かわな

染め、ドラム、裸モデル、裸女優… 時を経て、染めに戻る

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染め、ドラム、裸モデル、裸女優… 時を経て、染めに戻る

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自己紹介(20代)

書かなきゃと思っても難しいですね、自己紹介 とりあえず染色からざっくり 女子美の工芸で染色を専攻した 入りたくて入ったものの、若かったからか民藝中心の教えに反発して素直に創作できず、軽音楽のクラブに入部 女子美なので女の子バンドでドラム担当 コピーバンドから始まり、いくつかバンドを経験し、女のドラマーっていうだけで仕事も多少あったりとバブルな時代 素直に創作できないまま、バンド活動に明け暮れ、卒業後も就職する気にならずフリーターで食い繋いでドラムを叩く…そんな生活 同時

    • (トラウマ3)どうしてしばらく染めたくなかったのか

      ぐるぐるっていう沼にはまって しばし立ち止まっていた 染めたい気持ちが固まって身動きが取れない 気づいていなかったんだけど 思いっきり心象映像だったんだ ぐるぐるの魔力おそろしい… 丸が並ぶ いっぱい並ぶ 並ぶっていうのが好きとは知ってた 好きだから扱う それなのに思考停止というか PTSD状態に陥っていた って、今頃気づく こんな事、記憶を取り戻した時期にもあった その時は染めるという行為がトリガー?と思い 染めから離れてみたりしていたんだった ってことは、染め

      • (トラウマ2)ぐるぐるの良いところ

        トラウマなんて要らない でも 悪いことばっかりでもない はず ぐるぐるの良いところを探してみる もしも、トラウマになるような経験がなかったら トラウマって気づいていない頃 私は、自分の経験は確変を起こしたって思っていた あの経験がなければ、いつまでもノーが言えない日本人だったと モノの見方、感じ方 俯瞰になったと言い切れないものの 自分の意思を持てたのだ 物事には、色々な側面があり 油断すると裏表も逆転する だけど、どちらもが真実で どちらも虚像でもあって 強いだけ

        • トラウマという『ぐるぐる』を抱えているということ

          これと言って何が起きたわけでもなく ただただ、何にも吐き出せず ひたすらぼんやりしていたけれど そろそろ動き出そう でも、せっかく自分の殻に引きこもっていたから トラウマという『ぐるぐる』のことを書いてみる 20代の恋 どうしても気になってしまう人 それが、出会った時から悲しい出来事を経て 遠い存在になった今に至るまで変わらない 嫌いになることも恨むことも できない でもどうしても許すことが できない いや 許す必要はない 頭ではわかっていても 気持ちが追いつか

        • 固定された記事

        自己紹介(20代)

          (染色9)四本貴資先生のブロックプリント〜染色技法編・型のり着色防染〜

          女子美時代の先生で、芹沢銈介さんのお弟子さん であり、東京造形大学の先生だった四本先生 少年のような笑顔で工房にいらっしゃったのが印象的だった 四本先生の赤といえば良いのか、濃厚な赤の印象が強いのだが、同時にブロックプリントを追求した工芸家 そのブロックプリントの手法は、型のりに染料を入れ込んだ着色防染による手捺染 って書いてて、これ意味がわかる人が世の中にどのぐらいいるんだろう インドのブロックプリントに引き込まれて、染めの世界に舞い戻った今、ブロックプリントに型のりを

          (染色9)四本貴資先生のブロックプリント〜染色技法編・型のり着色防染〜

          (染色8)どうして地色は最後に染めるんだろう〜染色技法編、伏せのタイミングについて〜

          染色の手順で、地色は最後に染めるもの そう頭ごなしに教わった いや、刷り込まれた ブロックプリントというか、地色を防染で浸染って考えた今回、浸染用防染糊で伏せ(防染)することで柄の染料を吸ってしまう現象と白場汚染の問題を解決すべく、先に地色を染めてみた なんか罪悪感すら感じる そもそも、どうして地色は最後に染めるのか 考察してみよう 手描き友禅の場合、想像の部分が多いけれど 柄描きの着色が顔料だったら定着のための蒸しが不要(混ぜるものなどで蒸すかも) ざっくりな手順とし

          (染色8)どうして地色は最後に染めるんだろう〜染色技法編、伏せのタイミングについて〜

          (染色7)羨ましいですって言われてビックリした私の女子美時代〜柚木先生のこと〜

          あなたの学生時代の方がきっと素晴らしいだろうと思っていた人から、私の学生時代が羨ましいですとメッセージをいただき長文で返信するぐらいならと、noteでお返事兼ねて書いてみる 女子美って面白い学校でした 着物に漠然とした憧れを持っていたので、いわゆる有名美大の染織を学べる学部、学科を受験して一浪後に女子美に入学 染織なら女子美はイイよと聞いていたものの、女性だけの環境に馴染めるのか不安しかなかったけれど、合格できた唯一の大学で有難く入学 高円寺に通っていた時代で校舎は狭く

          (染色7)羨ましいですって言われてビックリした私の女子美時代〜柚木先生のこと〜

          (染色6)向井詩織さんのワークショップその後、化学染料を受け入れる

          植物染料を使うべきかどうか、化学染料で良いのかどうかって永遠に答えが出ないかもと思い込んでいた課題は終わった? ほぼほぼ出ていた答え 「もう化学染料で染めちゃえ!」 という気持ちが、ワークショップで腹落ち 向井さんのインド伝統の手法にこだわる姿勢を目の当たりにすると、私には別世界というか、ずっと憧れていれば良いなぁって良くも悪くも諦めがついたのだ 植物染料を扱う覚悟はどうしても持てないし、逆に言うと、化学染料を捨てるのももったいない ここ15年ぐらい染めていなかったとは

          (染色6)向井詩織さんのワークショップその後、化学染料を受け入れる

          (染色5)ブロックプリンター向井詩織さんのワークショップに行きました

          インド更紗に引き込まれて 暇さえあれば更紗、更紗…とWEB上を彷徨う 必然的に、向井詩織さんに辿り着く 会ってみたい!仕事がみたい!! 名古屋開催のワークショップへ ブロックプリントとは文字通りのブロックでプリントしている布をブロックプリントという 型紙ではなく、木などで作ったブロック(日本人的には、ハンコという方が分かりやすい?)で模様を展開していく ブロックプリント🟰インド更紗 と言っても良いぐらい、とりあえずインドなのだ 染色に関しては、とにかくインドは先進国 歴

          (染色5)ブロックプリンター向井詩織さんのワークショップに行きました

          (染色4)かわな更紗一号が完成、モデルはテリーさん

          蒸すことで問題が一つ解決 まだまだ上手くいかないものの 一旦、この顔から離れよう モチーフとしての顔学生の頃から顔には思い入れがある メイクにも興味があったが、自分の化粧というより、顔が好きなんだと 小さい頃からキュビズムに興味を持っていたのも立体の捉え方という本来の話ではなく、単純にピカソが描く顔が好きだった モデルのテリーさんのこと今回の顔にはモデルが実在する 石材補修の職人時代からの恩人で、その名はテリーさんという テリーさんは不思議な人で、優しい顔と怖い顔を合わせ

          (染色4)かわな更紗一号が完成、モデルはテリーさん

          自己紹介(50代)

          これが最後の自己紹介 過去を封印してサラリーマンに落ち着く メンタルは落ち着いても何か足りない 会社で過去を言ってはいけない これが、ピンク女優仲間でサラリーマンになってた先輩の忠告 そういうモノだろうと思い、黙っていた 会社といわず、飲み屋でも黙っているうちに、すっかり裸時代は封印された 一部とはいえ自ら記憶を封印した経験があるだけに、過去の封印は自分と向き合うことの先延ばしというか、漠然とした不安を覚える 親しくなった人に話してみたいと思っても、何から話し出せばいいの

          自己紹介(50代)

          自己紹介(40代)

          生きていくために、建築現場へ 元々瞬発力(爆発力?)はあるけれど スタミナがない私は、職人生活が限界に 補修する素材を建材の石から陶器にする または、建築にこだわる この二者択一で次の仕事を考える 不思議なことに、建築から離れられなかった 10代のころ、自分の進路に建築なんて考えたこともなかったが、建物ができあがっていく進捗のわかりやすさが性に合っていたらしい 石材補修の職人から石材施工の番頭(施工管理)に 仕事を少し理解できるようになった1年後には 夫の仕事の関係で上

          自己紹介(40代)

          自己紹介(30代)

          20代のボリュームが大きくて、 自己紹介なのに分けました 慌ただしい20代は、気付く暇もなかったけれど 何かと無理があったらしい 30代それも後半になって苦しむことに ピンク女優以降は、バンド生活同様アルバイトしながらの生活 20代でもやっていた石材補修の職人が一番長く続いた仕事で、なんだかんだと建築業界に長くお世話になるきっかけの仕事 珍しい仕事で、建材の石の欠けや割れをパテを使って補修したり、石の色や柄を調整する仕事で美術系の人間は歓迎された 足場作業あり、ゴンドラ

          自己紹介(30代)

          (染色3)高温で溶けない浸染用防染糊

          学生時代には、この糊の存在すら知らなかった浸染用防染糊 藍染め以外の糊は、ドボンと染液に漬けたら溶けるというのが普通のことだと思っていたら、化学の力は凄まじい 55℃以上の湯で固まり、冷水で溶解するという浸染用防染糊 なんだけど、なかなか思うように染められない 昔ながらの型のり 日本で模様染めに使う材料として、一番ポピュラーなのが型のりだろう。 型を作って染める場所と染めない場所を分ける時に使うのが型のり。 糊そのものに染料を入れたり、型でなくても筒描きといって筒に入

          (染色3)高温で溶けない浸染用防染糊

          昨日、色道四十八手たからぶねを観た ピンク映画界から離れて久しいものの、ピンク映画って面白いなぁって 人生そのもの、それも本能剥き出しだから恥ずかしいけどホントだから笑うしかなくて それにしても、ほたるの春画の再現イイね 初めて春画を見た日のことを思い出したよ

          昨日、色道四十八手たからぶねを観た ピンク映画界から離れて久しいものの、ピンク映画って面白いなぁって 人生そのもの、それも本能剥き出しだから恥ずかしいけどホントだから笑うしかなくて それにしても、ほたるの春画の再現イイね 初めて春画を見た日のことを思い出したよ

          (染色2)蒸したくない、彫りたくない

          染色の技法について タイトルの語呂の都合で、【彫りたくない】と書きましたが、【型紙を使いたくない】が正確です 蒸したくない 染料の多くは、温度を上げることで布に定着するので、浸染といって染液を作ってドボンと布を入れる染め方で温度を上げて定着させる場合と浸染出来ない場合は蒸すことで温度を上げます。 使いたかった化学染料のナフトール染料は、下漬け材と顕色材の2液を掛け合わせる方法で、温度を上げる必要がないのも利点だったのですが、もう忘れようナフトール。 ※ナフトール染料は、

          (染色2)蒸したくない、彫りたくない