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すべての仕事は接客業に通ず。

仕事noteが続いておりますが……、本日も。
#仕事のポリシー  というテーマについて。

私の仕事のポリシーは、大学時代の接客業経験からきています。
接客業について深く考え、論文を書いたことで現在のお仕事スタイルが確立しました。
現在は不動産業ですが、きもちのうえでは接客みたいな部分もあって、それが私のポリシーです。
興味が湧いた方はぜひ読んでいってくださいませね。



「感情労働」って何?

人生初の仕事近所のは、近所のファミリーマートのアルバイトでした。
その後、塾の講師とかスーパーのレジとか
テーマパークの人とかショップ店員、
百貨店店員、様々な接客を経験しました。

その経験から、大学の卒論は「感情労働」について書きました。

感情労働(かんじょうろうどう、: Emotional labor)とは、感情労働内容の不可欠な要素であり、かつ適切・不適切な感情がルール化されている労働のこと[1]肉体頭脳だけでなく「感情の抑制や鈍麻、緊張、忍耐などが絶対的に必要」である労働を意味する。

感情労働 - Wikipedia

ざっくりいうと、接客業の人の働き方ですね。
わかりやすいところでいえば、CAさんかな。

なぜ「感情労働」をテーマに選んだのか。
それは大学生時代のバイト先で、
ベテラン選手、かつ会社から評価が特に高い人に限って、
最終的には深く心を病んでいくのを何度か目の当たりにしていたからでした。

なぜあんなに良い人が、心を病んでしまうのか。

その答えがほしくて、このテーマを選びました。


「感情労働」の抱える問題

感情労働は顧客に対して自発的な喜びや親愛、誠実さ、責任感などのイメージを与えるように「心の商品化」が要求される[2]。(中略)
心の商品化は繰り返し訓練を行う事で身についてくるものだが、習慣化してしまうと休日になっても心身をオフにできないという問題が生じる[2]

感情労働 - Wikipedia

端的にいうと、接客業に従事する人って、
うまく人を交わしていく術が身につきます。

それがだんだんオフの日にもでてきてしまって、
気づくと心を休める暇がなくなってるんですよね。

でも、やっぱり職場なので、
実はお客様にだけにこにこしていればいいわけじゃなくて、
同僚にだって笑顔で接しなくてはいけない場面がほとんど。


そういう作った自分が評価されることで、
どんどん自分の本心を隠すのが上手くなっていって、
疲弊した心を自覚した時は、
いわゆる「病んでる」状態になってたりする
んですね~。

だから自分を隠すのがうまい人ほど、
器用な人ほど、突然そのことに気づいて
「本当の自分って何?」みたいに
なってしまってたんだろうな、って思います……。

わたしの昔話~意識高い系アルバイト~


ここで昔話をひとつ……。

私は大学時代、結構、いやかなり、尖っていた。

お客様に対する態度と同僚に対する態度、180度違った。

接客業に従事していたんだけど、
その会社で社員になりたかったのもあって、
「周りはみんなライバル」みたいな
意識高い系のアルバイトでした。

でも仕事へのモチベーションだけはめちゃくちゃ高くて
うっかり3年も居座ってしまいましたが、
同期にも上司にも嫌われていて、
精神的にめちゃくちゃつらい時期でした。

しかし……、

逆に言うと、接客は心を殺して頑張る場面も多かったけど、
一歩バックヤードに入れば何の遠慮もなく好き勝手に振る舞うやつでした。

ふつーにめっちゃ嫌なやつだった。
自分なりには勿論最大限気を使ったいたつもりだった。
苦手なりに人付き合い頑張ってたつもりだった。
でも、人との距離感がうまく掴めなかったし、
ふつーーーに死ぬほど失礼なやつだったと思う。

でも、だからこそ。
かなりしんどいあの環境でも心を病まずに接客やれてた。

心を病んでしまった尊敬するベテランの先輩に、
「オンオフはっきりしている、この職場では珍しいタイプの人だよね」
「他の人はみんなにこにこ、自分がないくて、仮面をかぶってるだけだけど、きちんと自分の考えで動いてる人なんだなって気付いた」
と言われたとき、
執筆中だった卒論と自分の体験が一気につながった感覚があって、
一気に書き上げることができたという……。

働くって、どういうことなのか、知った

特に私がしていたアルバイトは、
さまざまな規律に従うことを強く求められるものでしたので、
このアルバイト経験で
「ひとつの企業内での自分の立立場」
みたいなものも、ひしひしと感じさせられました

それぞれの役職と立場に求められている仕事がある。
そして、その要求通りに仕事をこなすことが、
上の立場の人にとっては、何より重要である。

それが彼らにとっては、
「自分の組織をコントロールできている」
ということになる。

アイデアや個性は二の次なんだな~って。

特に感情労働はそうかもしれません。
ブランドイメージを体現するのは、
どうしても顧客と接する最前線にいる人たちですからね。

私の仕事のポリシーは、「すべての仕事を感情労働として割り切ること」

さて。

私が上記の経験から得た #仕事のポリシー それは、すべての仕事を感情労働として割り切ること、です。

どういうことでしょうか。


お金をもらっている間は、違う自分になれる

先ほども書いたように、「感情労働は顧客に対して自発的な喜びや親愛、誠実さ、責任感などのイメージを与えるように「心の商品化」が要求され」ます。

この顧客の部分を「同僚」や「上司」に変換する。
こうなりますね。

「感情労働は『同僚や上司』に対して自発的な喜びや親愛、誠実さ、責任感などのイメージを与えるように「心の商品化」が要求される」

仕事ってどうしてもむかつくことや
やりきれないことがあるし、
折り合いのあわない人間もたくさん出てくる。

やりたくないこと押し付けられたり、
使えない上司の尻ぬぐいをしたり…。

これをいちいち「自分」で受けないこと。
接客同じく、自分の「心を商品化」する。

もしかしたら接客業の経験がない人には
いきなりは難しいかもしれません。
でも、逆に接客業から異業種に転職した方や、
接客業を少しでも齧ったことある社会人の方には、
有効な方法かなと思います。

なにより私は、
お金をもらっている時間は自分の心を商品化することに抵抗がありません。

むしろ賃金とは、そのために発生することなのかもしれません。

具体的な作業は苦にはなりませんが、
心を作るのは誰にとっても苦だと思います。

(だから「Let it go」が流行るんですよね、きっと)

プライベートはきっぱり割り切ろう

さらにセットで大切なのが、
プライベートでは決して心を商品化しないことです。

私はプライベートでは、
少しでも「苦手だな」と思った人には、
二度と会いません。

会いたいと言われても断るし、
たとえそれが親しい友人の親しい友人でも、
言葉はやんわり意思ははっきり伝えて、
距離を置きます。

そのためにはまず、
周りに理解のおける友人を増やす事ですが、
実践しているうちに、
自然と似た価値観の友人しか
集まってきませんので、ご安心ください。

自分の人生の限られた貴重な時間。

無理することに使うのは、
生きるため、趣味のためのお金を得るための時間だけで十分です。

そう思いませんか?

無理した分、「無理しない」をする


プライベートの付き合いは自由です。

そして、自分の人生はつねに表裏一体です。
どこかで無理をしたぶんは、
必ずどこかで「無理をしない」をしなければいけません。

日々、私を含む、さまざまな形ですべての感情労働を頑張っている方へ。
下記のことを忘れないでください。
あなたはじゅうぶんに頑張っていますから!

感情労働者は、職業的な使命感が自身のアイデンティティに深く根差しているからこそ、なおさらしっかりオンとオフのメリハリをつける必要があります。
そのためには、「ここまでは仕事だからやる。それ以外は仕事ではないから、できるだけやらない」「仕事のことは、仕事中に集中して考える。終わったら、仕事のことはできるだけ考えない」というように、職業とプライベートとの一線を意識することも大切です。

「感情労働」でバーンアウトしないための3つのストレス対策法 [ストレス] All About


ご清聴、ありがとうございました!




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