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読書感想 村上春樹 蛍 納屋を焼く その他の短編①

図書館に行ったらこの本が置いてあったので、久しぶりに再読しました。
村上春樹さんの短編集です。



納屋を焼く
踊る小人
めくらやなぎと眠る女
三つのドイツ幻想  

上記五つの短編小説が集録されています。

私はこの中では
「蛍」と「踊る小人」が好きです。

「蛍」は、「ノルウェイの森」の下書き?下敷き?らしいです。

「蛍」、好きなんですよね…。
昔本屋に行くたびに立ち読みしてました。
(買おうよ!!笑)

非常にせつない余韻が残ります。
付き合ってるのか付き合っていないのか、微妙な関係の男女。女性は心に闇を抱えている。
二人は何をするでもなくひたすら並んで散歩をする。
男性は多分女性のことが好きなんだけど、女性は他の誰かのことを思っていて目の前の男性のことを見ていない。

そういうのって、辛いですよねぇ。
(付き合ってないから余計にね……何も言えないですもんね)

「彼女の求めているのは僕の腕ではなく、誰かの腕だった。彼女の求めているのは僕の温もりではなく、誰かの温もりだった。少なくとも僕にはそんな風に思えた」

「時々彼女は何の理由もなく、僕の目をじっとのぞきこんだ。そのたびに僕は悲しい気持になった」 


せっつないったらありゃしない!!
男性なのにそんな細かいこと気づいちゃ駄目よ!
でもそれが村上春樹さんの非常に良いところなんだけども!


男性は女性を手に入れるまでが楽しいというか、そういうところがある気がするのですが、女性はそうでもないように思います。

何かの本で、「女性は愛されないと生きていけない」みたいなことが書かれていたのですが、あながち間違ってはいない気がするのです……


私は、男性と女性は決定的にわかり会えない何かがあるような気がします。
脳みその作りが違うというか……。

水と油のように、混ざりあったように見えてもしだいに分離していく感じがします(ドレッシングみたいなもんです)

水と油が混ざり合うためには乳化剤(界面活性剤)が必要です。でも私は乳化剤は見つかりそうもないですね……

わかり合えると思って付き合うより、最初からわかり合えないと思って付き合うほうが私は気が楽です。

大人になりましたよね……笑

なんの話かわからなくなったので
このへんで終わりにします。笑

次は「踊る小人」の感想を紹介したいと思います。

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