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  • 【卒論公開】「なぜ自己啓発書は心の「処方箋」になるのか」

    卒業論文を全文公開します。長くてうんざりするかもしれませんが、章ごとに分かれているので、気分に合わせて読んで下さい。

  • 徒然新コロ日記

    「コロナウイルスも、新コロって呼べば少しはかわいいヤツに思えるんじゃね?」と思ったけど、全く可愛くありませんでした。 将来この日記を見た偉い人が、この記録は使える……!と思ったら何かのデータに使ってくれたらうれしいです。 とりあえず大学が始まる予定の五月の中頃までは、頑張って続けたいです。

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【卒論】なぜ自己啓発書は心の「処方箋」になるのか ~ポジティブ・努力の信仰と「自己責任」について~ 第一章

・はじめに 自己啓発本を読んだことはあるだろうか。書店に行けば、ビジネス本やスキルアップのための書籍、資格のためのハウツー本など、様々な種類の自己啓発本があるので、一度くらいは手に取ったことがあるかもしれない。 二〇二三年の日販の年間ベストセラーランキングを見てみると、『頭のいい人が話す前に考えていること』(安達裕哉 ダイヤモンド社)、『人は話し方が九割』(永松茂久 すばる舎)、『二〇代で得た知見』 (F KADOKAWA)などがランクインしている。 牧野智和は『日常に

    • 【卒論】「なぜ自己啓発書は心の「処方箋」になるのか ~ポジティブ・努力の信仰と「自己責任」について~」   終章 自己啓発はどこへ向かうのか

      第一章・第二章・第三章はこちら↓ 終章 自己啓発はどこへ向かうのか ・いかがわしさのゆくえ  第三章でも取り上げたPodcast番組「奇奇怪怪」では、いつの時代にも「いかがわしい」ものは存在し、それが二○○○年代は占いや(1)「『オーラが見えます』とかそっちへ流れていった」と語っている。人間は「いかがわしい」ものにどうしても惹かれてしまうとしつつ、(2)「今、人は何を『いかがわしい』と思いながらも面白がってしまっているのかということを知っておくことが大事」だという。では、

      • 【卒論】なぜ自己啓発書は心の「処方箋」になるのか ~ポジティブ・努力の信仰と「自己責任」について~ 第三章 二〇〇〇年代のスピリチュアルブーム

        第一章・第二章はこちら 第三章 二○○○年代のスピリチュアルブーム ・「スピ系」と「スピリチュアリティ」   第一章では、自己啓発書の発端を探っていった。アメリカで始まったポジティブ・シンキングや、日本で明治時代から伝わる「修養」、そして現在のオンラインサロンなど、自己啓発書に関連するものの流れを辿った。しかし、駆け足で辿ってしまい、昭和や平成の企業の集団での修養などは触れられたものの、抜け落ちている部分が多くある。オンラインサロンなど直近の事例にも触れたが、そこから少し

        • 【卒論】「なぜ自己啓発書は心の「処方箋」になるのか ~ポジティブ・努力の信仰と「自己責任」について~」   第二章 小説『Phantom』から見るオンラインサロンと自己啓発書の世界

          第二章 小説『Phantom』から見るオンラインサロンと自己啓発書の世界 卒業論文「なぜ自己啓発書は心の「処方箋」になるのか ~ポジティブ・努力の信仰と「自己責任」について~」の第二章です。 第三章・終章の構成になっているのでここで前半戦終了です。 第一章はこちら ・「ムラ」に集う人々 羽田圭介の小説『Phantom』(文藝春秋)は、オンラインサロンの危うさと、そこにのめり込んでいく人々の様を描いている。フィクションではあるが、二〇二一年に発売されたこの作品から浮き彫

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        【卒論】なぜ自己啓発書は心の「処方箋」になるのか ~ポジティブ・努力の信仰と「自己責任」について~ 第一章

        • 【卒論】「なぜ自己啓発書は心の「処方箋」になるのか ~ポジティブ・努力の信仰と「自己責任」について~」   終章 自己啓発はどこへ向かうのか

        • 【卒論】なぜ自己啓発書は心の「処方箋」になるのか ~ポジティブ・努力の信仰と「自己責任」について~ 第三章 二〇〇〇年代のスピリチュアルブーム

        • 【卒論】「なぜ自己啓発書は心の「処方箋」になるのか ~ポジティブ・努力の信仰と「自己責任」について~」   第二章 小説『Phantom』から見るオンラインサロンと自己啓発書の世界

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        • 【卒論公開】「なぜ自己啓発書は心の「処方箋」になるのか」
          4本
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        記事

          ウルトラセンスお笑いツアー 遠征記

          推しが、札幌・名古屋・金沢・熊本をまわるキモいツアーを始めた。 東名阪で名を残し東阪を無視するキモツアー、その名も『マヂカルラブリー・囲碁将棋・ダイヤモンドのウルトラセンスお笑いツアー』である。 東京から一番近くて名古屋。どこも楽しそうな場所なところも憎い。絶対観光したい場所で選んでる。 場所も日程も厳しいかなと思ったが、今どき配信もなかったので、こりゃあ行くしかないと、航空券の値段も見ずに熊本のチケットをとった。 ・成田→阿蘇くまもと空港 いつも遠征に行く時は、交通

          ウルトラセンスお笑いツアー 遠征記

          ”ふらっと”ディズニーに行ってみての気づき

          今年の春休み、同級生たちの大半が卒業していった。 1年遅れる私は、就活や卒論から解放されたみんなの、社会人になる前の最後の遊び期間に何をしていたのか聞きまくった。4,5人の体験を悪魔合体させた春休みはさぞ充実してしたものになるだろう。コロナもかなり落ち着いたし、海外旅行に行った話とか、ぱーっとした話をたくさん聞かせてほしい。 しかし、彼女たちは思ったよりも手堅い春休みを過ごしていて、1番聞いたエピソードが「数人の友達とのディズニー」だった。確かに、ディズニーは予約が難しい時

          ”ふらっと”ディズニーに行ってみての気づき

          『何の時間』案件

          マハ様ことマハラージャンの『何の時間』という曲を最近エンドレスリピートしている。 日常的にある「これ何の時間」あるあるの曲である。「財布忘れ家に戻る」のような自分でやってしまうタイムロスから、「止まる電車 はまる渋滞 中々出てこないサムゲタン」と言った待たされる系の時間まで。多分無駄じゃないと言ってくれるマハ様は優しい。 優しさに便乗して、私の最近の何の時間をご紹介。 ・外でクロワッサンを巻き散らかしてる時間 知り合いの手伝いで入ったライブイベントの設営が、思ったより

          『何の時間』案件

          2022年の消費まとめ

          物欲の権化が今年の消費を統括!! 【モノ部門】 ・メルヘン工房 おなまえホルダー 前に友達に「サンリオのあのプレート作ってみたいんだよね」と言ったら、「誰で作るの?自分の名前?」と小馬鹿にされた。それ以降、自分にはおなまえプレートを持つ資格が無いんじゃないかと思っていたけれど、ピューロランドでイベントがあったので満を持して制作。 人の名前をかばんにつけて持ち歩くというのは、なんとも言えない罪悪感と恥ずかしさがある。生身の人間のアクリルスタンドも。売っているとついつい買

          2022年の消費まとめ

          焼き網から見える丁寧な暮らし

          焼き網というものがある。 コンロの上に直接置いて、パンやお餅を焼ける網だ。焼いている間は焼かれている物の面倒を見る必要があり、オーブントースターに入れておけばその間使える時間を、パンや餅に注がなくてはならない。どんな時もついついコスパを求めてしまう我々にはこうした手間をかける行為が必要なのかもしれない。 こうしたあえてトースターがあれば済むのに、パスコのCMさながらゆっくりパンを焼く人がいる傍ら、必要最低限の物に絞った極限までスマートな生活を送る、「ミニマリスト」と呼ばれる人

          焼き網から見える丁寧な暮らし

          ロフトベッドでのあれこれ。

          そろそろ二十歳という年齢にも関わらず、可愛らしくロフトベッドで寝ている。違う文化圏のピンク、というビビットなピンクの電気が、余計にファンシーさをプラスしている。 一人っ子なので、二段ベッドは叶わぬ夢と思っていたが、中学校に入った時にこのベッドを買ってもらった。二段ベッドの二段目だけという贅沢なベッドがロフトベッドである。 しかしこのロフトベッド、秘密基地っぽいというだけでこれといったメリットはない。良い点といえば、寝台列車に人と乗った時に、上の段のベッドを相手に譲れるとい

          ロフトベッドでのあれこれ。

          新潟のレッチリ、夏。

          結局、一晩経っても返事が来なかった。今日からあさりの妖怪として質問箱に化けてやる。(あさりの話はここ。) というか、質問箱の更新自体が鈍ってきてる。今日からインスタグラムも始めるそう。そうやって、新しいものにほいほい食いつきやがって。お前らずっとmixiとマジックキャッスルやってろ。 いけない。サークルの事になるとつい口が悪くなってしまう。部活とサークルと、合唱コンクールは文句を言うためにやるものだけど、それは放課後のマックで行うものである。せっかく始めたnoteを、駅前

          新潟のレッチリ、夏。

          質問箱するやつはバカ。

          こんな公式アカウントは嫌だ。 ・お知らせする頻度のばらつきがひどい! ・質問箱が全員サクラ! ・フォロワーよりもフォローの方が多い! ・日によって人格が違う!(文体の変化が激しい) これは全て私が入っているサークルのTwitterアカウントに起きている事態である。 今までろくに更新がなかったのに、今月に入って急に毎日のように動いている。選挙前だけSNSに現れる政治家のようだけれど、今年はこれしか勧誘する術がないので仕方がない。 勧誘は大いに結構。しかし、Twitter運

          質問箱するやつはバカ。

          結局yogibo。

          起きている時間は座っていて、寝ている時間は寝ている生活を続けて数週間、そろそろ身体中がバキバキになってきた。肩をグルグル回しても、お風呂にバブのジェネリック的なものを投入しても、肩甲骨のあたりが痛い。 ヨガの国の隣の国の人である父と、地域センターにヨガを習いに行っている母が、肩こりにはヨガがいいと勧めてくるが、ヨガだって立派な運動である。私はいかなる運動も自主的にはしないと決めている。 いまの生活では肩こりは増す一方だろうと、いつになく勘の働いた私は、普段使っている椅子を

          親知らず×4

          学校がオンラインで始まる予定の五月中旬まで、本当に何の予定もない。 唯一の用事だった歯医者も、延期にしましょうという連絡が来た。 親知らずの検診の結果を聞くために行くので、急ぎではないのだが、次いつ歯医者に行けるのだろうか。その間にものすごいスピードで親知らずが伸びてきたらどうしよう。 四本あるという親知らずが全員いきなりにょきにょき伸びてきたら、せっかく綺麗に揃った歯並びが、またもとに戻ってしまう。 晴れて最近ようやく矯正器具を外したばかりなのに。 夜につけろと言わ

          グラブジャムンと、幻のジェラート。

          我が家のスイーツ♡担当大臣こと父が、今日も朝からキッチンに立っていた。 ご機嫌にミキサーを動かしているので、何を作っているのか聞いてみるとマンゴーココナッツジェラートだそう。 まさか家でマンゴーココナッツジェラートが食べられるとは思わなかった。猛烈にマンゴーココナッツジェラートを食べたいと感じたことはないけれど、マンゴーでココナッツで、それがジェラートなら美味しいだろう。この前作っていた、世界一甘いと言われるインドの団子よりは美味しいに決まっている。 ジェラートなんてア

          グラブジャムンと、幻のジェラート。

          自己アピールにおける趣味ってなんだ。

          「もしかして、無趣味なのでは?」という疑惑を、何度も否定して生きてきたが、この自粛期間ではっきりした。無趣味である。 受験生だった頃、この無趣味疑惑をよく感じていた。自己アピール、面接シートどこにでもいる趣味の欄にいつも頭を悩まされた。こうしたお堅い場面での趣味というのは、何を書いてもはずはなく、趣味=特技だ。 読書と書いたからには、本について語れることを用意しておかなければならず、楽器と書いたからには、かなり長く習っていたとか何かの賞を取ったなどの華々しい経歴もセットで

          自己アピールにおける趣味ってなんだ。