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食事健康法の執着から解放される 食事を変えない 自分を変える

1 痩身が美化される社会

 現代は、痩身は若さと美の健康の象徴とされ、外見に大きな価値がおかれています。痩身が美化される社会では、痩身へ保持に対する心理的圧力が働くと同時に、自分の身体や美醜のイメージが自尊心と直に結びつきやすくなっています。この影響は特に女性に顕著に現れていて、食行動異常の有病率は圧倒的に女性が多いのです。最近の肥満は男性に増加しているのに対し、女性では全体にやせてきています。
 「健康のために××をしなくてはいけない。」
 「毎日、この食品の食べなくてはいけない。」
 TVを見るたびに、変わる意識・・。健康づくりをやめることで、理解し見えてくる本当の健康があります。

 病気にある主な原因は、生活習慣です。
 生活習慣でも、毎日すること、毎日食べるものなど「毎日」の中に原因が隠れています。その「毎日」をやめ、いつもしない事、いつも食べない物の中に改善策が隠れています。
 また、情報に振りまわせれてしまうのは、本当の自分が分からないからです。まずは、自分自身を好きになり自分に正直になることで、心身だけでなく人生をも健康にいきることができます。
 
 健康になるのは、その健康習慣を「やめるだけ」です。
 

2 影響力の心理について

 人の健康に影響を及ぼす食環境や食行動の心理的要因の問題点として、主に情報であると考えています。
 健康情報が氾濫する現代生活では、健康づくりも心理戦が働いています。どのような心理的な働きが働いているかみてましょう。
 
返報性の法則
 人は何かをされた時に、思わずお返しをしたくなるというものです。
 お店や通信販売で無料お試しサービスを受けた後に、「低額でも良いからサービスを買わないと悪いな…」と思うのがその1つです。
 
コミットメントと一貫性
 コミットメントとは、「約束、関わり合い、義務、責務」という、あらゆる意味を含んだ言葉です。コミットメントと一貫性、つまりは「約束を守ること」は合理性、安全性、そして誠実さをあらわすものなのです。だからこそ、人は約束を守ることに縛られ、なかには、その習性を利用されてしまいます。
 
社会的証明の原理
 人は大勢の人が行っていればいるほど、その行動が正しいと考えて、自分も同じように行動しようと考えます。これは人間の習性であり、自分も他の人と同じ行動をしなければいけないと感じ、自分だけ他人と違う行動をすることに不安を感じるという心理が働くからです。
 
類似性
 人は自分と同じ価値観を持つ人間に好意を抱きます。「類は友を呼ぶ」と言われるように、私たちは自分と同様の好みや考え方を持っている人間に対して好意を抱きます。

好意
 好きな人の意見に左右され、その人を好きかどうかで商品なども判断します。自分が好意を感じている知人にたいしては、イエスと言ってしまいます。
 
ランチョンテクニック
 飲食をしながら相手と交渉する手法で、おいしい食事や楽しい時間が話しの内容にポジティブに結びつくというものです。おいしいものを食べると、心地よい感情「快楽」が生まれます。そして、食事中に聞いた話は、「快楽」と結びつきます。
 これは、「連合の原理」というもので、おいしい食事をしていたときの場面を思い返すと、心地よい体験がよみがえるので、そのときの話題や話し相手に対する好意度が高まるというわけです。
 
ハロー効果
 ハロー効果とは、ある対象を評価するときに、目立ちやすい特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のことです。
 
権威
 相手の社会的地位や立場、実績が豊富な人からは、権威効果というのを受けやすくなります。
 例えば、自社の商品やサービスが「テレビで紹介されました」、「新聞に掲載された商品です」とか「タレントの誰々さんが愛用されています」という様な文言。これら全て権威効果です。
 
希少性の法則
 いつでも、何処でも手に入るものは価値が低く、数が少ないものは価値が高いと考える、経済・生活行為の中で人間が身に付けている心理です。
 

3 信念の書き換え

情報による食行動の影響は、次の2つの心理的要因だと考えます。
 

①    食の先入観

 マスコミが発する情報により、食物の好みは食べる前から形成されていきます。例えば、雑誌で紹介されたからおいしいというような、食の先入観です。その結果、CMやグルメ記事が、味覚をしのぐ価値を有し、情報こそがおいしいという事態に至ってしまいます。
 

②    食問題の解決

 人は情報により、健康という心理的ラベルが貼られるとその食品を積極的に摂取しようとし、逆に不健康という心理的ラベルが貼られるとその食物の摂取を回避します。
 
 健康に悪影響を及ぼす問題点を浮き彫りにすると、手軽で美味しいが単調な食べ物があふれる食環境と、情報により特徴的な食行動による、一定の食物の繰り返しが、健康を害していると推測と考えます。この健康を害している一定の食物を特定し止めることができれば、本当の健康づくりが期待できると考えます。
 

信念の書き換えの実践

制限しているビリーフを探す
 自分の中にある、自分を制限していたビリーフ(思い込み・信念)を見つけ、なおかつそれを手放すことを決意しさえすれば、取り除くことができます。
 自分がどんなビリーフを持っていたのかに気づいて知ることができれば、得体の知れないビリーフに無自覚に振り回されることはなくなってきます。
 

意識の変化

 人は、「心の癖」「思考の癖」をもっています。自分の思考パターンや思考の癖に気づいたら、その癖を止めることが大切です。その止め方について4つにまとめました。
 
「自己受容」
 自分の正の面も、負の面も、すべてをありのままの自分として「受け入れる」こと。そこには肯定も否定もありません。変化や抵抗しようとせずに、その過程や状況を理解しようとしてみてください。
                  ↓
 「自己肯定」
 自分の正の面だけを見て自分を肯定すること。自分に負の面があっても、正の面ばかりに目を向けて、自分の意義(=価値や重要性)を認めてください。
                  ↓
「自己否定」
 自分の負の面に恥や罪悪感を感じ、そんな自分を否定することです。失敗や欠点を隠そうとする自分自身さえも嫌いで、悪い所を人に見せまいとする自分もいることを認めてください。
 
                  ↓
「自己肯定感」
ありのままの自分を受け入れた上で、「ありのままの自分で良い」「自分はかけがえのない存在だ」と「無条件」に自分を肯定してください。
 
 

フォーカスを変える

フォーカス(焦点)を変えて、自分の止める習慣を冷静に見直しましょう。
 
毎日の生活習慣を書き出すことから始めましょう。
 朝
 
 昼
 
 夜
 
 
(やめるリストをつくろう)
毎日続けている食行動を半年やめてみましょう
・毎日、食べている食物
 
 
・毎日、摂取しているサプリメントや栄養簿所食品
 
 

4 体と心の状態

脳アレルギーについて

 3日に1度食べている食物の中の何かが原因になっている場合があります。脳のアレルギーの多くの場合、神経や情緒の障害だと考えられてしまいます。
 脳アレルギーの種類は、即時型食物アレルギー、遅延型食物アレルギー、IgAアレルギー、糖質アレルギーの4タイプがあります。日本で言われる、一般的なアレルギーは、即時型アレルギーで、IgE抗体が関与し、食物摂取後、数分~数時間以内にアレルギー症状が発現するものです

遅延型食物アレルギーによる見直し

 遅延型食物アレルギーはIgG抗体が関与し、食物摂取後、2~72時間後の間に症状が発現します。
 特定の食物に対する依存を明確にした後、その食物を3ヶ月以上摂取しないように食行動の見直しをすることで、症状は回復していくと推測されます。
 その後は、その食物を4日に1回の期間としてローテーションして食べるよう、認知行動療法による食行動の改善と、食育の指導のもとに食行動を見直していくことで、個々にあった望ましい食行動ができるとおもいます。
 

A イメージは壊す。

食品やサプリメントを摂取しつづける理由はなんですか?
 
 

B 最高の未来をイメージする。

(8フレーム健康アウトカム)
8つの質問に答えていくことで、「目標(アウトカム)が明確になり、具体的な行動プランが立てやすくなり、目標の実現が加速されます。
 
1.あなたの健康というゴールは何ですか?
 
2.ゴールが手に入ったらどのように分かりますか?
 何が見え、何が聞こえ、どのような感じがするか、ゴールの証明となるものをあげてください。
 
3.ゴールはいつ、どこで、誰と創りますか?
 
4.ゴールを手に入れたらあなたの人間関係や周りの環境はどのように変化しますか?
 
5.ゴール達成のために、あなたが既に持っているリソースは?
 
6.現在成果を手に入れるのを止めているものは何ですか?
 
7.ゴールを手に入れることは、あなたにとってどのような意味がありますか?
 
8.まず何から始めますか?具体的な行動プランは?
 
 

C ダンシングスコア 

 身体を動かすことで、身体が持っている智慧と直感を働かせます。
食行動から、身体を動かすことへ変えていきましょう。どんな運度なら、毎日続けられそうですか?書き出してみましょう。



 

D ビジョンボードをつくろう

 ビジョンボードとは、自分が叶えたい夢を写真やイラストを使って視覚化して一つにコラージュしたボードのことです。
 
ビジョンボードの作り方
1.ワクワクする未来を想像する
実現したい健康になっている理想の未来を、お金や時間の制限なくひたすら自由に思い描いて、その未来にワクワクします。
ポイントは目標にフォーカスするのではなく、夢が叶った「状態」をイメージしてください。
 
2.ワクワクする写真素材を集める
その夢が叶った自分の状態を表現している写真素材を集めましょう。
 
3.コルクボードや画用紙に貼り付けていく
集めた写真を貼り付けていきます。吹き出して言葉を入たり、数値目標を入れてもよいです。ルールはありまえんが、隙間なくレイアウトすることがコツです。
 
4.一番よく目に入る場所に掛ける
ビジョンボードが完成したら、毎日必ず目に触れる場所に掛けましょう。
ビジョンボードは夢を叶えやすくするためのツールです。「脳を勘違いさせ」、最高の健康を手に入れた状態で振舞っていくことで、実際の現実がそれに合わせて変わり始めます。
 
 
 
 
 
 


#創作大賞2023 #エッセイ部門

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