風雷太(ふうらいた)@地球ラジオ

地球人という視点を常に持ちたいと思っています。 地球ラジオ↓ https://note…

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地球人という視点を常に持ちたいと思っています。 地球ラジオ↓ https://note.com/beyondscience

最近の記事

ひとつなぎの木の下で(9)

*お金からの開放がテーマの短編小説です。全9回、最終回です。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。初めて小説を書かせていただきました。楽しかったのでこれからも書いていこうと思います。アドバイスやご意見などコメントしていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。 9  人と人との繋がり  木下さんは手際よく名刺を取り出す。名刺を受け取りながら再び話を聞きに行くであろう予感がしていた。 「また、お話聞かせていただくかもしれませんので」  型通りの名刺交換を

    • ひとつなぎの木の下で(8)

      *お金からの開放がテーマの短編小説です。全9回、連日投稿いたします。 8 お金の呪縛からの解放  木下さんは勢いに乗って溢れ出てくる言葉を矢継ぎ早に続けていた。 「まだまだありますよっ!今の話の応用です。私と磯崎のような友人関係は家族にとてもよく似ているチームですし、会社の新規プロジェクトチームだって目的に向かってお互い助け合わなかったら失敗してしまうし。工事現場なんかも各業者の役割がはっきりしているチームで仲間ですね。学校のクラスだって、サークルにしたって、ある目

      • ひとつなぎの木の下で(7)

        *お金からの開放がテーマの短編小説です。全9回、連日投稿いたします。 7 社会はチームである  どうだ!木下!論破してやったり!ワハハハ。 「ああーさすが田宮さん!そこなんですよ、一番大切なところは。心の問題。いくらシステムを変えようとしてもだめなんです。人間の精神性が追い付かなければうまくいかないんですよ。そこがとてもとても大切なんです」 「そうでしょう、そうでしょう、うまくいかないでしょう。人間の性なんてそう簡単には直らないですよ」  だいぶ落ち着いて来たぞ。呼

        • ひとつなぎの木の下で(6)

          *お金からの開放がテーマの短編小説です。全9回、連日投稿いたします。 6 物の価値を決めるもの  少し前までこの話を切り上げて仮眠でもしようと考えていたのに、私はインタビューの形式が崩れるほど熱が入ってしまっていた。 「それはなんですか?そうなると話が余計にわからなくなりました」 「それは価格です」 「価格!?それがなんの意味があるんでしょうか?」 「価格とはなんだと思いますか?」 「そりゃぁ、物の価値を決める値段のことでしょう。コストや需要や供給のバランスを

        ひとつなぎの木の下で(9)

          ひとつなぎの木の下で(5)

          *お金からの開放がテーマの短編小説です。全9回、連日投稿いたします。 5 マウントを取る  用を足して車に帰ってくるとホッとした。もうすでに木下さんはコーヒーを買って待っていてくれた。お代をお支払いしようと財布を出したが、木下さんはここは奢らせてくださいの一点張りだったのでご馳走になった。ブラックコーヒーが冷えた身体に染み渡っていく。おかげで苛立ちの心も落ち着いてきた。 「マウント…これがお金の世界をよく表してる言葉だと木下さんはおっしゃいましたか?」 「ええ、まさ

          ひとつなぎの木の下で(5)

          ひとつなぎの木の下で(4)

          *「お金からの開放」がテーマの短編小説です。全9回、連日投稿いたします。 4 お金の向こう側には人がいる  少しづつだが木下さんの言わんとしていることがわかってきたような気がしてきた。確かに私は[力]としてお金を認識している。そこにあるのは間違いなく欲の心だろう。まったくその通りだが、ではどうすれば良いというのか。 優越感など誰でも欲しいと思っているし、それを山に籠る修行者のように無理やり押さえ込めとでもいうのか。 「私はね、あの時すべてを失ったと思い込んでいただけだ

          ひとつなぎの木の下で(4)

          ひとつなぎの木の下で(3)

          *「お金からの開放」がテーマの短編小説です。全9回、連日投稿いたします。 3 お金に翻弄されて  私はボイスレコーダーを取り出し、充電状況を確認して録音ボタンを押していた。記事にするつもりも無かったので録音など要らないかな?と一瞬頭をよぎったが、仕事の習慣でなぜかこうしてしまっていた。 「えーっと。では、録音だけさせていただきますね。私は田宮と申します。よろしくお願いいたします。内容次第ですが場合によっては誌面に掲載させていただくかもしれませんがよろしいですか?個人を特

          ひとつなぎの木の下で(3)

          ひとつなぎの木の下で(2)

          *「お金からの開放」がテーマの短編小説です。全9回、連日投稿いたします。 2 タクシードライバー  夜も更けて日が替わろうとしていた頃、自宅でここ数日取り掛かっていた案件の原稿をまとめ終わりコーヒーを入れ一息ついていた。そんな折、私の携帯電話が突然鳴り響いた。出てみると馴染みのクライアントからだった。こんな夜更けに何事かと尋ねると、慌ただしい様子で明日の早朝までに赤坂まで来てほしい、といういわゆる一方的で詳細はいっさい明かされない「とにかく来い」という内容の電話だった。

          ひとつなぎの木の下で(2)

          ひとつなぎの木の下で(1)

          *「お金からの開放」がテーマの短編小説です。今日から連日投稿いたします。よろしくお願いいたします。 1 プロローグ  お話を始める前にまず私の経歴について簡単に触れておこうと思います。私は田宮秀一、40歳になったばかりの男性です。名古屋を拠点に15年ほどフリーのルポライターの仕事を生業(なりわい)としています。私が主に取材の対象にしているカテゴリは「お金」。ただ今後の経済の展望や資産運営などの取材というより、もっぱらお金に関するアングラな事件を取材することを専門としてい

          ひとつなぎの木の下で(1)

          本来の科学の姿①

          どうも、こんにちはです。 この動画の赤ちゃんは生まれつき難聴です。 生まれた時から「音」を知りません。 しかし、補聴器の助けで初めてお母さんの声を聴きました。 その時の赤ちゃんはなんとも言えない驚きと笑顔の表情です。 観ていたこちらも笑顔になっちゃいます。 この動画、観たら一目瞭然です。 補聴器というこの機械をつけただけでこの赤ちゃんからは 喜びエネルギーが爆発していますね。 そしてお母さんや周りにもその喜びエネルギーが伝わって この動画を観た人々にも伝わっ

          それ必然ですよ!

          日々生きていると、偶然?たまたま?なんでこうなるの〜!! なんてのは日常茶飯事ですね だって、悪いことしてませんもん、なんでこんなことになるんだ、ってね。 でも、どうでしょうか 本当に偶然なんでしょうか?たまたまなんでしょうか? 街を行けば周りには、全くの他人、今すれ違った人とはもう二度と会わない、なんてざらですがそんな人たちとも一瞬ですが”すれ違った”という関係を結んでいる。 コロナ禍でマスクをしているのはなぜでしょう?全く無関係と思っていた人々とウィルスというものを介

          予言が教えてくれること

          ○母の予言 幼い頃、お母さんに「そんなところで遊んでたら怪我するよ!」と言われても、構わず友達たちと遊んでると、言われた通りに怪我をして泣いて帰ったというような記憶は誰にでもあるかと思います。 これはいわゆる「母の予言」ですね(笑)そんな大そうな、という方もいらっしゃるかと思いますが、本質的にはそう遠くはないものだと思います。 予言と言えば20世紀末の「ノストラダムスの大予言」や2012年の「マヤ暦」の予言ですね。これらの予言も先に書いた「母の予言」に並べてみれば、こう

          あと1マイル〜幸せであるために

          さだまさしさんの曲。(歌詞を一番下に貼っておきます。) https://youtu.be/65EP4oWKydg 戦場で戦死した若者の手紙を中心に歌われるこの曲は この手紙を書いた戦死してしまった兵士とその手紙を受け取った恋人、 手紙の中のお母さん。の3人の「想い」が詰まっています。  あと1マイルのところで倒れてしまった若者、あと少し、あと少しで味方の陣営にたどり着いたのにそうすれば恋人とお母さんに会えたのに、3人は再会出来たのに、、そんな不条理とも言える現実がベ

          あと1マイル〜幸せであるために

          株式会社COTENさんの大実験

          みなさん、下記リンクのラジオ。COTENラジオをぜひ聴いてみてほしい。 現代の社会に必要な内容。 素晴らしい試み。 https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%82%92%E9%9D%A2%E7%99%BD%E3%81%8F%E5%AD%A6%E3%81%B6%E3%82%B3%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA-coten-radio/id14

          お金は生きる目的じゃないよ!

          電気料金が上がってる、、ニュースを見れば安定した電気エネルギーの供給が難しくなってると言っている。 各国の思惑により資源の高騰や温暖化対策で最近話題の石炭火力を減らす方針などが絡んでるっぽい。 困っちゃうなぁ、、 でも、ふと 物価が上がると困っちゃうのはなぜか? なんて考えてみた 「そりゃ、あたりまえだろ!」と怒られそうですが、、 要は同じものを買っても以前より自分の所持金の減りが多くなる。 所持金を失う速度が速くなる、速度を同じにしようと思えば節約しなければ

          お金は生きる目的じゃないよ!

          [多様性の時代:人としての共通項]〜ヒントは自然界と鬼滅の刃

          多様性、最近よく聞く言葉です。オリパラにおいてもこの言葉は使われていましたね。 ひとりひとりの生き方や気持ちを尊重しようじゃないか!って、漠然とだけどそう理解している人もいたり、そもそも、どういう意味なの?と感じている人もいるのかなぁ、と思います。 ボク個人としてはこの「多様性」というのは、なんでも構わないからひとりひとりの価値観を認めよう!ではないと思っています。 極端な話、殺人鬼の価値観は認められないということ。そう言うと犯罪を犯していなければ、法を犯していない範疇

          [多様性の時代:人としての共通項]〜ヒントは自然界と鬼滅の刃