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遠藤良二の短編小説集

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短編小説「森の中にいた異能者との出逢い」「初恋」「抱擁」「嘘」「未来」「俺と彼女の行く末」「生と死」「嫉妬」「欲望と病魔」「憎悪、そして……」「劣等感と生きるためのヒント」「夢」… もっと読む
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記事一覧

結婚願望

結婚願望

 今は8月で真夏。太陽の日射しが強い。俺の職業は土木作業員。半袖の作業着だから、直射日光で黒く腕が焼けている。

 俺は、多田光一といい、35歳。彼女はいない。欲しい気持ちは強いけれど、なかなか出逢いがない。

 北海道に住んでいる俺は引っ越そうか迷っている。もし、引っ越すなら、札幌市だ。住むなら都会の中央区がいいな。

 家賃はきっと高いだろう。それ相応の仕事をしないと生活が成り立たない。
 

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【短編小説】俺は負けない

【短編小説】俺は負けない

#短編小説 #一次創作 #ヒューマンドラマ #俺は負けない

 ここは北海道の田舎町。若い俺はやる事がない。あるとしたら、性行為くらい。彼女はいないので、街中でナンパした女とやっている。女の方から求めてくる場合もある。俺の名前は、下川龍太郎、21歳。茶髪のオールバック。鍛えているので筋肉が隆々としている。身長は高め。

ムラムラしてきたので、ナンパした女に電話をした。
「もしもし、邦子?」
『うん

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【短編小説】家族の不幸の果てに

【短編小説】家族の不幸の果てに

 今日は祖父が亡くなった8月7日、北海道では七夕だ。僕は祖父のことが大好きだった。死因は自死だ。祖父は足が痛くて歩くのもやっと。7回目の手術がある。だが、手術当日、祖父は家からいなくなっていた。どこに行ったのだろう。祖父は父の親。地元の親戚や近所の知り合いに連絡してもいなかった。仕方がないので警察署に行き、捜索願をだした。
 そして数日後、僕のスマホに警察署から電話がかかってきた。でも僕は仕事中で

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【短編小説】妻と愛人

【短編小説】妻と愛人

#短編小説 #一次創作 #妻と愛人

 俺は35歳で山国雄一という。奥さんは9つ年下の山国達子、26歳。結婚6年目。今日は3月3日、ひな祭りの日で、結婚記念日。子どもは1人いて3歳の女の子で年少さん。幼稚園に通っている。達子はとても娘の凛を可愛がっている。でも、俺は子どもが嫌いだ。だから、自分の子どもでも可愛いとは思えない。このことは達子には言っていないけれど。できちゃった婚だから責任をとるために

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家族の事情

家族の事情

#短編小説 #一次創作 #家族 #乳がん

 僕の家族は6人。両親、祖父母、妹、僕。端から見ると幸せな家族に見えるらしい。でも、実際はそうでもないのだ。父は心臓の病気を抱えている。心房細動という病名らしい。2ヶ月に1回、受診している。母は副鼻腔炎といういわゆる蓄膿症という鼻の病気。祖父は肺炎でこの前まで入院していた。祖母は糖尿病でインスリン注射をしている。僕は心の病を患っている。妹は乳がんで手術す

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夢の邪魔をする病

夢の邪魔をする病

#短編小説 #一次創作 #夢 #病

 僕には夢がある。それは、小説家になって、印税生活をすること。別に楽をして生活をしたいわけじゃない。決して怠けているわけでもない。ただ、単に好きなことをして、それを仕事にし たいだけだ。

 毎年、出版社に小説を応募しているがなかなか上手くいかない。どうしたら、選考に残れるのだろう。上には上がいる、ということはわかっている。言われるまでもない。

 小説を書き

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僕達の事情

僕達の事情

#いじめ #脳梗塞 #じいちゃん #ばあちゃん

 僕は苛めにあっている。お父さんに話すと、そんな奴らに負けるな! と応援してくれる。
僕としてはお父さんに先生と話し合って欲しいと思っている。そのことはまだ伝えていない。お父さん、先生と話し合ってくれるかなぁ。
 ちなみにお母さんは僕が小さい頃、離婚したらしい。僕は今、小学校6年生で最近、離婚したという話しを聞いた。それまでは、病気で遠くの病院に入

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強気な俺

強気な俺

#短編小説 #一次創作 #強気な俺

さっき、俺の親父が遺体となって発見された。死因は首吊り自殺。なぜ、そのような行為に及んだのか。貧乏生活に嫌気がさしたか。でも、それなら親父ばかりじゃない。俺やお袋、妹だって同じ思いをしているはずだ。一人だけ逃げたのか。卑怯だぞ、親父! 苦しいのは家族みんな一緒だぞ! でも、そんなことを言っても既に他界した親父には伝わらない。自殺した現場は物置だった。

 俺は

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大切な女性たち

大切な女性たち

#短編小説 #一次創作 #女好き

僕は隙をみて彼女にキスをした。すると、

「ちょっと、何すんのよ!」

 と言われ、ビンタされた。

「痛っ! 叩くことないだろ!」

「悪いのはあんたよ!」

 俺をビンタした女は合津清美と言い、十九歳。ビンタされた俺は竹田翔太、二十歳。大の女好き。



 俺は狙った獲物は逃がしたことはない。でも、清美はなかなか落ちない。ガードか固いというか。こんな女は初

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【短編小説】彼の死と唐突な発言

【短編小説】彼の死と唐突な発言

ここは北海道のとある町。今は極寒の真冬でこの辺の地域の最高気温は零下。

 今日は父の月命日で一月二十日。午前十一時にお坊さんが拝みに来てくれる予定。なので、今日の仕事は午後から行く。仕事は介護士で、今年で勤務して三年目になる。介護福祉士の受験資格を与えられる年数だ。勿論、受験しようと思っている。勤務している先は認知症老人が暮らすグループホーム。一ユニットに九名住んでいる。それが二ユニットあるので

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【短編小説】奥手な男の女事情

【短編小説】奥手な男の女事情

#短編小説 #一次創作 #奥手な男の女事情

 今日、僕は初めて女性を抱いた。二十二歳の夜のことで僕は
山形誠也という。女性は斉藤御子
といい、二十四歳。御子さんとは大学時代に同じ卓球部で知り合った。僕たちは交際しているわけじゃない。僕はお酒は呑まないが御子さんは大好きのようだ。以前飲み会があって御子さんに誘われた。彼女が僕に気があるのかはわからないが、酔った勢いで帰り際、僕を御子さんの部屋にあげ

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レス

レス

#レス

 妻との性行為がなくなって約三ヶ月になる。妻が家族になり、出産も含めて女として見れなくなっているのと、仕事で疲れているのと、息子が起きたら、と考えたらできなくなったのだ。

 僕は山際悠といい、三十五歳。小説家を目指す傍ら、生活のために焼き肉屋でパートをしている。僕だけの給料だけじゃ足りないので妻にも働いてもらっている。

 妻は正子といい、三十七歳。スーパーマーケットでパートをしている

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【短編小説】夢を抱く少年たち

【短編小説】夢を抱く少年たち

#夢を抱く少年たち

 僕は嬉しい夢をみた。それは、彼女ができて更に、小説を書いて新人賞を取った、というもの。実際の僕には彼女はいないし、新人賞もまだとってない。

 彼女は欲しいし、新人賞をとって小説家としてデビューしたい。僕の
名前は夏目勇三、15歳。受験生だ。僕は地方のレベルの高い高校に行こうと考えている。両親に話したら、
「合格できそうなら受けてみろ」
 と言っていた。

 父の力強い励ま

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【短編小説】苛めと病気

【短編小説】苛めと病気

#一次創作 #短編小説 #自殺未遂 #精神科 #うつ病

 今日、僕は死のうとしている。自殺は死後、地獄に落ちると聞いたことがあるが、それならそれでも構わない。好きにしてくれ。

 僕が何でこんな気持ちになったかというと、「苛め」が原因だ。同級生から誹謗中傷を受け、心はボロボロになっている。

 でも、教師や親には言っていない。なぜ、言わないのかと言うと、言えば苛めが更にヒートアップすると思うから

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