決めない勇気
2024年1月13日(土)朝の6:00になりました。
他人のせいで不幸になることはないと学んだのである。
どうも、高倉大希です。
原稿をただ読み上げるだけの発表が、この世にはごまんと溢れています。
これほどまでに、聞いていてつまならいものはありません。
なぜなら、目の前にオーディエンスがいる必要がないからです。
ひとりで話している状態と、なんら変わらないわけです。
いわゆる「ライブ感」が、まったくもってありません。
話し手の目的が、この発表を終わらせることになってしまっているのです。
漫才は、練習しすぎるとつまらなくなる。
芸人さんが、このようなことをよく話しています。
これもきっと、おなじです。
練習しすぎると、練習どおりに進めることが目的になってしまうのです。
「練習どおりにできなかった」と、肩を落としている人をよく見かけます。
本当に「練習どおりにすること」が目的なのかは、よく考えなければなりません。
目的と手段は、1対1ではありません。
ひとつの目的に対して、手段はいくらでもあります。
そんな手段を、はじめからひとつに決め込んではなりません。
「これで行くんだ」と決めてしまうと、それどおりに進めたくなってしまいます。
目の前にいるオーディエンスを、置き去りにします。
最後の文字に向かって、必死になって原稿を読み進めることになるのです。
一から十まではじめから決めておけば、たしかに安心することができます。
最初から最後までを、想像することができるからです。
それをわたしたちは「がんばって準備をすること」だと思っています。
誰かのためかのように見せかけて、実際は自分が安心するためです。
手段なんて、その場でいくらでも変えられるはずなのです。
そのためには、決めない勇気が必要です。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。