古川節子
チェンマイで季語を体験したいと思っています。なるべく毎日投稿を目指しています。
古川のエッセイをまとめました。
渋滞のスクンウィットで年季の入ったタクシーを拾った。瀬戸さんに教えてもらった通りの名前と番地を伝えると、運転手は軽くうなずいた。 なにしろバンコクの土地勘は…
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月12日 あこがれてふ言葉まぶしき夕立晴 昨日は雨に降られて足元はびしょ濡れ。合羽で死守したはずの鞄は、少しだけ雨が染みこんでいて、…
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月11日 手遅れの路肩に広ぐ夏合羽 きつぱりと煙害去りて夏の空 スーパーのレジに並んでいると、入口から猛烈な風が吹き込んできた。これ…
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月10日 蟻地獄天国空き家の軒しずか 帰国中はたくさん散歩をした。車の多い大通りよりも小さな道を選んで歩いたが、ずいぶん空き家が多い…
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月9日 ほほ骨を高くほほえむ青林檎 頂きものの青林檎がふたつ。色といい、形といい、あんまりきれいなので冷蔵庫に入れずにテーブルに置い…
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月8日 制服の素足の指に珊瑚片 去年の日記を見たら、ちょうど5月8日はプーケットでの取材が終わった日とあった。取材の準備が大変だった…
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月7日 すずしさや主なき椅子そのままに 帰国中、チェンマイの友人から、父親が亡くなったという連絡があった。 お葬式には間に合わなかっ…
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月6日 植木屋の髪はももいろ風薫る 植木屋さんのピンク色の髪が植木の緑と響き合っておしゃれだった。髪を好きな色に染めている人ってかっ…
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月5日 こどもの日山羊の黒目の長方形 今日は子供の日。ちなみにタイの子供の日は、毎年1月の第2土曜日で、2024年は1月13日(土)だった。…
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月4日 白靴の中の小石に曲がる指 しばらく乗っていなかったから、バイクのエンジンをかけようとしても、なかなかかからない。何度もキッ…
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月3日 冷房のカフェにケルトの笛澄めり 空港近くのイミグレーションで必要な手続きを済ませ、暑いのでそのままエアポートプラザに避難。涼…
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月2日 春の海まどろみさめぬ団子虫 友人と4歳の息子さんと一緒に公園に行った時のこと。小さな手で団子虫を拾って、これから飼うんだと張…
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月1日 駅前のカフェに憩へる遍路かな 古ビルのピアノ教室虞美人草 春光や手水の底の龍の影 葉桜の小路を母の三輪車 春深したまごサンド…
【チェンマイ俳句毎日】2024年4月30日 花過ぎの目鼻もつたりモラエス像 青楓パゴダを護る対の獅子 眉山へ登った。子供の頃はよく元旦に初日の出を拝みに家族親戚で登っ…
梅餡のしうまい定食春深し おいしくいただきました。句はできず、食べ過ぎている。う〜 夏隣るしうまいうまいАセット
【チェンマイ俳句毎日】2024年4月28日 殿様も輪のなか春の阿波踊 お盆に行われる阿波踊だが、最近は春にも行われているなんて知らなかった。今日は徳島市内の徳島城公園…
2023年3月24日 19:13
渋滞のスクンウィットで年季の入ったタクシーを拾った。瀬戸さんに教えてもらった通りの名前と番地を伝えると、運転手は軽くうなずいた。 なにしろバンコクの土地勘はほとんどゼロなので、渋滞もあるし遅れないようにと早く出てきてしまったら、約束の時間より40分も前に着いてしまった。 空を見上げると薄っすらと青空が見えていて、PM2.5でこのごろは世界最悪の空気汚染を誇るチェンマイより、ずっと澄んでい
2024年5月12日 18:48
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月12日あこがれてふ言葉まぶしき夕立晴昨日は雨に降られて足元はびしょ濡れ。合羽で死守したはずの鞄は、少しだけ雨が染みこんでいて、買ったばかりの分厚いノートが波打っていた(涙)。最近何かで「憧れの人」を心に持つことが大切だと読んで、単純な私はそうだな、憧れる人って誰だろうと自問してみた。すると、すぐに答えが出ない。あれ? 以前の私なら考えなくても良かっ
2024年5月11日 22:10
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月11日手遅れの路肩に広ぐ夏合羽きつぱりと煙害去りて夏の空スーパーのレジに並んでいると、入口から猛烈な風が吹き込んできた。これは雨が降りますね、とレジ係の女性が言う。待ちに待った雨だが、濡れるのは嫌だ。風で飛ばないよう、バイクのカゴにトイレットペーパー12巻入りの大袋をしっかりくくりつけた。どうか袋に穴が空いていませんように(苦笑)。大通りに出た。
2024年5月11日 00:14
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月10日 蟻地獄天国空き家の軒しずか帰国中はたくさん散歩をした。車の多い大通りよりも小さな道を選んで歩いたが、ずいぶん空き家が多いなあと感じた。とあるお宅の庭には檸檬の木がたわわに実を付けたまま、今年の花を咲かせていた。誰も住まない民家の軒下は蟻地獄が巣を作り放題かもしれない。タイにも蟻地獄がいる。まだ地獄の主の姿は見たことがないが。
2024年5月9日 22:53
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月9日ほほ骨を高くほほえむ青林檎頂きものの青林檎がふたつ。色といい、形といい、あんまりきれいなので冷蔵庫に入れずにテーブルに置いて眺めている。南国タイでは林檎はなかなか育たず、市場やスーパーで売られている林檎のほとんどが輸入品だ。中国産だとそれほど高くないが、味はなんだかぼんやりしている。数年前のコロナのお正月、日本に帰れない反動なのか、おいしい日本の
2024年5月8日 22:26
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月8日制服の素足の指に珊瑚片去年の日記を見たら、ちょうど5月8日はプーケットでの取材が終わった日とあった。取材の準備が大変だった分、無事に全て終えることができてほっとしたのをよく覚えている。プーケットでは大自然と優しい人たちにたくさん出会った。チームの人たちと別れ、夕暮れ時にひとりでホテル近くのきれいな砂浜へ行った。海が少しずつ暗くなるのをひたすらぼーっと
2024年5月7日 22:55
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月7日すずしさや主なき椅子そのままに帰国中、チェンマイの友人から、父親が亡くなったという連絡があった。お葬式には間に合わなかった。チェンマイに戻って友人に会いに行ったものの、どんな言葉をかけたらいいか戸惑っている私を、友人は逆に気遣ってくれ、穏やかだったというお父さんの最後の様子を話してくれたり、世間話をしたりして過ごした。友人の家族はとても仲が良く
2024年5月6日 22:46
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月6日植木屋の髪はももいろ風薫る植木屋さんのピンク色の髪が植木の緑と響き合っておしゃれだった。髪を好きな色に染めている人ってかっこいいな。...…......….............…あ〜!と夫の叫ぶ声がして何事かと思ったら、パソコンのモニター画面の中の井上尚弥選手が、リングに座り込んでいる。デリ選手のカウンターを受けたらしい。この試合をずっと
2024年5月5日 21:18
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月5日こどもの日山羊の黒目の長方形今日は子供の日。ちなみにタイの子供の日は、毎年1月の第2土曜日で、2024年は1月13日(土)だった。タイも月曜日まで三連休なので、今日は親子連れで出かける人が多かったはず。ヤシ畑の中に作られたココナッツマーケットに行くと、砂場やブロックで遊べる「 お子様コーナー」が所々に設置されていた。日本でも、大きなショッピング
2024年5月4日 22:20
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月4日 白靴の中の小石に曲がる指 しばらく乗っていなかったから、バイクのエンジンをかけようとしても、なかなかかからない。何度もキックしていると、真新しい白いスニーカーにバイクの黒い油がついてしまった。あー、もういくら汚れても一緒だ。その靴でウォーキングに出かけたら、左側の靴の中に小さな小石が入ってしまい、歩く度に小指のあたりで転がる。もちろん痛いが、指を
2024年5月3日 23:26
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月3日冷房のカフェにケルトの笛澄めり空港近くのイミグレーションで必要な手続きを済ませ、暑いのでそのままエアポートプラザに避難。涼しい…。このショッピングモールにはタイ最大規模の無印良品が入っていて、カフェコーナーも充実している。ちゃぶ台に似た「 カントーク」という北部タイの高台の食卓なんかも良い感じに置かれている。リネンの商品がもうセールになっていた。BG
2024年5月3日 00:39
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月2日春の海まどろみさめぬ団子虫友人と4歳の息子さんと一緒に公園に行った時のこと。小さな手で団子虫を拾って、これから飼うんだと張り切っている。ところが、ビニール袋から出したり入れたりしているうちに、コロコロ転がってどこかにいってしまった。そういえば、団子虫って季語だったかな? と、ネットで調べてみたら、季語ではないけれど、三葉虫の子孫だと説明している記
2024年5月1日 23:07
【チェンマイ俳句毎日】2024年5月1日駅前のカフェに憩へる遍路かな古ビルのピアノ教室虞美人草春光や手水の底の龍の影葉桜の小路を母の三輪車春深したまごサンドのコッペパン薄竹の台紙はみ出すよもぎ餅途中から夏雲となる空の旅夏空や機内に膨らむくびまくらにつぽんの春を吐ききる首枕肌寒くまだ炬燵や暖房が必要な浅い春から、半袖姿が増える新緑までを実家で過ごした。チェンマ
2024年4月30日 22:06
【チェンマイ俳句毎日】2024年4月30日花過ぎの目鼻もつたりモラエス像青楓パゴダを護る対の獅子眉山へ登った。子供の頃はよく元旦に初日の出を拝みに家族親戚で登っていたが、今ではどの登り口から登ったのかすら忘れてしまっていた。頂上には鶯が盛んに鳴いていた。眼下に徳島の街と新町川や助任川、雄大な吉野川が見晴らせる。天気がいいと瀬戸内海や和歌山の方まで見えるそうだ。時おり、ガタンゴトンと汽車
2024年4月29日 19:46
梅餡のしうまい定食春深し おいしくいただきました。句はできず、食べ過ぎている。う〜夏隣るしうまいうまいАセット
2024年4月28日 21:42
【チェンマイ俳句毎日】2024年4月28日殿様も輪のなか春の阿波踊お盆に行われる阿波踊だが、最近は春にも行われているなんて知らなかった。今日は徳島市内の徳島城公園で「城山阿波踊」が行われた。公園の中に輪踊りと流し踊り、舞台踊りの3つの会場が設けられ、今年は徳島新聞創刊80周年記念事業ということで、 42連、1700人もの人が参加。観光客も大勢訪れた。阿波踊りの起源は幾つかあるようだが、