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土居豊の文芸批評 ドストエフスキー『罪と罰』 ラスコーリニコフの老婆殺しは、妹推しの兄が切羽詰まってやっちまったこと
土居豊の文芸批評 ドストエフスキー『罪と罰』 ラスコーリニコフの老婆殺しは、妹推しの兄が切羽詰まってやっちまったこと (1)なぜ、いま、ドストエフスキー? 唐突だが、ドストエフスキーを語ることにする。 それというのも、筆者は長らく村上春樹作品を批評してきたが、村上作品の根底には、ドストエフスキーからの影響が色濃いからだ。 村上自身、中学時代からドストエフスキーを読んでいたし、英語で米国ハードボイルドのペイパーバックを読むようになってからも、ドストエフスキーの長編を愛読して
有料0〜割引あり土居豊のエッセイ連載 【バブル期90年代の来日オーケストラ鑑賞〜平成日本の音楽リスニング黄金時代】 第4回 アバド指揮ベルリン・フィル来日公演1996年その2 マーラー「復活」の実演とCD〜アバドの音か?ライナー・ブロックの音か?
土居豊のエッセイ連載 【バブル期90年代の来日オーケストラ鑑賞 〜 平成日本の音楽リスニング黄金時代】第4回 アバド指揮ベルリン・フィル来日公演1996年その2 マーラー「復活」の実演とCD〜アバドの音か?ライナー・ブロックの音か? ※前回まで 第1回 アバド指揮ベルリン・フィル来日公演1994年 マーラー交響曲第9番〜数分間もの静寂 https://note.com/doiyutaka/n/nc176109acf0f 第2回 エリアフ・インバル指揮 フランクフルト放送交
有料0〜割引あり土居豊の文芸批評アニメ・ラノベ編 《「涼宮ハルヒ」エンドレスエイトのアニメは8回も繰り返す必要なかったのでは?》
土居豊の文芸批評 アニメ・ラノベ編《「涼宮ハルヒ」エンドレスエイトのアニメは8回も繰り返す必要なかったのでは?》 1 「涼宮ハルヒ」エンドレスエイトのアニメ化への賛否 ゼロ年代を代表するアニメ・ラノベの『涼宮ハルヒ』シリーズ、その中でも、賛否両論なのが、京都アニメーションによるアニメ化の「エンドレスエイト」の8回繰り返しの試みだ。 実際に、いくら深夜アニメだといっても、同じエピソードをちょっとずつ細部を変えながら8回繰り返したことは、最初の放映時からネットで物議を醸した。
有料0〜割引あり(祝!アカデミー賞) 土居豊の文芸批評・アニメ編 「映画『君たちはどう生きるか』評 〜これは宮崎アニメの集大成というより米林監督作品との和解か?」(期間限定 無料公開)
(祝!アカデミー賞) 土居豊の文芸批評・アニメ編 「映画『君たちはどう生きるか』評 〜これは宮崎アニメの集大成というより米林監督作品との和解か?」(期間限定 無料公開) 本作は宮崎アニメの集大成というより、米林監督作品との和解か?と考えてみた。 本作を観て感じたことが、元ジブリのアニメ監督で本当は宮崎アニメの後継者であるはずだった米林作品のテイストを、本作は換骨奪胎して取り込んでいるというものだった。 たとえば、本作の描写に米林作品の「アリエッティ」「マーニー」「メアリ」
土居豊の文芸批評・アニメ編 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は21世紀の混迷を先取りしたアニメ
土居豊の文芸批評・アニメ編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は21世紀の混迷を先取りしたアニメ ※写真は全て土居豊の撮影 (1)「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」を2周、通して観た 「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」、この長いアニメを最近、2周通して観た。最初は地上波テレビの再放送枠でなんとなくみはじめて、だんだんと引き込まれていくうちに、最初の方のあれこれが実は伏線だったことがわかってきて、もう一度最初から見返したくなったのだ。 前作の
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