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【短編小説】彼の死と唐突な発言
ここは北海道のとある町。今は極寒の真冬でこの辺の地域の最高気温は零下。
今日は父の月命日で一月二十日。午前十一時にお坊さんが拝みに来てくれる予定。なので、今日の仕事は午後から行く。仕事は介護士で、今年で勤務して三年目になる。介護福祉士の受験資格を与えられる年数だ。勿論、受験しようと思っている。勤務している先は認知症老人が暮らすグループホーム。一ユニットに九名住んでいる。それが二ユニットあるので
【短編小説】夢を抱く少年たち
#夢を抱く少年たち
僕は嬉しい夢をみた。それは、彼女ができて更に、小説を書いて新人賞を取った、というもの。実際の僕には彼女はいないし、新人賞もまだとってない。
彼女は欲しいし、新人賞をとって小説家としてデビューしたい。僕の
名前は夏目勇三、15歳。受験生だ。僕は地方のレベルの高い高校に行こうと考えている。両親に話したら、
「合格できそうなら受けてみろ」
と言っていた。
父の力強い励ま