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146. いま売っている製品を永久に売るということでは駄目で、先を見越して新製品を作ることが必要だ。〜石坂泰三〜

みなさんこんにちは。


今回は、第一生命保険や東芝の社長を経て、第2代経済団体連合会の会長もしている石坂泰三さんの格言について紹介します。


石坂泰三とは

1886年、東京で家庭教師や書記等をしている父と母の家庭に三男として生まれました。

裕福ではないですが、平和な中級家庭だったそうです。


小学校時代には2年ぐらいからランプや行燈の下で漢文の素読をさせられ、
意味は分からずも声を上げて読みました。

当時は4年生の過程を終わると中学受験の資格があり、5年生で城北中学を受けるも失敗、
6年まで小学生をし、「それなら城北よりもっと良い中学に入ろう」と、
東京府尋常中学を受験し合格、
1904年には卒業し、東京大学教養学部に入学しました。

1911年に東京帝国大学法科を卒業、
通信省の貯金局に配属されました。

1914年に高等官に昇進し、法制局長官の紹介で第一生命保険相互会社の社長に会い、
1915年に第一生命に入社、矢野社長の秘書となります。


1938年には取締役社長に就任し、
1947年の辞任までに第一生命は中堅から大規模生命保険会社に成長しました。

1948年三井住友銀行の頭取と東京芝浦電気社長の依頼で、東京芝浦電気取締役に、翌年に社長になります。

官僚出身の割に官僚の民間経済への介入を嫌いましたが、
東芝再建に官や他勢力の力を借りずに成し遂げたことで、
1956年には石川一郎経団連会長の辞任を受けて、
後任の経団連会長に就任しました。

1957年にはIHI相談役、東京芝浦電気会長に就任、
自由主義経済の原則のもと、官僚の干渉を排除する姿勢や指導力に高い評価を受けており、
政治への発言や行動も躊躇なくしていたそうです。


いま売っている製品を永久に売るということでは駄目で、先を見越して新製品を作ることが必要だ。

今売れているサービスは、今を見越して過去に開発されてきたものです。

それは過去に将来こういう未来が来る、
このような未来にしたいという思いが今実っているということです。

今は過去が作り出しているもので、
未来は今この瞬間が作り出していますが、
そのどれもが常に先を見て作り出されていると思います。

こういうサービスがあったら良いなあとか、
こんな暮らしになったらいいという過去の提案から今があると思います。

更に良い暮らしにするには、
もっと良い事業にしていくには、
世の中をもっと良くしたいという想いで、
今の暮らしや働き方があると思います。

そして、保険の内容が1年毎に新しいものになっていくように、
これから提案していくものは、未来を見据えたものである必要があります。

そうやって、今はないけどこうなっていくと豊かになる、
という考えで提案するものが将来に世間に認められ売れていきます。


今はない、世間にないもので認められないかもしれない、
だからこそ、提案するものでより良い未来を作っていくという信念と覚悟が必要になってきます。

ただ、その覚悟があれば、世の中も未来の暮らしも変えることができると思います。

そのために、未来を見据えたサービスを作っていくことが大事になります。


最後に

今回は、第一生命保険や東芝の社長を経て、第2代経済団体連合会の会長もしている石坂泰三さんの格言について紹介してきました。

第一生命や東芝の社長、経団連、アラビア石油会長、
東京オリンピック資金財団会長、日本工業倶楽部理事長、
宮内庁参与、ボーイスカウト日本連盟総裁、
日本万国博覧会協会会長を引き受けるなど、
生涯を通して様々なことを経験してきています。


ボーイスカウトを社会人3年目までしてきた身としては、
このような格言があるのが嬉しく思います。

ボーイスカウトも目的として、
「世界スカウト機構憲章に基づき、日本におけるボーイスカウト運動を普及し、その運動を通じて青少年の優れた人格を形成し、かつ国際友愛精神の増進を図り、青少年の健全育成に寄与することを目的とする。」
とあります。

今でも中々周りには理解されにくい団体かなとは思いますが、
キャンプや活動を通して、親元を離れて自分で考えて行動することで、
青少年の人格や友愛精神を育てる、
というのが目的になっています。

なので、過去の記事を見て頂くと分かりますが、
やることの一つ一つに意味や目的を持って子どもたちに活動を提供しています。


今でこそ、このボーイスカウトもインターネットやテレビなどによって名前が広まっているかもしれませんが、
過去には理解されない活動だったと思います。

ただ、ゴミ拾いや募金、様々なボランティアなど、
地道な努力を続けてきたおかげで世間に認められていることも確かだと思います。


そうやって、子どもが幼い頃からどうやったら健全な大人になっていくのかを考えて広めてきたり、
常に先を見たサービスを提案していくことが大事だと思います。

ボーイスカウトは一例ですが、
今は認められなくても、今後どのような未来が世間にとっていいかを考え、
それを提案していくことが大事だと思います。


僕自身もこれからの世の中を担っていく一員なので、
身の回りの人達や仲間と世の中に提供できるものを考え、形にし、
提供していきます。


それではまたどこかで。

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