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【ブラックボックスを作ると凡人になる】

こんにちは。

Takashiさんです。

今日は

『ブラックボックスを作ると凡人になる』

について考察していきます。


私は管理職時代の頃

「責任者として全力で職務を遂行する」

鼻息を荒くして
意気込んでいました。


誰よりも早く出社して
掃除から始めていき
雑務をこなしていました。

リーダーとしての自覚を持ち
背中を見せて語る姿勢を
とことん貫いていました。


しかし
それはただの自己満足です。

スタッフ全員が共鳴して
主体的に行動している状態に
なっている訳ではありません。


スタッフの内心は

「責任者が張り切って動いているから
 仕方なくやらざるを得ないかな」

「うわぁ暑苦しいリーダーだなぁ
 今の時代に合致していないよ」

「先頭に立ってやるのは自由だけど
 俺達はもっと氣楽にしたいぜ」

etc

受動的且つ消極的な態度
である可能性も
十分に考えられます。


私が

「スタッフは皆熱い氣持ちで
 真剣に取り組んでくれている」

と勝手に思い込んでいます。

ここまでは
よくある勘違いです。


しかし、責任者やリーダーが
権力や職位に固執して
単独行動に躍り出ると
とんでもない事態に陥ります。

かつて私自身も
責任者の権限を使い
恥ずかしい指揮を
執っていました。


例えば、部下に対して

「責任者のひと声で何とでもなるよ」

「ここから先はリーダーのエリアだから
 あなた達の範囲ではない」

「この職域は上司だけが対応出来るから
 それ以上踏み込んではいけない」

etc

ここぞというばかりに
権力を乱用していました。


上司だからと言って
何をしても許される
はずがありません。

言語道断です。


馬鹿馬鹿しい事ですが
地位に執着すると
愚かな行為に走ります。

当時の私は

「職位を安定させたい」

「ポジションを維持したい」

意識が強かったです。


口先では

「責任者(リーダー)として
 全力で任務を遂行する」

とカッコつけています。


ところが本心は

「今のままではスタッフに地位を
 奪われるかもしれない」

びくびくして怯えていたのです。


完全に腐りきっています。
最低最悪の責任者(リーダー)です。

そしていつの間にか
私だけにしか出来ない
独自のルールを作っていました。

他のスタッフが
一切立ち入る事の出来ない
独裁的な仕組みです。


まさに

ブラックボックス


状態です。

ブラックボックス(Black box)とは、
内部の動作原理や構造を理解していなくても、
外部から見た機能や使い方のみを知っていれば
十分に得られる結果を利用する事のできる装置や機構の概念。
転じて、内部機構を見ることができないよう
密閉された機械装置を指してこう呼ぶ。

概要
一般消費者にとって、今日の工業製品の大半はブラックボックスだと言える。
例えばテレビ受像機を例にとると、
一般消費者でテレビ受像機の動作原理を理解している人は限られている。
さらに、たとえ部品が全て揃っていても、
テレビの回路図を読んでテレビ受像機を組み立てられる人は、
一般消費者の中では非常にまれな存在だと言える。
しかしテレビの電源を入れ、見たい番組にチャンネルを合わせることは幼児でもできる。
つまり内容や仕組みを知らないで、その効果を利用しているので、これをブラックボックスという。

wikipedia

トップダウン形式で
意思決定を下す
企業や組織の場合それぞれ
ルールや決まりが存在します。

いわゆる
ヒエラルキー型組織
(ピラミッド型組織)
と言われる形態です。


軍隊のように上下関係があり
指揮命令系統が明確です。

日本でも多くの企業や組織が
ピラミッド型の階層構造を
採用しています。


長所としては
業務が効率化しやすく
誰が何をどうするかが
分かりやすい事です。

短所としては
柔軟性や臨機応変さに欠けて
斬新な発想が生まれにくい事です。


私がピラミッド型方式で
大きな失敗を冒した最大の要因は

「100%再現性のない身勝手な振る舞い」

です。


自分だけしか
実現出来ない仕組みは
ただのワンマンプレーヤーです。

つまり
ブラックボックスを作った瞬間に
凡人になっています。


私の場合は
凡人ではなく愚か者です。

自分の視点だけで
自分だけが得するように
画策しています。

エゴ丸出しです。


ブラックボックスを作って
自分だけのモノにしようとする
悪い魂胆が働くとチーム全体に
綻びが生じます。

スタッフや会社全体に
再現性が伴うやり方であれば
全員が恩恵を受けて
WIn-Winの関係になります。


自分の独自性を発揮しても
全然構わないです。

しかし、より多くの人に
良い影響を与える事が出来る
内容を伴っていなければ
ただの独り善がりです。


ブラックボックスを作らずに
非凡の存在として貢献するには
2つのアプローチがあります。

1.自分にしか出来ない才能や強みを
  組織やチームの一部に組み込んで
  全体的に相乗効果を
  もたらすようにしていく

  事例で言えば
  イチローさん、大谷翔平選手が
  大リーグに所属して
  活躍するようなイメージです。

2.自分にしか出来ない才能や強みを
  多くの人が共有して活用出来るように
  流動性を伴ったライセンス方式に
  展開していくようにする

  事例で言えば
  大企業のライセンス契約
 
  マイクロソフトのOS提供

他者や周囲の視点に立って
考えるだけでも
行動するアプローチが
大きく変わります。

ブラックボックスを作るのではなく
ホワイトボックスを透明化にして
グラスボックスを作りましょう。

最後までお読み頂き
ありがとうございます。


追伸
あなたにしかないと
認識している
独自の強みと才能を
ぜひ教えてください。

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