第二回目;なぜ学生たちは心を揺さぶられたのか?その2

…おはようございます。月曜日は前回に引き続き、わたくし「とら」が担当です。教育や子育て支援などに携わる3名が各々、感じたことなど、色々とメッセージ♪を発信します。どうぞ宜しく御願いします_(._.)_

目次;
1)とある学生の声から~ちょっと長いけどまんまOPEN~
2)学生がお二人から得た 気付き について

前回に引き続きはりょーさんとゆこさんが、大学で講義下さった際の…学生の反応=声、についてお話します。今回は一人ずつをそのまんま。

1)とある学生の声から~ちょっと長いけどまんまOPEN~
 

…ゆこさん・りょーさんが、大学でお話をしてくれたときに、必ず学生の中には「鋭い気付き」を記載してくれる子がいました。よく話を聞いているな、と…こういう鋭い子が学校現場にいてくれたら子供らは幸せなんだが…ほぼいない(笑)。鋭い=周囲が見えている+話をよく聞くことができる+処理能力高い+見えない部分を自らみよう!とする力がある…から…(笑)

*りょーさんの講義_男子学生から(当時21歳)

「…(中略)正直、工業大学卒業の先生が、教育現場を今は支えている事実に驚いた。苦手だった分野、という話にもあったように、苦手なところで勝負しようと僕には思えないので。でも、その苦手な分野に足を踏み入れてみたら、見えないものがたくさん見えてきた、とのこと。そして好きになったり興味が沸いたりして、その楽しさを今度はヒトに伝えている。言葉悪いですが「なんかすげーな」と思いました。正直、スポーツや体育以外でも、これは色々な場面に応用できる流れではないか、と感じました。
 僕は今、就活中です。この大学を出たならこの仕事、と少しがんじがらめになっていたので、それを解きほぐしてくれたような感じも受けました。教育系出身じゃなくても、こうやって希望を子どもたちへ与えられるのは、僕にとっても希望でした。そして、自分たちが気づかない、「スポーツらしい態度」「体育の中での絶対」は、誰かにとってはもしかして息苦しいのかもしれない、と教えてもらえました。忙しいなか、朝早くから来てくれてありがとうございました。」

りかの印刷のやつ、その3

だれかにとって苦しかったり見えずらかったり…霧の中にいるようだと、楽しさからどんどん遠ざかるよね…

*ゆこさんの講義_男子学生(当時21歳)


 「…なるほどな、と思った。話がとてもうまくて(すいません、上から目線では決してありません)、あまりにも60分が早くすぎたのは、最前線でメディア活動も同時にされているからなのか、と。全然違う分野のように見えるが、もしかしたら根っこはつながっているのかもしれないと感じた。
 性教育を幼稚園児や高校生に伝えているのは、「その子の幸せを願うため」とおっしゃっていた。そしてメディアでは「この声が届くべき人に届きますように」とも話があった。つまりは、「届かせるための努力」を高杉先生はおしみなくしているということだ。これは教育現場に入り込んでしまうとなかなか難しいかもしれないと正直感じている。忙しすぎるし、子どもと接する時間が極端に少なかった。教育実習で少し疲れたため、今教職に就くべきか悩んでいる。こんなときだからこそ、こうやって真剣に伝えている人にゲストに来てもらったりすることは、もしかしたら今の学校の大きな課題かもしれないし、希望にもみえた。

…(中略)私自身は男なので、正直、保健体育で性教育を伝えるのは難しかった(教育実習で痛感)。でも、今回の話を聞けて、希望がもてた。自分一人で抱え込むのではなく、こうやって真摯に性教育を伝えている人に少しは頼ってもいいのだという視点である。スポーツ活動の中では、頼ったりすることを、NOとする雰囲気が未だ根強い。これからどんどん時代が変わっていく中で、もっとこういう話が色々な子どもたちに届くように、自分に何ができるのか、も同時に考えたくなった。あっというまの時間でした。ありがとうございました。」

画像2

綺麗な角度じゃなくてもいい、こうやってちょっと不思議な角度から庭をみつめると…なんか別の視点が見えてくると思うのだ…

2)学生達がお二人から得た 気付き…

…1)に記載したのは、当時の男子学生たちのメッセージでした。ここから何か見えるもの、、、みんなで考えていけたらと。
 りょーさんはもともと教育系大学の出身ではありません(とある工業大学)。つまりは完全理系😊 教育=文系、ではないのです。りょーさんのすごいところは、こうやって、教育系の大学生に対し、「自分の履歴をさらっとお話」しつつ、「教育の外にいるから見えることがある」をリアルに開示しているところ。だから、学生たちは「あれっ!?」って気づかされる。心揺さぶられる…のです。
 …体育・スポーツの世界って未だ根柢は変わらないの。…根性、気合、チームワーク(強制含む)、声を大きく、元気で、明るく、誰かの希望となる、頼るな!…メディアもそう伝えるから、どうしてもそのイメージが強い。別に悪いわけじゃない、それがあってもね。でも…そこばっかりが強調されるとさ…子どもたちの中には体育の時間くるしくなっちゃう子もでてくるのが現実なの。
…りょーさんのところには、先週の記事にあったように「カラダを動かすのが好きなのに、型にはめられるから、体育の時間、すんごく苦しい」子がやってくる。そういう子、の存在をきちんと学生に知らせてくれるのはなんとありがたいことだろうか…と。現実を知って、かつそこに希望を見出す作業をしてくれている大人がいるんだ、と今回の学生は気づいたんです。鋭いと思いませんか?
 とある分野にどっぷりつかってしまうと、見えなくなっちゃう視点…。…バスケットがうまくならなくていいんです。バレーボールは風船で行ったっていい。一石を投じるってこういうことではないかと…。気づく、だいじだよなー…

 …ゆこさんはメディアで活動…つまり最前線で言葉を扱う仕事。なによりイメージや言葉が重要に…。でも短時間でそれらにインパクトをもたせるためには、当然誤解が生まれることも覚悟しないと…本質がなかなか伝わらないこともありつつ、の世界を学生へちゃーんとお話してくれるのです。
 …教育系で性教育をがっちり勉強しているひとも、もちろん伝達は上手かもしれない。でも、教育の外から、リアルな女子高校生のメッセージをひろったり、園児たちのまっすぐな思いを日々受け取ったり、メディアとの矛盾もちょっと感じながらも根柢は共通、大事だよ、、、を丁寧に発信するゆこさんのメッセージは、教育現場に浸りすぎちゃったひとには、見えていないものをいつも投げてくれる…。そこを今回学生は気づいてくれた。根柢、同じ。「自分を大事にするってなに?」「自分を大事にできないひとが、他人、大事にできる?」「男女が付き合うって何?」…一つ一つがずしり、ずしり、、、。そして。頼ることも覚えたとのメッセージは、素敵。誰にも頼るな!がスポーツの魂…ではないよね。本当は。気づく、素敵だなー…
 

 あらためて。りょーさん、ゆこさん、共に感謝!そして「一回そとからみてみよう~」を大人が少しゆとりをもって考えないといけないかな…。浸りすぎは、危険なのだ…と。「気づけなくなる」よね。色々な大事なことに。…ゆとり、だいじだねーでも忙しいよね。でも大事だよね。でも忙しいよね…(笑) 堂々巡り。でもちょっと立ち止まろう^^

ご一読いただき、ありがとうございます_(._.)_😊!

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