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スポーツは結果が全てなのか?

開幕から一週間以上が経過した東京オリンピック。 テレビや新聞にはメダルを獲得した日本人選手たちの笑顔が並んでいる。 そこでアスリートに突き付けられるのは「メダルを獲得したか、しないか」「メダルの色は金か、それ以外か」であり、正に「結果が全て」である。 確かに、4年に1度という大舞台で、家族や仲間、国民の思いを背負いながら結果を残すアスリートの姿はスポーツ、オリンピックの一番の魅力かもしれない。 ただ、スポーツの持つ価値は本当にそれだけなのだろうか? ここでは、①大相撲七月場

    • ガンバの柱

      「ミッドフィルダー50番 遠藤保仁」 ヤハマスタジアムのアウェイゴール裏から拍手が沸き上がる。 激動の川崎戦から一週間、今節はガンバ大阪にとって重要な意味を持つ一戦であった。 昨シーズンのレンタル移籍を経て、ジュビロに完全移籍した遠藤との再会。 水色のユニフォームを身に纏い、50番を背負うヤットさんの姿に多くのガンバサポーターが複雑な思いを抱いたであろう。 そうした中で私は別の意味で複雑な感情を覚えた。 それは「遠藤保仁にそこまで特別な想いを抱くことができない自分」との

      • ジェシー・マーシュ監督就任後のリーズユナイテッドに見えた変化

        2022年2月27日、リーズユナイテッドはマルセロ・ビエルサ監督の解任を公式発表した。 2018年に監督に就任すると2020年にはクラブを16年ぶりのプレミアリーグ へと導いたビエルサ。彼はそうした結果以上に、サッカーへの深い愛情とジェットコースターのようにスリリングでスペクタクルな体験をクラブに、そしてサポーターにもたらしてくれた。 そんなクラブの恩人との別れは苦しい。 それでもシーズンは続く。 リーズはビエルサ監督解任の翌日、新監督ジェシー・マーシュの就任を発表した。

        • サッカーが憎い

          2022年3月6日、キックオフ前のパナスタは午前中の雨が上がり、青空が広がっていた。まるで、新生ガンバの力強い一歩目を後押しするように。 川崎を迎えたJリーグ第3節、自陣に押し込まれブロックを組むここ数年のガンバイズムはそこには無かった。 試合開始から倉田・未月の2ボランチを中心に「個人」でなく「集団」でボールに襲いかかる。 プレスを回避されても昌子・三浦が広いカバーエリアで粘り強く対応。 攻撃では簡単にボールを手離さず、パトリックが深さを取り、宇佐美・山本・小野瀬が相手

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        • ジェシー・マーシュ監督就任後のリーズユナイテッドに見えた変化

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          プレミアリーグ 第23節 リーズVSニューカッスル マッチレビュー

          スタメン フォーメーションはどちらも4-3-3。 リーズは前節負傷したフィルポとフォーショーに代わりジョレンテとロドリゴがスタメンに起用された。 前半(1) ビルドアップの整備ボール保持率は60%以上、xGでも前半立ち上がり以降は相手を上回る数値を出し続けたリーズ。 前節ウェストハム戦以上に、ゲームを支配していた印象を受けた。 中でも前半10分から30分過ぎまでの20分間は多くのチャンスを作り出した。 この日のウェストハムの守備は、4-1-4-1で中盤に段差をつける形で

          プレミアリーグ 第23節 リーズVSニューカッスル マッチレビュー

          プレミアリーグ 第22節 リーズVSウェストハム 雑感

          第3節からサボリにサボって前半戦が終わってしまったマッチレビュー、再開に向けて第22節の雑感とリーズの現状について少しだけまとめてみる。 まずは、22節モイーズ率いるウェストハムとの一戦。 スタメン スタメンを見ると相変わらず怪我による人員不足が目立つリーズ 。 主力級だと、アンカーのフィリップス、FWバンフォード、中盤のロバーツが欠場。 さらには、一時期バンフォードの代役として期待されたゲルハートや主にWBで起用され、頭角を現し始めていたシャクルトンの名前もメンバー表

          プレミアリーグ 第22節 リーズVSウェストハム 雑感

          カタールW杯 欧州予選 グループC 第9節 イタリアVSスイス レビュー

          久々のnote更新、今回はストレートインか地獄のプレーオフ行きかを分ける重要な一戦となった首位イタリア対2位スイスの直接対決を見ていく。 両チームのスタメンはこちら 前半(1)起点は左サイドスイスでの前回対戦やユーロでの戦い方を見てもボール保持のイタリアに対して、守備からのカウンターを狙うスイスという構図になるのは明白であった。 ここで1つ目のポイントとなるのはスイスのプレスラインだ。 スイスは前半の立ち上がり、ハイプレスとまでは言えないものの前線からプレスをかけていた

          カタールW杯 欧州予選 グループC 第9節 イタリアVSスイス レビュー

          大相撲 九月場所 見どころ・展望

          久々の地方場所を終え、大相撲が両国へ戻ってきました。 新しい横綱の誕生を経て迎える九月場所、見どころ・展望を見ていきましょう! 新横綱は1人横綱今場所の最注目は、新横綱の照ノ富士でしょう。 綱取りとなった先場所は、堂々の14勝1敗で横綱の地位を掴み取りました。 一方千秋楽では激闘の末白鵬に敗れ、土俵で悔しさを押し殺す表情が印象的でした。 場所後には「自分が弱かっただけ」横綱昇進後も「勝って恩返しをしたい」と語っており、九月場所では「リベンジを」と考えていたはずです。 しか

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          2021.8.29 プレミアリーグ 第3節 リーズVSバーンリー マッチレビュー

          代表ウィーク前最後の試合となったプレミアリーグ、リーズは今季初勝利を掴めたのか。 早速、試合を見ていこう。 スタメン <前半>(1)ゲームモデルの再確認前節エヴァートン戦では、相手を押し込みながらもゴール前の迫力に欠けたリーズ、この試合ではビルドアップ局面で変化が見られた。 それは、相手DFラインの背後を狙ったボールの増加である。 スタッツを見てみると、前節のリーズのロングボール/総パス比率は7%(45/636)だったのに対して、今節は18.5%(83/560)と倍以上

          2021.8.29 プレミアリーグ 第3節 リーズVSバーンリー マッチレビュー

          2021.8.21 プレミアリーグ第2節 リーズvsエヴァートン レビュー

          満員のエランド・ロードで迎えたホーム開幕戦、リーズは今シーズン初勝利を掴めたのか。 早速、試合を見ていこう。 スタメン <前半>(1)内と外の使い分け試合全体を通してポゼッション率はリーズ70%:エヴァートン30%、より長い時間ボールを保持したのはリーズの方であった。 無理してプレスには行かず、4-4-2(4-5-1)のブロックを組むエヴァートンに対してリーズはどのように振る舞ったか。 リーズの狙いは相手の2ライン間のハーフスペース(CB-SB-SM-CMの四角形)に

          2021.8.21 プレミアリーグ第2節 リーズvsエヴァートン レビュー

          プレミアリーグ 第1節 リーズユナイテッドVSマンチェスターユナイテッド レビュー

          欧州にフットボールのある日常が帰ってきた。 21-22シーズンの開幕節、ビエルサのリーズは赤い悪魔の本拠地に乗り込んだ。 早速試合を見て行こう。 スタメン <前半>(1)立ち上がりの攻防立ち上がりの15分は互いにボールが落ち着かず、オープンな展開が続いた。 その中で鍵となったのが、リーズが自陣でボールを奪った瞬間=ユナイテッドがボールを失った瞬間だ。 ユナイテッドは、ボールを失った瞬間に相手を囲い込むゲーゲンプレスから10分、12分とチャンスを作る。 逆にリーズは、15

          プレミアリーグ 第1節 リーズユナイテッドVSマンチェスターユナイテッド レビュー

          大相撲 七月場所 中盤戦 注目の五番

          七月場所も中日を超えて優勝争いも限られてきました。 今回も個人的に気になった五番をピックアップしてます! 早速行きましょう! ※ネットで「大相撲 動画」と調べるとNHKの特設ページで取組動画が見られるので、是非それを見ながら読んで頂けると幸いです。 ※記事内にもリンク貼っときます。 ①隆の勝-若隆景(6日目)初日から上位戦が続き4連敗となった隆の勝でしたが、5日目からは5連勝と本来の相撲を取り戻しました。特に6日目の若隆景戦では立ち合いから一気に前に出た会心の相撲でした。4

          大相撲 七月場所 中盤戦 注目の五番

          大相撲 七月場所 序盤戦 注目の五番

          日々熱戦が繰り広げられている大相撲七月場所、序盤戦の五日間で私が個人的に注目した取組を振り返ります。それでは早速いきましょう! ※ネットで「大相撲 動画」と調べるとNHKの特設ページで取組動画が見られるので、是非それを見ながら読んで頂けると幸いです。 ※記事内にもリンク貼っときます。 ①照ノ富士-遠藤(初日)綱取りが懸かる照ノ富士、今場所も盤石の相撲内容で5連勝としました。 初日の遠藤との一番を見てみましょう。 注目したのは、立ち合いからの低さです。遠藤のいなす動きにも落ち

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          大相撲 七月場所 見どころ・展望

          7/4に初日を迎える大相撲七月場所、久々の地方場所となる名古屋での激闘を個人的な見どころ・展望を踏まえて語ります。 では早速いきましょう! 綱を懸ける二人今場所の注目はなんと言っても白鵬と照ノ富士でしょう。 まずは白鵬について、この一年を振り返ると <2020年> 7月場所 10勝2敗3休(右膝半月板損傷) 8月   膝を手術 9月場所 全休 (右膝蓋大腿靱帯損傷) 11月場所 全休 (右膝関節鏡手術・術後血症)  ※場所後に横綱審議委員会から「注意」勧告 <2021年

          大相撲 七月場所 見どころ・展望

          ACL グループH 第2戦 ガンバ大阪VS全北現代

          はじめに昨年と同様に、セントラル方式での開催となったACL。ガンバは初戦でシンガポールのタンピネスに苦戦しながら、2-0で勝利を収めた。 第2節の相手は、韓国の絶対王者全北現代。グループ最大の敵であり、2015年ACLでも激闘を繰り広げた全北にガンバはどう立ち向かったか、試合を振り返っていこう。 開始1分の攻防キックオフから1分で両チームに決定機が訪れる。 まずはガンバ、昌子からのロングボールをパトリック→宇佐美→藤春と繋ぎ、サイドチェンジで大外の矢島へ、矢島からのクロスは

          ACL グループH 第2戦 ガンバ大阪VS全北現代

          2021.6.20 Jリーグ第18節 浦和レッズVS湘南ベルマーレ マッチレビュー

          <前半> (1)湘南のWB前半開始からボールを握ったのは浦和であった。後方から丁寧にボールを繋ぎゴールを目指す。 そうした浦和に対して、湘南は引いてブロックを組むのではなく、前線から積極的にボールを奪う守備を選択した。まず最初に、浦和のビルドアップに対する湘南のプレッシングについて見ていこう。 湘南のプレスで一番特徴的だったのがWBだ。WBには浦和のWGを監視するのではなく、SBに対してプレスをかける役割が与えられていた。まず、浦和の2CB+2VLを湘南の2FW+2IHで掴

          2021.6.20 Jリーグ第18節 浦和レッズVS湘南ベルマーレ マッチレビュー