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【一休宗純】「まあそんなにかたくならないで」(草稿)

●はじめに

「仏にも なり固まるは いらぬもの 石仏らを みるにつけても」

一休宗純

温古堂文庫 『仏教説話4 一休和尚』 大屋徳城 著

一休宗純、一休さんで有名な禅僧です。
高僧でいらっしゃったのは確かなのですが、型破りな言動でも有名な方です。

以前にも少し取り上げさせて頂きました。

●そんなに堅くならないで

一休宗純は仏道で悟りをひらいた方ではありますが、戒律などの決まり事にとらわれず、その教えを説いていらっしゃいます。

冒頭の短歌にて、
「仏になろうとして”お堅く”なったら意味がないよ」と、その様を石仏にたとえています。

石仏そのものが意味がないというわけではありませんが、要は「堅くなるなよ」ということでしょう。

●頑固という執着

真面目なのはいいのですが、融通が利かなくなるくらい堅くなってしまうと、戒律だとか決まり事だとか仏法だとか、そういったものに「執着」しているようなものですね。

仏の教えが端的にいえば「執着しないこと」なのであれば、道理や決まり事に執着し頑固になってしまうのは、その教えに反することになります。

それでは「悟った」とはいえないでしょう。

むしろ、決まり事や常識にとらわれず、自由闊達に生きた一休宗純が「悟り」を、その人生を通して体現していたのではと思うのです。

●最後に

最近肩がこって、石仏のようにガチガチになりそうなので、ちょっと「ほぐして」みようかなと思った次第です。

ついでに頭もほぐしてみようと一休さんの短歌を引き合いに出させて頂きました。

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