砂時

東京郊外で平凡な会社員をしています。生きるのが向いていないなりに、現実逃避を楽しんでる…

砂時

東京郊外で平凡な会社員をしています。生きるのが向いていないなりに、現実逃避を楽しんでる日々の日記を綴ります。

マガジン

  • いろんな感想文

  • 生きづらい世界

最近の記事

読書log-『アルジャーノンに花束を』

読むきっかけは別の小説だった。 何か素朴な恋愛小説を読みたいなと、図書館で文庫本の背表紙を眺めていて、目にとまったのが『ぼくは愛を証明しようと思う。』だった。 ベストセラーだったらしいけど、私は全然知らなくて、恋愛小説かなぁと思いながら前情報なく、なんとなく借りてみたら・・・あらびっくり。ガチガチのモテ教本だったのである。 えげつない「女の落とし方」にはめちゃくちゃ共感した。ただヤルだけじゃなく、「人と仲良くする方法」でもある。 人と仲良くなるためには奉仕が必要で、でも一

    • 2023年に図書館で借りた本まとめ

      今年も残すところあと数時間となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。私は今年は山の上の寂れた旅館でしっぽりです。社会人の贅沢ですねぇ。 今年も図書館で本を借りる生活を続けられました。今年はひと月に2冊のペースで読んでいたようです。読むのをサボってしまって、もしくはゆっくり楽しむために貸し出し延長もよくしたので、返却まで4週間かかったものも結構ありました。来年はもっとコンスタントに読んでいければいいな。 1月に借りた本『文豪はみんなうつ』 突き詰めれば、人はみんな辛いっ

      • 幼児とアンパンマンの関係について

         私は子供を産む予定は無いが、30歳を越えると身近で子供を育てているエピソードを聞くことは多い。  そこで耳にした話で、最近読んだ本に関連が高いと思ったことがある。表題の「アンパンマン」についてだ。こんな研究は既にされていると思うのだが、本の感想と合わせて考察していきたいと思う。  知人から聞く話の中で興味深いのが、子供を育てていて「アンパンマンがあって助かっている」だとか「子供がアンパンマンが好きである」だとか「キャラ物を知らせずに育てていきたいと志していたが、保育園で子

        • 【今期のアニメが面白い】あなたにオススメの2023年秋アニメはこれ!

          今期のアニメが面白い!! 今期私が見ているアニメは下記です。 ・アンデッドアンラック ・シャングリラ・フロンティア ・薬屋のひとりごと ・葬送のフリーレン ・SPY×FAMILY ・呪術廻戦 この中で原作を読んでいるのはSPY×FAMILYだけです。スパイファミリーはアニメ化する前から毎週更新を楽しみにしているお気に入りの漫画です。呪術廻戦は原作は読んでいませんが、アニメは2周くらいしているほど好きです。 他はマンガ大賞などでタイトルと大まかなあらすじを知っているくらいで

        読書log-『アルジャーノンに花束を』

        マガジン

        • 生きづらい世界
          5本
        • いろんな感想文
          18本

        記事

          読書log-『鏡は横にひび割れて』(『半落ち』を添えて)

          面白かった・・・! しんみりと、・・・面白かった!! 市の図書館で数ヶ月待ちだった本書をついに手にしました。 その前に読んだ『半落ち』と読後感は似ている。 下記、ネタバレと考察・感想です! 本作で感じた「ミス・マープル」について 初めて読んだマープル作品です(これから読みたかったの!!) 読み終わってから調べたら、『アクロイド殺し』のキャロラインを元にしているキャラなんですね。キャロライン好きでした!!!なるほどねぇ。知ってから2周目読んだらアクロイド殺しも思い出してしま

          読書log-『鏡は横にひび割れて』(『半落ち』を添えて)

          読書log - 『アクロイド殺し』

          いよいよ7月、夏だー!と思って京極夏彦氏の『姑獲鳥の夏』をさっき読み終わったが・・・なんと落ち込む読後感・・・! 面白かったんだけど、私的には先に『魍魎の匣』を読んでいてよかったと思う。姑獲鳥の夏を先に読んだらもう他の作品は読まなかったかもしれない。姑獲鳥を読んでからもう一度魍魎を読んだら違った見え方になるんだろうと思う。魍魎の次々視点が変わるのは疲れるけどとても面白かった。 さて、アガサ・クリスティ著の『アクロイド殺し』に向き合おう。 読み終わって3週間は経ったと思う。海

          読書log - 『アクロイド殺し』

          読書log-1兆ドルコーチ

          今回は「読まないけど内容を知りたい」という、食べたらめっちゃ美味しいのに匂いだけ嗅いで満足したいみたいな超もったいない要望のための記事です。本読んだほうがいいと思う。 溶けるような読後感 ビジネス書は飽きるので、本の厚み的に「読み終わるまで一週間以上はかかるな」と思っていたが僅か3日で読み終わった。読んでるうちは続きが気になってしょうがなく、ビジネス書というよりルポルタージュやドキュメンタリーのようだった。私の認識が悪かったのかな、本の中では否定しているが、この本はビルの

          読書log-1兆ドルコーチ

          読書log - 『魍魎の匣』(ネタバレあり)

          お、面白かった・・・! 読み始めてから読み終えるまで、濃厚な2週間でした。 この先、完全にネタバレありです。 京極夏彦先生の作品は本作が初めて読んだ奴の感想です。 物語を読んでいる時の感想-- 序盤、次々と移り変わる視点で疲れる 私が読んだのは分冊文庫版の(上)(中)(下)です。 最初の火車と魍魎の導入でかなりわくわくしました。そして始まる久保の小説。最初は誰か昔の人の視点の話だと思いました。気味の悪さがとてもよかったです。年末に読んだ八つ墓村を思い出させる、日本的な、

          読書log - 『魍魎の匣』(ネタバレあり)

          『NieR:Automata Ver1.1a』 アニメ1話見て感激のあまり、感想を書き殴る

          今季の(個人的)大注目アニメ、『NieR:Automata Ver1.1a(ニーア オートマタ)』。もうご覧になりましたか? 年末年始のゴタゴタですっかり録画予約を忘れており(大注目じゃないんかい)、やっとPrime Videoでの配信を見ました。ほんと、いい時代ですね、見逃し配信様様です。 感動ポイント1:ゲーム体験を思い出す演出! まず前提として、PS4やNintendo Switchで遊べる『NieR:Automata』というゲームのアニメ化です。 ゲームのアニメ

          『NieR:Automata Ver1.1a』 アニメ1話見て感激のあまり、感想を書き殴る

          2022年に【図書館で借りた本】まとめ!

          2022年も残すところあと1日! なんとか仕事納めができました、、 今年まじで大変だった、、3月くらいから記憶がおぼろげで、とにかく大変だったことしか覚えてない。大人になると1年はあっという間と言いますが、記憶がないのに、めっちゃ長かったように思います。思えば、最初に図書館で本を借りようと思ったキッカケも仕事の辛さでした。 小学校の中頃から小説にハマったのですが、ラノベ以外は"学校の図書館"で借りていました。児童書から読み始めて、高校の頃は有名どころを読もうと『吾輩は猫である

          2022年に【図書館で借りた本】まとめ!

          読書log - 終末のフール

          読書再開した 今年の6月に資格の試験を受けることが決まり、勉強モチベーション確保のために図書館通いを封印した。仕事がクソ忙しくなり、持ち帰り仕事も多くなったが、なんとか勉強して、その試験がついに終わったので、また読書を再開した。このために頑張ってきたんだなぁと、目的が違っているような気もするが、禁欲後の読書の快感は格別だ。 10分で選んだ本 図書館の開館時間は17時までのため、平日は借りにいくことができない。たまたま、仕事を早く上がることができて、週末まで待てずに急いで

          読書log - 終末のフール

          『ひとりでしにたい - 第64話 彼氏彼女の裏事情』 ネタバレ感想

          『ひとりでしにたい』とはコミックDAYSにて連載中の「30代後半の独身女性の終活」をコミカルに描く漫画作品である。(Wikipediaより) 上記でネタバレなしの作品紹介のみしたのだが、ついに待ってた話がきたので感想を書きます!!ネタバレしかないのでよろしくお願いします!! ついにきた ついにきた ついにきた きましたね、ついに。 なんと、那須田くんが鳴海の彼氏になりました・・・!!!! 思いを伝えた63話でおおお!!!とはなりましたが、まさかこんなに早く付き合う展

          『ひとりでしにたい - 第64話 彼氏彼女の裏事情』 ネタバレ感想

          哲学に触れて-世界と自己と死-

          最近仕事が忙しくなって、休日に予定もあって、図書館で借りた本を1週間で読みきれないのがストレスになってきた。私の住んでいる市の図書館は貸出期間の延長が1回だけできて、通常は2週間のところ、申請した日からさらに2週間の延長ができるので、最長約1ヶ月借りることができる。 そんなこんなで3週間かけてやっと読み終わったのが『1日で学び直す哲学-常識を打ち破る思考力をつける-』(光文社新書 著・甲田純生)である。 自分の中でのまとめと、考えたことを書きたいと思う。 (哲学素人、ただの

          哲学に触れて-世界と自己と死-

          『フレディ・マーキュリーの恋 ~性と心のパラドックス~』を読んだ

          最近図書館で1週間に1冊本を借りている。 小説の週、新書の週と交互に読んでいて、今週は新書のターン。 映画『ボヘミアン・ラプソディ』は見たいとは思いながら、なかなか見る一歩が踏み出せないでいたため、見てから読もうと思い、借りてみたのが『フレディ・マーキュリーの恋 ~性と心のパラドックス~』(著:竹内久美子氏)である。 意気揚々と映画を見たのだが、クイーン世代じゃないからなのか、映画の方はイマイチ盛り上がらなかった。フレディの恋模様も現代では特に面白いこともなく、普通に思え

          『フレディ・マーキュリーの恋 ~性と心のパラドックス~』を読んだ

          毎日『文脈』を読んでいるから、お酒が飲みたくなった

          転職してから約2年経った。 前職はそれなりに大きい会社に勤めており、社内外の愚痴も同僚が聞いてくれた。今は従業員が10人以下の中小企業に勤めていて、社外には敵はいないのだが、いつも社内で戦っており、誰にも愚痴を言えない。 そんなわけで、週7で酒を飲んでいるわけだ。 最近、多くの人間は空気を読まないということを学んだ 持論なのだが、仕事を円滑に進めるためには、仕事仲間とはすぐ相談し合える良好な関係を築くべきで、そのためには、困った事態になる前に事前に良好な関係を築く根回しが必

          毎日『文脈』を読んでいるから、お酒が飲みたくなった

          『水曜日が消えた』、感想

          先週の土日に購入したハイスペックプロジェクターを試し運転させるために何個か映画を見ました。(ハイスペックプロジェクターの紹介はまた今度) そのうちの一つが中村倫也さん主演の『水曜日が消えた』です。 面白かったので、感想を書いてみようと思います。 今はprime videoとhuluで配信してますので、邦画見れる人は是非見て欲しい。 何が起こっているのかわからないワクワク感と、叙述トリックを楽しめます。 以下、ネタバレ有り感想です。 感想思ったことをつらつらと書いていこうと

          『水曜日が消えた』、感想