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残された時間は驚くほど短い


2024年2月28日(水)朝の6:00になりました。

より失礼でない方を選びます。そして、よりユーモアのある方を選びます。

どうも、高倉大希です。




やった方がよいことなんて、この世にいくらでもあります。

しかし、用いることのできる時間には上限があります。


やった方がよいことのすべてを、実行することなんて絶対にできっこありません。

いまを生きる我々に残された時間は、驚くほどに短いわけです。


だからこそ、選択を迫られます。

自分の人生をかけて実行したいことは何なのかを、選ぶ必要があるのです。


私はこういう結論に至りました。好きなことをやりたかったら、やらなくちゃいけないことを好きになるしかない。この結論に至るまで、十年以上かかりました。これは、仕事を変えるか自分を変えるか、どっちが楽かという選択をするとしたら、自分のほうを変えて、その仕事を好きなことだと思い込んだほうがいいということです。そもそも私は変わっていくものです。本当に好きというのは、変わらない私を前提とした考え方でしょう。だけど私は変わっていくんですから、本当に好きかどうかなんてわかりません。

養老孟司(2023)「ものがわかるということ」祥伝社


これこそが、まさに進路選択です。

キャリア教育というのは、きっとこういうことなのだろうなと思います。


何もないところから、興味が赴くものを探すわけではありません。

無限にあるやった方がよいことの中から、人生をかけるものを選ぶのです。


もちろん、いちど決めたら終わりというわけではありません。

選んだものを、人生をかけるに値するものに変えていく必要があります。


古代中国学者の落合淳思さんは、『殷』(中公新書)という本のあとがきで面白いことを書かれています。「私は若いころから、現代社会のいびつさに不満があった。これほどまでに文明が発達していながら、なぜ社会を合理化できないのかという疑問を持ち続けていた」。

石川善樹(2019)「問い続ける力」筑摩書房


そもそもを言えば、この社会をつくっているのは人であるという認識が必要です。

生まれる前からすでにある約束ごとも、自分と同じ人間がつくっています。


人がつくっているからには、絶対なんてありません。

いまあるからといって、これからもずっとあるとは限りません。


いまあるものが、唯一の完璧な正解ではない。

だからこそこの世には、やった方がよいことが無限にあるというわけです。


「すべての問題を解決済みにする」という達成不可能な目標を諦めよう。そうすれば、人生とは一つひとつの問題に取り組み、それぞれに必要な時間をかけるプロセスであるという事実に気づくはずだ。

オリバー・バークマン(2022)「限りある時間の使い方」かんき出版


選択ができなければ、目の前にあるやった方がよいことに振り回され続けます。

何度も言いますが、やった方がよいことなんてこの世には無限にあるわけです。


限られた時間を、本当にそこに割くべきなのか。

この問いに関しては、よくよく考えなければなりません。


すべてのやった方がよいことを、実行することなんて絶対にできっこありません。

残された時間は、驚くほどに短いのです。







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