見出し画像

ダウンローディング状態と『勉強の哲学』

こんにちは、タカです。


あなたは、

変わりたい!
自分を変えたい!
人生を変えていきたい!

なんて思ったこと、
ありませんか?


私はたくさんあります(笑)


それにうってつけの本が、

千葉雅也 著
『勉強の哲学 来るべきバカのために』


です。


人はどうしても、
変わることに抵抗があるもので、

無意識に、
流れに身を任せて生きていると、

過去の思考や行動に縛られて、
現状維持をしてしまいがちです。

変わるには、
意識して変えようとする、

エネルギーや学びが
必要なのです。


そこでこちらの、
勉強の哲学
それが大きな参考となるので
オススメです。

本の内容をお伝えしていきます。


ダウンローディングの状態


先日セミナーにて、
「ダウンローディング」

という考え方を教わりました。


ダウンローディングとは、

「過去の経験によって培われた枠組みを再現している状態」

だそうです。

参考:



人間は習性的に、
過去の枠組みにとらわれた
行動を繰り返してしまいがちです。

過去の言動を繰り返し再生してしまうこと。
これがダウンローディング状態、
なのですね。

一例:上記HPより

・人の話を聞いていて、「ああ、それはそうだよね」、「それは的を外しているな」といった形で、合っているか、間違っているかを判別しながら聞いていたり、相手や自分を否定していたりする。

 ・話を聞いている最中から、次に自分が何を言うかに意識が奪われている。

……などなど


新しいものを見たり、
話を聞いていたりしても、

過去の自分の思考や体験から
物事を判断してしまい、

新しい発想をしたり、
考え方や行動をしようとか、
変えようとは
しなくなってしまうのですね。


こうなってしまうと、
日々、同じことの繰り返しになってしまいます。



勉強の哲学


そこでオススメの本が、
上述した、

『勉強の哲学』
 千葉雅也(著

勉強、学ぶ、とは
自己破壊 自己喪失することである。
新しい視点や価値観に触れて考え直すこと
過去の自分を、今の自分を疑ってみること。


という考え方が
説かれています。


人はそもそも、
環境に支配されている
他者依存的存在であり、
自分一人では存在できない。


生まれながら、
育ちながらに、

こういう時はこうするもんだ、
というものが、

他者との関わりや、
その環境によって、
こうあるべき、
こうするべき、
というものが作られていく。



仕事や生活の背後には
こういった環境のコードが存在していて、
無意識に人間は適応しようとする。

その上に人間は生きているにすぎない。

こうするもんだ=コード
他者=自分以外のものすべて

だからこそ、

自分が立脚する環境のコード、
無意識レベルで思考、行動してしまっている
その背景を考えよう。


というのが勉強の哲学で
言われていることです。


勉強とは自己破壊行為


補足すると、
この本では、

勉強とは、
自己破壊、
自己喪失することである。


と書かれてあります。


どういうことか?


例えば、
昔はバカやったよなあ、
なんて言ったりする。

大学生とか、
人によっては、酒を飲んで騒いだ、
なんて体験談有ったりしますよね。


朝まで飲んでしまって、
暴言を吐いたり、
暴れてしまい物を壊したり、
意識が飛んでその場に寝込んでしまったり、
嘔吐して潰れてしまった。

お店や周りに迷惑をかけるような
無茶な飲み方をした。

……なんて体験があったり、
聞いたこと、ありますよね。


しかし、

大人になって
分別がつくようになり、
会社の飲み会や
接待などの場で、

大人しく相手に気づかえるような
飲み方ができるようになった。
お酒の失敗をしなくなった。


そういう人も多いでしょう。

昔はやっていたけれども、
今は気をつけてやらなくなった。

それはなぜか?

新しく学んだからです。

社会勉強ですね。
新しい体験や人付き合いなどを
通して、意識して気をつけるようになった。


昔はやっていたけれども、
今はやらなくなった。

それはある意味で
過去の自分を破壊した、
喪失しているといえます。


前は無意識にやりたいように
やっていた。

けれども、

それとは違う考え方、価値観が
自分に入ってきて、
やらないようにした。

できていたことが、
できなくなった、
とも言えます。

それは過去の自分の喪失、

勉強する、学ぶ、
というのは、

過去の自分にはない、
他者の新しい価値観などを
取り入れて、
自分を変えていくことなのです。



クラゲ人間にはならない



私はこの本を読んで
この考え方にびっくりした。


こういった、
環境のコードに支配されている状態。

無意識的に
他者に合わせてしまっている生き方。


これこそまさに、
ダウンローディングでは?


自分の過去や体験、
思考自体を見つめ直そう、

自分がどんな環境のコードに
乗っかっている状態なのか?
立ち止まって考えよう。

というのが、
この本で言われていること。

何も意識しないと、
環境の支配下に置かれて、
その環境に合わせる思考、
行動を人は取る。

巷で言われている
クラゲ人間のことですね。

ハウツー本ではない



勉強の本、
学ぼう、リベラルアーツ
とかの本は、

勉強方法であったり、
仕事に役立つ教養書。
ハウツー本としての勉強。
を取り扱っているので、


という物が一般的なので、
それとは全く異質な、
勉強の本でしたね。


補足ですが、

著者の千葉雅也さんは、
フランス現代思想の専門家であり、

現代思想の考え方や
フロイト、ラカンなどの
精神分析療学を土台として、

勉強の哲学、
勉強するとは?
勉強とはなにか?
を考えた本になっています。


まとめ:常に他者と向き合うこと



こちらの本では、
それら上記を踏まえて、

それでは、
具体的にどう勉強していくのか?
どういった勉強が理想的であるのか?

など具体的なお話も
書かれてありますので、

あなたが、
人生を変えていきたいな、
と気になったらば、
実践編として実際に読んでみてください。


大切なことは、

過去の自分の枠組みを
絶対視して、
とらわれて思考、行動する
ダウンローディングの状態を脱して、

常に、
他者と向き合い、
新しい価値観などに触れること、

けっして、

今までの自分が全てだ!
それが正しいのだ!
とは思わないこと。


心を開いて、
新しいものを取り入れたり
聞き入れたりして、
過去の自分とは違う自分を
育むこと。


その上で、
比較検証していくことも
もちろん大切です。


口で言うのは簡単。
やるのは難しいですが、

こういった考え方があるよ、
と知っているだけでも
意識が変わると
私は思っています。


気になったら
ぜひ読んでみて、
実践してみてください。

私も忘れないために、
こちらの記事を書いて
アウトプットして、

書いたことを実践して
学んでいきます。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?