望月

くだらないことを大げさに、深刻なことを軽やかに書きたい。30代。現実世界ではライターを…

望月

くだらないことを大げさに、深刻なことを軽やかに書きたい。30代。現実世界ではライターをしたり、ちょっぴり作家のようなことをしています。地味で話のスケールが小さく、登場人物はほとんど自分と夫のみです。

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    わたしの日記です。

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    エッセイと呼んで良いのだろうか?

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「読んでもらえる文章」を書くための12のこと。

本記事は、有料noteの「ベストセラー」に選ばれました!読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます。 (2023/11/30)12個目を追記してパワーアップしました! この記事は「人に読んでもらえる文章を書きたい」と思っている方に向けて書いた有料noteです。興味のない方は、またほかの記事に遊びに来てください! noteを本格的にはじめて一年が経ち、気づいたことは、「文章は、人に読んでもらえるとたのしく書き続けられるのではないか」ということです。 望月の名

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    • 価値観がぴったり重なった瞬間。

      「筆が乗るんじゃないか」という夫からの提案で出かけた温泉宿。結局一文字も収穫なく帰って来たただの旅行となったのだが、ひとつ大きな発見のあるできごとが起きた。通称カメムシ事件である。 今回訪れたのは山奥にひっそり佇む温泉宿。部屋に入ってすぐ、窓の外の風光明媚な木々や川に心を奪われたのもつかの間、その窓にカメムシが2匹へばりついているのを見つけた。まあ外側だろうと思い近づくと、内側。部屋の中。 夫とふたりで騒ぎながら、わたしが窓を開け、夫がカメムシを誘導するという連携プレーに

      • 作家になる日。

        本の締め切りがじりじりと迫ってきているのに、いまいち調子が上がらなくて、もしやこれはスランプでは?今話題のイップス?と、一丁前のプロのようなことを思ってみるが、そもそも調子がいいときがなくシンプルに実力不足であって、ただ焦っている。 夫が「宿とかにこもってみたらいいんじゃない?俺もついて行くしさ!」と雰囲気から入る提案をしてくれて、あんた旅行に行きたいだけやんか、とツッコミながら温泉宿に来てみたが、温泉に浸かって、部屋に置いてあったせんべいを齧って、テレビ見て、ご馳走をたら

        • 好きだった人の名前を検索した日。

          短いエッセイをいくつか書きました! 日記のようなものです。 どれかひとつだけでもどうぞ。 45分後に起こしてほしい 夜、「お風呂まだ入ってないけど、めっちゃ眠いから、ちょっと仮眠するから45分経ったら起こして」と夫に頼まれたので、使命感をたぎらせてきっかり45分後に起こしに行ったけれど、なんだかむにゃむにゃ言っていて起きそうにない。少し時間を置いてもう一度起こそうと試みるが、むにゃむにゃむにゃむにゃ…。起こすことをあきらめたら、結局夫が起きたのは10時間後だった。夫は「昨

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          おもしろいことは、待っていても書けないから。

          こちらの記事は有料設定しています。書いてあるのは、「おもしろい記事を書きたくて意識していること」です。大きく言うとひとつだけで、その具体的な方法を7つほど紹介しています。というわたしもなかなかできないけど、これは絶対に大事にしたいと思って、日々意識してチャレンジしていることです。 noteであってもそうでなくても、おもしろい文章を読むと、あ~悔しいなあと思う。おもしろさにはいろんな種類があるが、特にわたしがここで言っているのは、自ら経験したことや日々の暮らしの中で起こったで

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          おもしろいことは、待っていても書けないから。

          本日体調不良のため、普段料理をしない夫に晩ご飯を作ってもらえないだろうか…と思い、スマホをいじる夫に話しかけようとしたところ、彼のスマホに料理のイラストが。ポケモンスリープで、カビゴンのために料理をしているとのこと。彼は毎日3食、カビゴンのためになら料理をすることが判明しました。

          本日体調不良のため、普段料理をしない夫に晩ご飯を作ってもらえないだろうか…と思い、スマホをいじる夫に話しかけようとしたところ、彼のスマホに料理のイラストが。ポケモンスリープで、カビゴンのために料理をしているとのこと。彼は毎日3食、カビゴンのためになら料理をすることが判明しました。

          悔しいもんは悔しい。

          短い短いエッセイをいくつか書きました。 ショート動画見るくらいの時間で読めると思いますので暇つぶしにどうぞ。 悔しいもんは悔しい これはいける!と手ごたえ120%だったものがさっぱり評価されず、空振り三振。悔しくて悔しくて、ここはひとつうどんでも食べて麺のもっちりむちむちな食感に全神経を集中させることによってこの悔しさも噛み切ってしまおうとうどん屋に入ったが、噛めば噛むほど悔しさがふくらんでいった。昔から「今ここ」が苦手で、わたしの頭の中はいつも、終わったことへの後悔や未

          悔しいもんは悔しい。

          note書いてたら、生きていける。

          note10周年に寄せて、今のきもちを。 わたしはその歴史の中でまだまだ新参者で、もっと早くからやっていればと思うこともあるけれど、いつからだって始めてよかったなと思う。 noteを始めるすこし前、世の中がすべて敵に見えるような時期があって、それはわたしの頭の中の想像であるとわかっていても、あれはきつかった。常に責められているような気がして、孤独で、この世界は凍えるほど冷たい場所のように感じる。ネットは特に恐ろしい場所に思えた。恐ろしい場所だと思うのに離れられなくて、そこ

          note書いてたら、生きていける。

          もう夫の行動を笑わないと誓った日。

          夫、出張中。そのためひとりで淡々と夕食を食べ終え、午後8時。なんだか口寂しい。一日のしめに、甘いものをひと口食べたい。ゼリーでもヨーグルトでもプリンでもチョコレートでもなんならホットミルクでも何でもいい気分だって言うのに、こんな日に限って冷蔵庫はすっからかんである。今から買いに行く気力は残っていない。 冷凍庫を開く。すると、カチカチに凍った「フローズンドリンクゼリー ライチ味」が光りを放っている。家の中に、甘味を見つけた…。15分くらいわたしの手で揉んで溶かしたらいい感じに

          もう夫の行動を笑わないと誓った日。

          短い短いエッセイを書きたいと思います。

          先週で、一年間noteで書き続けた毎日の日記の更新を終えました。 日記という形で更新を続けていく中で、毎日ひとつは自分の心の変化や日常のきらめきを拾おうとアンテナを張るようになり、そのことはわたしの暮らしに潤いを与えてくれました。 わたしには変なまじめさ(頑固さ)があって、「今日は3つ書きたい瞬間があった!」と思う日も、「今日は書かなくていいや、忘れっこないのだから」と思う日も決まってひとつつずつ書き続けていましたが、次第に「これ、3つ拾えた日は3つとも書いたらいいし、今

          短い短いエッセイを書きたいと思います。

          フリーランス向いてないや、と思って。

          会社を辞めた数年前から、わたしはべったり家にいる。仕事の合間に主婦業をしたり、逆にほとんど主婦になってその合間に仕事をしてみたり。人に職業を聞かれればフリーランスと答えてきた。すごいと褒めてくれる人や、いいなあと羨ましがってくれる人や、大変そうと心配してくれる人がいた。 わたしは個人で働くことに、とても向いていると思っていた。自由が好きで、人に余計な気を遣い過ぎて勝手に疲弊する性格だから、ひとりで仕事をすればとてものびのびと働けるような気がしたし、実際それはそうだった。

          フリーランス向いてないや、と思って。

          366日間、ありがとう。

          今週も日記を書きました!4月1日分から1年間続けてきましたが、3月末の今日でこの形は終わります。また再開する可能性もありますが、いったん最終回です。今週は今日の分までまとめて公開します。 ■ちいかわ回転寿司 ■真っ二つになったセラミック ■小さな常識とらわれて生きている ■虚しいから書き続けられそう ■夫が土産を買ってくる日 ■外に働きに出たいモード ■ガーン。 ■変な方を向いた自販機 ■366日間、ありがとう の9日間です! ■3月23日(土)ちいかわ回転寿司 ちいかわ

          366日間、ありがとう。

          火ばさみを手にして、わたしは無敵になった。

          よく晴れた日の昼下がり、散歩をしていたわたしの右耳から、突然イヤホンがこぼれ落ちた。 ああああああぁぁああ!! 昨年のクリスマスに夫にもらったばかりの大事なワイヤレスイヤホンが、ころころころとおむすびころりん風に転がっていき、道路の側溝に落ちた。よりによって、深いところに落ちた。 ほらこんなことになるから、わたしには有線イヤホンが合っていたんだよぅ。現代人ぶってワイヤレスイヤホンなんて使うからこんなことになるんだよぅ…と頭を抱えながら、しゃがみ込んで側溝の中を見つめた。

          火ばさみを手にして、わたしは無敵になった。

          100点はないんだからさ。

          今週も日記を書きました。 どこか1日だけでもどうぞ! 今週は… ■100点はないんだからさ ■足掻かず焦らず抗わず ■覚悟のある自分に戻りたい ■noteのスタンスを考える ■びっくりドンキーで体にいいこと ■技術力vs会話力 ■縁がなくても気にしない の7日間です! ■3月16日(土)100点はないんだからさ 今後のことについてうじうじ悩んで答えを出せないわたしに、夫が「100点はないんだからさ」とぽつり言う。わたしはいつも、自分の決断に100点を求めて生きてきた。振り

          100点はないんだからさ。

          取材は盛りあがらなくてもいいという話。

          まだ取材の仕事をはじめてから数年目のこと。わたしは取材が盛りあがらないことに悩んでいた。その日も、「相手があまりたのしくなさそうだったなあ…いまいち会話が弾まなかったなあ…」と、ひとり反省会を開催していた。 取材が…!盛りあがりません…!とこぼすわたしに、たまたまその取材に同席してくれていた先輩が、こんなことを言ってくれた。 「今日の取材、よかったよ。聞くこと聞けてたから何も問題ないよ。別に、取材って盛りあがらなくてもいいとわたしは思ってる」 これは衝撃だった。そうか、

          取材は盛りあがらなくてもいいという話。

          もっと子どもらしくいたかった。

          今週も日記を書きました。 どこか一日だけでもどうぞ! 今週は… ■詐欺でもしている気分 ■家を本屋のにおいにしたい ■3月11日 ■過去の自分を許すとき ■愛は経済を動かす ■わたしの焦りに気づいていたのかな ■もっと子どもらしくいたかった の7日間です! ■3月9日(土)詐欺でもしている気分 人にLINEで小さな嘘をつかねばならない場面があり、送ったあとも落ち着かない。誰を傷つける嘘でもなく、むしろその人のための、わたしたちのための、なんてことない平和な嘘なのに、まるで

          もっと子どもらしくいたかった。