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経営とはなんぞや?コレさえわかれば仕事が上手くいく。

フリーランスで成功しているからといって社長業が上手くいくわけでもないし、社長として成功してるからといってフリーランスで成功するわけではない。

随分前にこんな自己紹介的に私がなにやってるかの記事を書きましたが、

プライベートだけを知っている人からは、「本当に色々やりすぎて何やってるかわからない、なんか凄い人」とか「とにかくすごい人脈を持ってるなんでも出来る人」とかバックリした紹介をされがちで、自分でもボヤっとしているので、手短に答えないとな時は「何でも屋です」と答えるようにしている。笑

私の人脈で言えば、とにかく幅広いから凄いと言われるのだと思う。笑
有名企業の社長や役員の友人(気づいたら友人が出世していたパターンが多い。笑)から、同業界でも知り合えないような、クリエイティブ系や芸能系のレジェンド系の友人が国内外問わず多いからだ。(何故か知らぬが、そういうお仕事している人からめちゃくちゃ好かれる。笑)
その中にポツンと小物の私がフラフラ誰に媚びる事もなくいるから、よくおかしな光景になる。

仕事においては、正直、肩書きをまとめきれない為、前回の初めての転職の際には、キャリアと年齢と性別が邪魔をして、日経企業では扱い辛いと言われ、実際に結構大変だった。スペシャリストではないわけではないのだけど、専門職をそんなに掛け持ちする人が世の中にいるわけではないので、企業の人事からすると扱い辛いのだそうだ。
決まり出したら、ドドドといくつかオファーを頂いたが、確かに似たような企業からのオファーで、自分みたいなのを面白がってくれる会社って本当に一部なんだなと思った。

実際に、会社という組織に入ってからは、なんでも拾うし、スピード力と理解力が評価され、深掘りも得意なので、各グループ会社で重宝されることとなり、いわゆる異例のスピード出世をし、案の定、役員の肩書きと業務が増えることで業務過多と諸事情により、身体を壊してしまった。
結局社内でも子会社の社長という肩書きと、グループ会社全体の執行役員という肩書きをもった、各グループ会社の何でも屋をやっている状態だった。
企業に入ればライフワークバランスを保てるようになるはず!と思っていた事が本末転倒の結果となり、退職という道を選び、まだ外注という形で、お仕事を選ばせて頂くことにより、関わらせていただいてはいるのだが…。
お陰様でいま、ライフワーバランスというものをやっと自分らしく築いていけている気がする。

そんな訳で、フリーランス、社長業、GM(外資ブランドの日本での最高責任者)、小さな会社から大きな企業のコンサルなど色んな肩書きを経て今に至る私だが、色々やってみて、人によって得意不得意の規模感や、やり方があるし、あと同じ経営でも、人を扱う仕事やそうでないかで全く違うし、業態やビジネスプランでも全然違うなと感じている。
だから、フリーランスと社長業って混同されがちだけど、全然違うよ!と声を大にして言いたい。笑

でもって、海外だと特に、会社の成長と共に、規模によって社長もそのレベルに合った社長にチェンジしていくのが普通だと思うのだけど、コレ、実は結構重要なポイントで、見誤ると成長どころか、すってんコロリと奈落の底に堕ちるので、甘く見てはならない。

私の場合、前職で働く前までは、コンサルや経営に関しては、スタートアップ及びグローバルブランドの立ち上げとローカリゼーションが得意で、ブランディングやPRに関しては、グローバルやメゾンブランドも扱える事が強みだった。
前職から現在で、100億円規模のクライアントの経営コンサルを扱う事を学ぶ事が自分のステップアップだったと思っている。
ここの壁を越えるのは実に難しく、なかなか容易に経験できる事ではないから。
世界中の誰もが知っているブランドのPRやブランディング、PRコンサルをしても、経営コンサルをしているのとでは見ているお金の額が違うので、そこのお金の回し方は違って当然で、私のところに今までスタートアップや立ち上げの話ばかりがきては、せっかく大きく急成長させた実績があったとしても、大きくしすぎたばかりに大きな資本が入ったことで、当時で言えば、20代後半の若者にはこれ以上扱いきれないと見なされてしまい(そういうところは外資系のブランドは容赦ない。続けたかったら社員にならないかと言ってくるのだ。)大きなクライアントを扱える規模が大きな会社に美味しいところをもっていかれていた苦い過去があった理由も納得だ。

フリーランスができているから企業の社長になれるかというと、いきなりペーペーの平社員が社長になるよりは勿論順応性は高いとは思うが・・・とはいえ、私もペーペーの平社員からフリーランスになったタイプだ。
ただ、前にも書いた通り、一通りの輸入代理店業を一任されていた為、そのうちの一事業のフリーランス仕事の依頼が既にいくつか入ってきており、マネタイズができていたこともあり、独立は簡単だった。まだ20代で若かったこともあり、勢いもあり、できたんだろうな、とも思う。フリーランスでは、アカウントが開けないクライアントがある事も多く、会社にした。大きなクライアントや実績も増え、人も雇い、本格的に軌道に乗って自信もついてきたのは29歳か30歳の頃だったと思う。

前職のグループ会社に実際にフリーランスを経て社長に就任した子がいたが、中間管理職的なリーダー的地位の時は良くても、決断力と推進力、判断力、そしてコミュニケーション能力、応用力、明確なビジョン、信用性、先見性、俯瞰的な視点などが欠けていた為、目の前にある事をやる事で必死になってしまい、結果、私がヘルプに入る事で事業継続という事態にまでなってしまい、蓋を開けてみると、箸を持つところから教えなくてはならないという状況で、家庭教師状態になってしまい、余った時間で他のグループ全社の仕事と自分の会社の仕事をするわけだから、私が寝れない日々を送ることになってしまった。

例えば、彼に何が起きていたかというと、仕事が終わらない、終わらないと言うし(仕事量的に言うと、彼は一社しか見ていないので、私や他の社長陣に比べると明らかに少ないのだ。社員数も多いので割り振りもできるから正直圧倒的に楽だ。)、物忘れがあまりにも酷いというので、To Doリストを作れば?と言ったら、作っていると言う。
まさかと思い、恐る恐る見せて貰うと、案の定、終わらないTo Doリストを作ることが精一杯の作業になってしまっていた。

そういうタイプの部下がいた場合には、まず頭の整理から始めよう!と言うのだが、彼の場合、そもそもこのTo Doリストに書かれている事は、全てにおいて60〜80%までしかやってないんだろうな、と思ったので、そこをツッコむと図星。
「To Doリストはね、一個ずつ潰していくもんだよ。100%できないで次の事やるの禁止ね。同時にできない人はやっちゃダメ。」
などと基本的な事を教える日々。

でもこんな言い方をしてはなんだが、こんな嘘みたいな事でテンパってる人でも、フリーランスとして自分で食べていけるくらいは数年生きてこれたんです。
何故かって?
彼はスペシャリストだったから。
職人技、職人気質、クリエイティブワークをひたすらする人で、そういう仕事がフリーランスとして重宝される職種の人は、そういう一般的なことが苦手でも、フリーランスが上手くいくのです。
むしろその方が邪魔されなくて上手くいく。
実は社会性や順応性が全くないに等しい人に多いと思う。
大きなレストランでは上手くトップシェフとして働けなかったけど、個人で自分のお店をやってみたら成功した、みたいなオーナーシェフもこのタイプに当てはまるだろう。
そういうタイプにいきなり人の管理しろとかマネタイズしろとか会社を回せ、コミュニケーションとれ、と言って、できるわけがない。笑
そりゃメールのひとつまともに書けんからクレームくるし、企画書だって作れませんわ。笑
まともにやった事がないんだもの。

反対に、会社の経営ばっかりしているような人だったりに、いきなりフリーランスになれって言ったって、よっぽどの事がない限り、コンサルワークや顧問くらいしかできないと思いますが、コンサルワークや顧問も結果、人脈と信頼が命ですから。
聞いた事ないわ、みたいな会社やブランドやってましたって言われても、よくわからないだろうし。
昔と違って、今のプロデューサーやディレクターって下請け選んでるだけだったりする人が多いわけで、何かクリエイティブに生み出せる人とは限らないから、なんか選ぶ事が仕事、まとめる事が仕事みたいな仕事をしてきた人には唯一無二の仕事はできないので、フリーランス的な仕事は、かなり難しいかと。よっぽど強い人脈があれば、ビジョンと行動力で、なんとか生きていくくらいはできるかな。運も、実力のうちですから。
ただ、そこが伴ってなくて職人技やクリエイティビティも、何のビジョンも人脈もなしにフリーランスになるなら、そう長くは続かないでしょう。
何を売り込んでいくの?ってなってしまいますから。

実は私、営業したことがないんですが、それって凄く恵まれていることなんだと思っています。凄くビックリされるので。
でも実際、こうやって私のようにご縁がご縁を呼んで下さって営業をせずにお仕事ができるパターンもあります。ただ、普通は営業をしてお仕事とるんだと思うんですよね。

ずっと友達や知り合いが仕事をくれるならいいですが、それも口コミで「この人、誠実」「この人、信頼きるよ」っていうので紹介して貰えるものだと思うんです。
だからこそ、人には誠実に、真面目に向き合う事が基本と言えるし、そうしていれば、万が一困ったときにでも、誰かがそっと手を差し伸べてくれたりするものです。
嘘をついたり、その場限りの上部だけの、よく見えるようなやり方をやっている人は、絶対、上手くいかない。当たり前だけど。
賢く要領よくやってるようで、本質が見えてないから深掘りできない人や想像力に乏しい人に、こういう基本的な事が出来ないことが多い。
組織の中だと誰かがカバーしてくれたものも、全て自分に返ってくるから。

話は戻りますが、だから、企業といった組織に合っている人は今の時代であれば、人を使う事に長けているのか、企画力に長けているのか、まずは自分のストロングポイントとウィークポイントを把握した上で、ストロングポイントを伸ばしつつ、ウィークポイントを補ってくれる人を横に置いて経営に専念すれば良いと思う。
ウィークポイントないわっていう超人も時々いるけど、そういう人は稀なので、自分はその類だと思わないのが身のためだと心得えたほうがよい。笑
どういう人を側に置くかで人生が変わると言っても過言ではないくらい、アドバイザーって本当に大事なんです。
よっぽどできる人じゃないと、パートナーも響いてくる。

こういう仕事をしていると、仕事で迷っている友達、起業している友達やしようとしている友達、フリーランスの友達からよく、ご飯や遊びに誘われるが、大半は仕事の相談をされがちだ。
ちゃんと仕事の相談があると言ってくれる友達もいれば、当たり前のようにいつものように話し出す友達もいる。
仕事の話ができる彼女や奥さんが欲しいという友達もいるけど、どのレベルを求めているのかは謎だが、小中規模で起業している子は確かにそういうパートナーを求めがちだなと思うし、それで正しい気がする。
ただ癒してくれたり褒めたりしてくれるような彼女は簡単に作れるだろうからね。
私もインプットにならない時間を誰かと過ごすくらいなら、一人で映画を見たり音楽聞いたり弾いたり、歌詞や文章書いたり本読んだり、楽しみながらインプットとアウトプットの時間作ったほうがいいもんな。

定期的にそうやって誘ってくる友達はこれはもうコンサルボランティアだなと思って、本来だったらお金を取らなくちゃいけないような話だって、している。笑
大事な人には成功して欲しいから。
でも、私もアウトプットばかりではない。
情報だって沢山貰う。
税理士さんには教えてもらえない様な、中小企業の保険や補助金の話など、そういうのは、小さな事業をしている友人の方が詳しいのだ。

仕事ができる人とできない人

前職から引き続き関わらせていただいているお仕事として、企業のアドバイザーとコンサル業、そして社員教育及び、最終校正機関などなのだが、こういうお仕事をしていると、社員を平等に見ているつもりでも、できる人とできない人の差が露骨に見えてきてしまう。
社員だと、育てればいいだけの話なのだが、特にこれが、発注先などになると、オイオイオイ!こっちは教育するためにお支払いしていませんよ!上司の方〜!ちゃんと教育してください〜!と、なってしまう。
これがまた、大手企業であればあるほど案外多い。
まさかの上司も揃ってポンコツで、傷を舐め合ってるのを見せられるという、よくわからない罰ゲーム状態になることもある。
ぬるま湯に浸かっているからなのか?
友人が同級生の引き抜きで、小さな会社から大手企業に転職した際に、

引き抜いた友人「コイツ引き抜いて良かった。余裕で十人分の仕事する。笑」
引き抜かれた友人「いや、どれだけ凄い会社なのかと思ったら、全員ポンコツでビックリした。皆、高学歴なのに、仕事めちゃくちゃトロイねん 笑 全然気きかへんしな。笑」
他の友人「いや、高学歴はプライド高いからすぐ潰れやすいって。仕事と勉強は違うから、二流大学くらいの方がよく働くし使いやすいから、できる子はビジョン持ってサッサと起業する子も多いって経営陣からよく聞くよ。」

と30代前半で言っていたな、というのが懐かしい。
実際にできる子は皆起業して成功しているか、引き抜かれて副社長などの役員をしている。

会社は、優秀な社員が2割、普通の社員が6割、成績の良くない社員が2割の割合で存在するケースが多いというが、仕事ができない人の多くが怠け癖があると思われがちだけど、実際に怠けている人は、やる気を出す為にどうするか、本人次第というところでもあるから、エンジンがかかればポテンシャルがある場合もある。
ただし、一番厄介なのが、出来ると思い込んでいて、プライドも高く、できない(ミスったり間違った判断をする)人。。。
こういう人が、いらぬことをする事で、社内を掻き回している場合が面倒だ。
ここに邪悪な心や腹黒さが潜んでいると、これまた面倒で、本人は気づかれていないと思ってテヘペロ精神でやっているみたいだから、そういう時、私は「社内評価が低いよ。誰にとっても良くないから、そういう意地悪な思考は辞めなさい」
とハッキリ言う。
他の役員は手をかける必要はないよ、という判断をしているが、それでその子が気づいて変わってチャンスを得られるのなら良いではないかと思うから。
だから根拠のないプライドならば、無い方が良い。
素直さがいちばん。

代わりが効かない人になろう

知人や友人から、退職した会社に何故そこまでまだ肩入れするのか?とも良く聞かれる。
放っておけばいいと。
でも一度関わった人だからこそ、愛情だってあるし、責任持って見てあげたいし、責任もって仕事をしたい。
どんな状況であっても去る者拒まずな会社で、「代わりが居ない」「代わりが効かない人」というポジションを貰えることも光栄であり、また言い方を変えれば、代わりが効くような仕事の仕方もしてきていないと胸を張って言えるからだ。
私が退職を決めたときに、噂を聞きつけた外注の子から、
「ふきちゃん辞めるの?辞めないでよ。てか、辞められないでしょ。〇〇さん(外注の人)ともふきちゃんって凄いねって言ってたんだよ。代わりが効かないんだよ。見渡しても誰もふきちゃんの代わりがいないじゃん。」
と外注の人にでさえ、言って貰えた事は嬉しかった。

私はずっとフリーランス業態でも仕事をしてきたから「FUKIさんにして欲しい」という仕事とそういう仕事の仕方を受けてきたつもりだ。
だからこそ、辞めますと言って引継ぎをすればどうにかなるような仕事って自分のすべき仕事なの?って思ってしまう。
あなたにしかできませんよね、辞めてからも、あなたに引き続き続けてやって貰いたいです、と言われるくらいの仕事をできてこそ、本来、独立をしてもいい人の仕事だと思っているから。

厳しい事を言うようだが、ある意味クライアントを持って出られない、会社を辞めても外注で仕事を受けられないような人は、フリーランスになってもそこまでの信頼度が得られないし、会社から必要とされていないという現実を知っておいた方がいいかもしれない。
真っ向から正々堂々と勝負してこそ生き残れる世界だからだ。

何故なら成功をしている人はそうやって真摯に人と向き合って、信頼関係を築けているから。
〇〇さんにお願いすれば大丈夫という信頼関係で成り立っているから、独立しても仕事が回ってくる仕組みになっているのだ。

人と仕事を決して舐めたらあかん


これだけ色んなクリエイティブな事がプロレベルでできるのは、頭の構造がどうなっているのか、努力を重ねてできるようになったのかと、スカウトしてくださる企業様などから良く聞かれる。
「いや、たまたまです。機会があって、やってみたらできただけです」
と本当の事を答えるだけなのだが、自分にとっては料理も音楽も脚本も文章も絵を描く事も、全て一緒のことをしているだけだと。
常に何故?どうして?どうやって?と考えているので、それが応用できているだけで、色んな視点を持ってその立場になって考えると、なんとなくこうだろうと想像がつくので、その通りにやるとできる、人に伝える時に自分にできない事をやって貰うのは失礼だと思うから、まず自分でやってみて方法を見つけて、伝える為に始めたからオリジナルになっている事とか。
例えば脚本も同じで色んな角度の立場になって書く事で、書き方がわかる。
脚本家の立場、主人公の立場、脇役の立場。
それぞれの立場に立って読み上げていくと、感情の移り変わりに不自然なところがあるかないかがわかっていく。ただ自分がなりきればいいだけで。
だから初めてだったけど、書けた、とか。
そんな感じで、部下を教育する時も思考を止めないように想像をして、発想の転換を常にするようにと言っていると言うと、ウチでも教えてください…となる。笑

あと部下によくいうのはコピペ禁止。笑
これも思考を止めるな、の一環。
文章の校閲機関をやっているもので、正直、他社とのやりとりでも、メディアだったり代理店だったりで、
「おい!これでもプロか!クライアントに教えられてどうする!」
とツッコミたくなるようなやり取りや原稿が上がってくる時が多々ある。
ちゃんと想像したら、この返事、絶対返ってこないよね、というような返事が返ってくる時は頭を抱えたくなる。
それでも根気よく、返す。
ただ、部下に必ず言う言葉は、「基本、文章に間違いはない。よっぽどの事がないかぎり!!」
これはどんな文豪も、文法が無茶苦茶な事だってあるからだ。
テンポがよければ面白く読める事だってあるし、面白いと感じるかどうかは人それぞれだから。
ただ、そこに「やっつけ」や「怠慢」が見える文章には容赦はしないよ、と。
自分の言葉で、自分のテンポで書ける事が最終目標だけど、あ、他人出てきたな、とかでコピペってわかるからだ。

ちょっと似たような問題で、ある映画監督が、ワークショップをしているというSNSの投稿を見かけた。
親しい関係だった事もあり、その書き方があまりにも今まで一緒にお仕事をしてきて下さった方に対して配慮がない書き方だった事を注意した上で、その写真に上がっていた、4W(when  who where  what)の考え方について指摘した。
書き方についてはやはり全く気づいていなかったようで自分の傲慢さで、一緒にお仕事をしてきてくださった方々に失礼な事をしたと深く反省したということだったが、4Wについては案の定、「これは自分が考えたエチュードのルールでインプロのコーチ直伝だから」という返事が返ってきた。

正直、その返事が返ってきた時点で終わっとるな、と言って終わらせようかとも思ったが、いや、お節介でも嫌われてもいいや、言っておこうと思い、
「自分の映画の監督という看板を背負っている者が、まず、インプロのコーチ直伝と堂々と言うとは何事か!?クリエイティブと仕事も人も舐めたらあかん、自分に返ってくるって何回もいったでしょ。(涙) お金を頂いてワークショップをしている限り、人はあなたの情報をわざわざ時間を割いて買いに来る。自分の中にインプットして咀嚼してアウトプットしたオリジナルのものを人様に提供できないで、小学校のホームルーム(自由時間っていうんですかね?他の学校では。遊びを通してお勉強する時間の事です。)でやった『いつどこで誰が何をしたゲーム』をそのままやってどうする!?大人はその先の考え方のロジックを知りたいわけで、そこに行き着くための方法を、あなたのロジックであなたの言葉で説明して導けるからこそ対価が貰えるんでしょ?誰でも知ってることや、ネットにタダで書いてるような情報でお金を儲けようとしたらダメ。受講してくださる人をバカにしすぎたらダメ。」

と言ったら、やっとハッとして恥ずかしい…となったみたいなんですが。。。
まぁ、それってある程度、クリエイターとしてそこまで期待もしているからであって。
このまま腐ってほしくないわけで。

自分の仕事、そして人に対してもきちんと敬意を持った仕事の仕方をすればいいだけのことであって。
ちゃらんぽらんな事をしていればいつかツケが返ってくる。
これはスピリチュアルなことではなくて、当たり前の事で、人ってお金に見合ってるかどうかってとてもシビアに見てるんでね。

実は、凄く凄くシンプルな事なんですけれど、言ってる事は。
必ず誠実であれ、という事。
それがなかったら絶対にいつかは失敗する。どんなスキルがあっても。

前職(今も仕事してるけど)の大ボスが、とにかくとんでもない成功者で、神がかってるとしか言いようがない人なんですが、人を採用する時の条件を「とにかくイイ奴。スキルなんかなくていい。良いやつなら後からスキルつけさせれるから」って言ってて。勿論、良い人は前提条件として良い人は欲しいのは当たり前だけど、現場には出来る人も欲しいよ、と正直思ってて。
でも色々あって、なんか色々経験して自分も感じた事、プライベートで経営者の友人達と話す時に「結局、人。人が大事でその人がいい人かどうかが1番大事。」っていう話になり。笑
なんか、それだけじゃ物足りないって思っていた時もあったけど、そこがないと全てが狂うというか。
やっぱり根本は誠実かどうかってところでビジネスの基盤が決まるんですよ、と。
プライベートだらしない子は結果、仕事でもだらしない事してるしね。
反対も然り。
どっちかは絶対出来てる人って実は居なくって、本質のところでは直結してるから、対人関係として、どうしてもでてしまうんですよね。
ってそんな話をよく経営者の友人達としています。

悪いこと、するもんじゃないね、って。
だから、誠実であればいいだけなんです。

真摯に対応していると、生意気でも失敗から学び信頼を勝ち取る事だってある。
外国人の担当ブランドのディレクターインタビューを某カルチャー誌最高峰の編集長にして頂いた際に、翻訳家が入っていらっしゃり、翻訳家の方があまり良くないな正直感じてしまった。

通常、赤入れは編集ページだと事実確認のみなのだが、あまりにもおかしな表現と事実と違った事が書かれていた為に、赤を容赦なく入れまくってしまったのだ。
そうしたら、編集長より、めちゃくちゃお怒りのご連絡があり、こんな赤を入れられたのは初めてだ、前代未聞だと言われてしまった。
なんと翻訳家はご本人様だったのだ。

正直、縮みあがったが、事実と違った事、ニュアンスがどうしても違うと間違った印象を伝えてしまう事に納得がいかなかったことを正直に申し上げた上、出過ぎた真似をしてしまったと平謝りしたが、編集長のお怒りがおさまったあとに、その私の赤入れの仕方に関心してくださった上に、私の別の媒体で連載させて頂いていたブログを見て下さった事を伝えて下さった。
そして、文才があると言ってくださり、なんとそのカルチャーの最高峰と言える雑誌にて、寄稿をして欲しいと言ってくださり、錚々たる面々に並んで私の拙い文章が載ることになったのだ。
そしてその後、連載の企画の話までご提案くださったのだ。

この編集長との出会いは正直最悪ではあったが、最高の繋がりと自信を私に与えてくださる事になり、文章を書く事の楽しさを一層豊かにするキッカケにしてくださったと思っている。

失敗も糧に、謝る時もちゃんと真摯に。

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