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就活の困った子ちゃん

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人事として採用活動に長年関わっていると、そりゃいろいろな方にお会いします。困った子ちゃんは、何も就活生に限ったわけではないのですが、そんな話をアドバイス的に書いています、
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「デジタルマーケティング」=「SNSを使って集客すること」じゃないよ。

「デジタルマーケティング」=「SNSを使って集客すること」じゃないよ。

わかっている人だと「そりゃそうだよ」って思ってくれるのですが、20代前半の人たちと面接をしていると「デジタルマーケティングはSNSを使ってインフルエンサーから情報を広げる仕事」って考えちゃう人たちに割と多く出会います。

今時の20代前半の方だとインターネット広告やプロモーション活動に最初に触れるのがインスタグラムやラインなどのSNS上なんですね。だから「SNSで行われていること」=「マーケティン

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二次面接こそ、事前の準備を怠るな

二次面接こそ、事前の準備を怠るな

採用面接で、一次面接と二次面接を同じ準備レベルで受けてしまう人がいます。どういうことかというと、一次面接を通過したあと二次面接までの間に、追加でその企業のことや業界のことを調べてみるとかをなにもしないのです。実は、一次面接通過後の二次面接は、絶対に一次面接と同じ状況(自分自身の意識、相手の会社や業界にたいする理解、受け答え内容等)で受けてはいけません。

せっかく一次面接を通過したのにもの凄くもっ

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「広告で人の心を動かしたい」人へ

「広告で人の心を動かしたい」人へ

広告業界に興味を持ったきっかけや、志望動機を話してもらうと「広告で人の心を動かしたいんです」と話をしてくれる人によく出会います。

広告主が広告を出稿する理由は数多くありますが、その中に「(消費者に)商品に興味を持ってもらう」「(消費者に)「(消費者に)競合他社の商品を選択するのではなく、自社の商品を手に取ってもらう」「次も、自社の商品を買ってもらう」といった狙いがあります。例えば、あるCMを見て

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「1分くらいで、自己紹介をしていただけますか?」

「1分くらいで、自己紹介をしていただけますか?」

面接が始まると、まず一番最初に聞かれそうなあるあるな質問ですよね。私も、最初に「まずは、30秒くらいで構わないので、簡単な自己紹介をしていただけますか?」と話しかけることからスタートをすることが多いです。多くの人は、それなりに準備をしたり練習しているので、この部分では割とスラスラと答えてくれます。大体、みなさんが話をしてくれるのはこんな感じ。

面接官としては「氏名の確認、連絡先、履歴の確認」など

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弊社が第一志望ですか?内定はどこからかもらっていますか?と聞かれたら。

弊社が第一志望ですか?内定はどこからかもらっていますか?と聞かれたら。

私は絶対にこんなこと聞かないのですが、大学生の皆さんから就活での不安や悩みを聞くと、「面接で”うちが第一志望ですか?”と聞かれたらなんと答えれば良いのでしょうか?」と相談されることがあります。あるいは「内定は、既にどこかからもらっていますか?」というのも、どう答えて良いのか判断に困る代表的な質問の一つですね。

私の個人的な意見なのですが、これは面接官が時々やってしまうとっても野暮な質問なんだと思

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面接の前にはきちんと下準備

面接の前にはきちんと下準備

noteを始めるにあたって、何を書いていこうかなと考えてみた。いきなり本業のマーケティングや広告、ブランドやイノベーションのことを書きはじめても、きっと自分で色々と調べはじめてしまい、その結果、手が止まると思うので、ちょっと本業とズレたところから気軽に書いてみることにします。

実は、広告業界で働く中で、新卒・中途を問わず数多くの採用面接に携わってきました。人事の仕事をしていた時には、週に20名以

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転職(就職)希望先の業界地図は見ておいた方がいいよ。

転職(就職)希望先の業界地図は見ておいた方がいいよ。

という話です。

ちなみに、広告業界の規模はこのあたりを見ればわかります。

電通報「2022年 日本の広告費」解説

何を言いたいかというと、先日の中途採用面接でこんなことがありました。

Q「どうして、デジタル広告の業界を受けてみようと思ったのですか?」
A「はい。これから自分自身のキャリアを考えてみると、より市場の大きな業界で成長をしていこうと考えたからです」
Q「なるほど。いまあなたのいる

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ビジネスでは、相手の期待する正解を探そうとしちゃダメ。

ビジネスでは、相手の期待する正解を探そうとしちゃダメ。

最近、社内外でセミナーや1on1をやっていて思った事です。

ある事象に対して「それってどうしてだと思う」「どう対応すべきかな」ってOJTやミーティング、ディスカッションの時に聞かれる事はありませんか?

普通は自分なりに理由や原因を考えたり、自分の経験から思いつく最善策を答えたりするかと思います。

ところが、時々時間をかけても発言ができない人がいて、なぜそんなに長い時間考えるのか?なぜ発言がで

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「御社ではどんな人が活躍していますか?」

「御社ではどんな人が活躍していますか?」

と言う質問も、よく面接(中途採用・新卒採用を問わず)で聞かれる質問です。

そりゃ、知らない業界の採用面接を受けようとする際に、自分に向くのだろうか?自分に出来るんだろうか?資質や性格的にどうなんだろう?って思うことはあると思います。

ただ、実際は広告会社やマーケティング会社であろうが、全然違う業界でも活躍する人って結局同じなんだと思うんですよね。ただ、私が面接中に「広告会社ではどんな人が活躍し

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転職活動時、オファーへの返事はクイックに!

転職活動時、オファーへの返事はクイックに!

もしかして、転職活動で企業に応募して「面接したいので日程調整をお願いします」というオファーに対して数日放置していませんか?

これね、アウトです。まぁ、実際にはその段階だけでアウトにはならないのですが、あなたに対しての印象は日がたつにつれてどんどん下がっていくというのが実際の所でしょう。

実際に、こちらからの面接日程調整のオファーメールに対して既読になってから数日後に返事がくるときはままあります

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面接をキャンセルするときには

面接をキャンセルするときには

中途採用を行っていると、候補者の方々にも就業中の方がいたりと様々な事情があって「突然の用事で面接をキャンセルしたい」と連絡をもらうことがあります。
まぁ、それは仕方が無いし事情も理解することが出来るのですが、多くの場合「今日の面接をキャンセルしたい」とだけ連絡をくれるんですね。

とすると、こちらとしては「今日の面接はキャンセルなのはわかるけど、じゃぁどうするの?」っていうことになって、その確認の

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採用時に経験者にこだわっていないわけ

採用時に経験者にこだわっていないわけ

中途採用の場合、業務の経験者として仕事の前提を共有するだけで即戦力として活躍していただけるというのはとても理想的です。受け入れをした部署でも、細かいOJTをする必要がなく、そのまま仕事をお渡しできそうな感じ(実は全くそんなことはないのですが)のする経験者採用って魅力に感じるのが普通かと思います。

でも、実は私の行っている採用では「経験者」にはまったくこだわっていません。

なぜなのか?

ぶっち

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お祈りメール

お祈りメール

たまにこんなお祈りメールを書きます。
弊社に求人広告を通じて応募された新卒3年目の方です。3年目と言えば、ようやくその会社のことを理解しはじめて上層部への不満もちょっと生まれつつ、でも裁量が増えてくると言う時期です。まさに、これから現職が面白くなってくるはずなのでその面白さを体感してから転職されてはいかがでしょうか?と言った内容ですね。

面接をしていると、私から見て「この方、今は転職の時期じゃな

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「興味があります」っていうなら…。

「興味があります」っていうなら…。

「なんで、一度は調べたり本を読んだりしないのだろう」

って思うんですよね、面接をしていると。
弊社では、業界未経験の方もそこでハードルをつけることなく、「良さそうな人かな?」って思うと実際に会ってみることにしています。 当然未経験なので,広告やマーケティング、販売促進の知識や経験はありません。単に興味がある、面白そう、やってみたい!っている気持ちだけで、ちょっとチャレンジしてみよう!って思ってく

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