にきたのかと錯覚した覚えがある。

でも中国語を話して顔がアジア系だから中国人とは限らない。
カナダは移民の国だから生まれは中国でいまはもうカナダ人の人は普通だ。

○○人の定義はなんだろうか?
見た目ではない。
話す言語でもない。

国籍?

でも私は第一印象で顔の凹凸がなかったらアジア系、背が高くて鼻が高かったらヨーロッパ系、肌の色が黒かったらアフリカ系かなと思う。

そこに偏見はない。


しかし私が思う「○○人」という境目がどんどん見えにくくなっていることは確かだ。

そして、その流れはこれからももっとどんどん強くなっていくだろう。

国境はボーダーレス化が進むわかりやすい例だったが、年齢に関してもボーダーレスが進んでいる。

いままで子供は身近な大人から知識を蓄えていた。
サンタクロースを信じている子供は絶対的な存在である親がいるといって信じていたがいまは小学生がアイパッドを持つ時代。
興味が出たら検索する。
「サンタクロース」
と一言ググればすぐにそれがフィクションだとわかる。
子供と大人の単純知識の差はどんどんなくなっていく。あるとすれば経験の差だが、10歳と20歳の差は大きいが30歳と40歳の差はそれに比べれば小さい。年をとっているから経験豊富ということは一概に言えなくなってくる。

いろんな世界でボーダーがなくなる現象が起こっている。

もともと分断されていた世界が混ざり合ってくると必ず反発がうまれる。

だから私はそのくっつきそうでくっつかない異種世界のつなぎ目をならしていく役目を背負いたい。

全く別なものが混じり合って出来上がった世界はきっといままで見たことがないおもしろい世界。


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