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土居豊エッセイ「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」

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このコロナ禍の中、読書会という活動も、文学散歩活動も、文学の聖地巡礼も、コロナ前と様相が一変した。 それでも、コロナ危機がおさまったら、以前のように大らかな読書活動をまたやりたい… もっと読む
連載の単品で各回100円で販売しますが、マガジンでまとめ買いするとお得です。最終的に、10章分10… もっと詳しく
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【新連載予告】  土居豊のエッセイ 「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」

【新連載予告】 土居豊のエッセイ 「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」

【連載予告】

土居豊のエッセイ「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」

まもなく今年もノーベル文学賞の発表がある。
筆者はこの数年来、村上春樹読書会を西宮を中心に主催してきた。その関係で、毎年、村上春樹の故郷・西宮で「ノーベル文学賞カウントダウン」を開催してきた。
昨年はコロナ感染対応のため、少人数で実施したが、今回も、人数上限12名までの小規模開催を予定している。

イベント告知:門戸

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連載更新!
土居豊のエッセイ「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」
第1部最終回

連載更新! 土居豊のエッセイ「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」 第1部最終回

連載更新!
土居豊のエッセイ「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」
第1部 最終回

⒐ 『騎士団長殺し』と「キャラ読み」「アイテム読み」

(1)『騎士団長殺し』を「キャラ読み」「アイテム読み」で読んでみる

春樹ワールドの魅力について愛読者はどこに惹かれるのか、またアンチの人はどこに反発するのか、考えてみた。
愛読者は登場人物に自身を投影して、自分の物語として読む傾向が強い。この「キ

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「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」

「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」

「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」

土居豊 著

第1部
【コロナ前、村上春樹読書会で口角唾を飛ばしで議論し、大笑いしながら打ち上げの飲み会を楽しんだ】

⒈ 村上春樹の原点『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』は、震災前を捉えた貴重な記録だ

(1)
近年、映画『ドライブ・マイ・カー』や韓国映画『バーニング』(原作は村上春樹『納屋を焼く』)など、春樹原作の映画化が国際的にも目

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土居豊のエッセイ「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」第1部 ⒉ 『羊をめぐる冒険』『ダンス・ダンス・ダンス』と羊男ファンたち

土居豊のエッセイ「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」第1部 ⒉ 『羊をめぐる冒険』『ダンス・ダンス・ダンス』と羊男ファンたち

土居豊のエッセイ「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」
第1部【コロナ前、村上春樹読書会で口角唾を飛ばしで議論し、大笑いしながら打ち上げの飲み会を楽しんだ】

⒉ 『羊をめぐる冒険』『ダンス・ダンス・ダンス』と羊男ファンたち(1)羊男はゆるキャラの元祖?

村上春樹の小説の登場人物の中で、一番人気は誰だろうか? 人気投票をすれば、上位を争うのは間違いなく『羊をめぐる冒険』で登場する「羊男」

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連載更新!エッセイ「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」  第1部 ⒊ 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』と東京五輪、そしてノルウェイ

連載更新!エッセイ「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」  第1部 ⒊ 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』と東京五輪、そしてノルウェイ

土居豊のエッセイ「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」
第1部
【コロナ前、村上春樹読書会で口角唾を飛ばしで議論し、大笑いしながら打ち上げの飲み会を楽しんだ】

⒊ 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』と東京五輪、そしてノルウェイ(1)世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドとアンダーグラウンド

読書会でこの長編を課題にする場合、長いので2回に分けるようにしている。デビュー以

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連載更新 「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」
第1部 ⒋  中編の楽しみ 

(1)『国境の南、太陽の西』はホラーミステリーだった?

連載更新 「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」 第1部 ⒋ 中編の楽しみ  (1)『国境の南、太陽の西』はホラーミステリーだった?

土居豊のエッセイ「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」
第1部
【コロナ前、村上春樹読書会で口角唾を飛ばしで議論し、大笑いしながら打ち上げの飲み会を楽しんだ】

⒋ 中編の楽しみ (1)『国境の南、太陽の西』はホラーミステリーだった?

本作は刊行当時、「まるでハーレクインロマンスだ」などと国内で批評家に酷評され、海外翻訳の方もドイツでは文学論争となり、「ファストフード文学」だと叩かれた

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連載更新 「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」
第1部  ⒌  「『ねじまき鳥クロニクル』を読んでノモンハンまで行った人もいた」

連載更新 「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」 第1部  ⒌ 「『ねじまき鳥クロニクル』を読んでノモンハンまで行った人もいた」

土居豊のエッセイ「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」
第1部
【コロナ前、村上春樹読書会で口角唾を飛ばしで議論し、大笑いしながら打ち上げの飲み会を楽しんだ】

⒌ 「『ねじまき鳥クロニクル』を読んでノモンハンまで行った人もいた」

(1)『ねじまき鳥クロニクル』を読んでノモンハンまで行った人もいた

村上春樹のそれまでで最長の小説『ねじまき鳥クロニクル』(第1部〜3部)は、読書会に参加

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連載更新 「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」
第1部 ⒍  『海辺のカフカ』と同じく甲子園に魚が降った?

連載更新 「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」 第1部 ⒍ 『海辺のカフカ』と同じく甲子園に魚が降った?

土居豊のエッセイ「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」
第1部
【コロナ前、村上春樹読書会で口角唾を飛ばしで議論し、大笑いしながら打ち上げの飲み会を楽しんだ】

⒍ 「『海辺のカフカ』と同じく甲子園に魚が降った?」

※2015年の埼玉公演

(1)
読書会で『海辺のカフカ』を取り上げる直前、まるで作品の場面が現実になったような出来事が報道されて、あまりの偶然の一致ぶりに驚かされた。それ

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「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」第1部 ⒎  中編の楽しみ2

「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」第1部 ⒎ 中編の楽しみ2

土居豊のエッセイ「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」

【コロナ前、村上春樹読書会で口角唾を飛ばしで議論し、大笑いしながら打ち上げの飲み会を楽しんだ】

⒎ 中編の楽しみ 2
(1)『アフターダーク』で映画を楽しむ

村上春樹の問題作『アフターダーク』を、読書会で楽しくかつ真剣に討論したが、本作を一読してとても面白かった人と、怒って投げ出した人にはっきり分かれたのが興味深かった。あまり

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連載更新 「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」
第1部 ⒏ 『1Q84』を7回通読した人もいた

連載更新 「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」 第1部 ⒏ 『1Q84』を7回通読した人もいた

土居豊のエッセイ「コロナ以後の読書〜村上春樹読書会と聖地巡礼」
第1部
【コロナ前、村上春樹読書会で口角唾を飛ばしで議論し、大笑いしながら打ち上げの飲み会を楽しんだ】

⒏ 『1Q84』を7回通読した人もいた(1)久しぶりに村上春樹『1Q84』を読んだ

久しぶりに村上春樹『1Q84』を読んだのは2018年秋、台風21号による暴風被害の傷跡も生々しい大阪・北浜のレトロビルでの読書会だった。レトロビ

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