春夜眠

迷子とちいさな祈りの記録

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エッセイ 『明けない夜がありますように』 が完成しました💫

改めまして、春夜眠(はるよるねむる)と申します🌷 ちょうど一年ほど前に思い立ち、ゆっくりゆっくりつくっていたエッセイ本がついに完成しました〜!昨年中に出すつもりでいましたが、ギリギリ年度内…! 本の内容は、過去にnoteに投稿した日記を少し修正したものが4割くらい、残りは本のために新しく書き下ろしたエッセイです。 「迷子とちいさな祈りの記録」というテーマでnoteへの投稿をマイペースに続けてきましたが、この本でもそれは変わっていません。 どれだけ泣いて祈ったって、いつか

    • 2024/4/5 奪う春

      穏やかだ。信じられないくらいに。いろんなことがうまくいって、「きっと大丈夫」みたいな予感。春の空気が膨らむみたいに、気持ちが大きくなっている気がする。 自分が信用できなくてベランダやホームの端を避けながら生きていた時期が、なんだか愛おしくみえて、最低だって思った。 忘れないように、と言いながら本をつくってきて、完成した途端にそれが消えてしまったみたい。忘れたくなかったもの、何か大切なものを切り捨ててしまったかもしれない。 ばらばら。心と体が、ではなく、心と私が。 よい時

      • 2024/4/2 帰って帰る、場所

        久しぶりに帰省したら、姉が編み物を始めていた。相変わらず会話は少ない。親にお金を出してもらって学生をしていると、働いている姉のことを何かと優先するのは当然のように思える。ずっとだけど。ずっとだなあ。 実家に帰ると、母はいつも「おかえり」と言ってくれる。私も、実家に「帰る」という表現をつかう。家が二つある、と思って、ちょっとだけ変なきもちになる。どこにも帰れないような気もする。 本をつくったことは言わなかった。就職の話は少しだけした。どうせ働くなら出版に関わる仕事がしたいけ

        • 止まってよ止まってよって思ってる自分のこと、誰にもうばわせたりしません 夜が明けても冬が終わっても、この不安とか苦しさを通して見つけてきた自分のことを、なんにも知らない誰かや何かに簡単に救ってほしいなんておもわない 物語じゃない春が来るけど、私もあなたも、どうかご無事で!

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        エッセイ 『明けない夜がありますように』 が完成しました💫

        • 2024/4/5 奪う春

        • 2024/4/2 帰って帰る、場所

        • 止まってよ止まってよって思ってる自分のこと、誰にもうばわせたりしません 夜が明けても冬が終わっても、この不安とか苦しさを通して見つけてきた自分のことを、なんにも知らない誰かや何かに簡単に救ってほしいなんておもわない 物語じゃない春が来るけど、私もあなたも、どうかご無事で!

          助けてください

          どれだけ悲しいと思っても、どれだけ涙を流しても、それを伝えられる相手がこれからもずっといない。今までも、これからも。 孤独がこわいのは、「孤独」という感覚そのものが、生存のためにあるからかもしれない。生きていくのはこわい。こんなにも、自分のためにはできていないのだと簡単に理解できる場所で、死ぬことすらできない人間は一人で生きていかなくちゃいけない。誰からも求められていないと自分が一番よくわかりながら(というか自分以外に自分を視認してくれる人がどこにもいないから、一番というか1

          助けてください

          全部終わりにしようと思って一人で真っ暗な海に行ったあの朝、あの時間を忘れなければ、生きていく意味はあるかもしれないと思っていました 死んだら星になんてなれないで、忘れてもらえたらいいのに 早くさようならを言いたいです

          全部終わりにしようと思って一人で真っ暗な海に行ったあの朝、あの時間を忘れなければ、生きていく意味はあるかもしれないと思っていました 死んだら星になんてなれないで、忘れてもらえたらいいのに 早くさようならを言いたいです

          『明けない夜がありますように』というエッセイを制作中です/サンプル 「本をつくろう」

          日付が変わり、夏休みが終わりました。 今年中に『明けない夜がありますように』というエッセイをつくります。 景気付けにSNSのプロフィールを一式更新し(仮)、春夜眠という新しい名前を自分に付けました。はるよるねむると読みます。 エッセイには、2023年8月にnoteに書いていた夏休みの日記と、それとは別に書いたり書かなかったりしていた日々の思考についての文章を載せる予定です。 ちいさな本になると思うけれど、頑張るので完成したら読んでください。 以下、収録予定の文章です。

          『明けない夜がありますように』というエッセイを制作中です/サンプル 「本をつくろう」

          あいだを走り回る 2023/9/9 夏休みの日記

          何日か前の日記に書いた「もっともっと一人になりたい」というのは、言葉に頼らないで、時間の中に在るということ? 何かを感じたときにすぐに言葉にしてしまうのは、社会的な生き物らしくて、とてもさみしい。言葉でしか何かを感じ得ないわけではないのだと信じたい。言葉が好きなのにどうしてこんなことを思うのかわからないけれど、中途半端に他人と混ざり合うーあるいは他人の世界と自分の世界が触れているうちは、まったくオリジナルではないことが、こわい。人間は時空を越えた交差点のように、過去と現在と未

          あいだを走り回る 2023/9/9 夏休みの日記

          こじらせ 2023/9/8 夏休みの日記

          現代アートについて。説明を求めたり、理解するべきだという気になること、説明文を読んで理解しようとすること。MoMaに行きたいとずっと言ってたけれど、「現代アート」の前に立つことは怖い。楽しむはずが、楽しまれているような気分になる。同じ部屋にいる人たちに「何を考えていますか」と聞いてまわりたくなった。人間不信を拗らせてどうにか理解され得ないものになろうと努力するのはやっぱり変だ。最高の努力によってこそ互いがどうしようもなく最高に他人であることが証明されればいいと思う。そのどうし

          こじらせ 2023/9/8 夏休みの日記

          かっこいい日記が書けるようになりたい 2023/9/7 夏休みの日記

          全部を諦めて、眠ったりドラマをみたりした。お金がないので、必要だと思うものを買いに行くためでもお金を使いに外に出るのが億劫だ。 鍋で玉ねぎを温めながら、『二十歳の原点』を読んだ、少しだけ。たしか二十歳になったころか、二十一になる少し前かに買ったはずだけれど、読みきれないままだった。「私のこの感性を論理化し、さらなる感性を創造せよ!」 親子丼のじょうずな作り方が知りたい。日記を、ちゃんと書かなきゃいけない、と思いつつ、そのためにはちゃんと生活をしなくちゃいけないのかもしれず、そ

          かっこいい日記が書けるようになりたい 2023/9/7 夏休みの日記

          ままならない 2023/9/6 夏休みの日記

          だらだらしていたら一日が終わってしまった。カレーは食べ切った。生活リズムを戻したいのだけどうまくいかない。今日は映画を観に行くつもりだったのに、結局こうなってしまって、またずっとシャーロックをみてた。ままならない。昨日の夜にzineの表紙の案を少し考えてて、でもなんか見覚えのある感じがするから多分ボツになりそう。明後日から金沢、楽しみにしていた展示が見られるし、ここ数日の虚しさがうまく消化されてほしい。 早朝、眠気に耐えながら、死のうと思った時に目の前に在る壁について考えてた

          ままならない 2023/9/6 夏休みの日記

          夕方の愛しさ 2023/9/5 夏休みの日記

          夕方の愛しさ 2023/9/5 夏休みの日記

          カレー屋さん 2023/9/4 夏休みの日記

          昼過ぎに起きる生活が続いてしまっている。本当は大学で講義を受けるはずだったけど、「夏休みなのに……」と思って行くのをやめた。定期期間外に大学に行くのちょっと勿体無いし。別のことをすればいい。本を読んだり。今日は読んでいた本があんまり面白くなくて途中でやめたけど、カレーを作った、人生で初めて。郵便局に行ってZOZOTOWNの返品もした。旅行先で行く展覧会のチケットも予約した。 大丈夫だと、思う。ちゃんと考えられていると思う。無駄にしていないはず、大丈夫、多分。 「予定」がなく

          カレー屋さん 2023/9/4 夏休みの日記

          わかるとかはないかもしれない 2023/9/3 夏休みの日記

          わからないことについての本を読んでいる。ノートの見開きページがいっぱいになった。「自分のことがわかるようになりたい」っていつかのカウンセリングで話したことがあって、言葉にしたのはその時かもしれないけれど、多分ずっと思っている、私のことがわからないから、ずっと寂しい気がする。でもわからない方が良いって最近は考えることもあって、自分に対してもそう思えるようになったら何か変わるかな。詩を読みたいな。人間の世界には詩があって、それだけ、最近は良かったとな思う。

          わかるとかはないかもしれない 2023/9/3 夏休みの日記

          信じられないよ 2023/9/2 夏休みの日記

          バイトを頑張ったしアイス買って帰るぞ!とツイートして、やっぱり生きてるだけでえらいなんて嘘だろと思った。生きるのって大変すぎるし。「だけで」ってなんだよ!!それが全部じゃないの、いまの社会、いまの生活、みんな生きるために苦しんでるのおかしいよ。あれ、ちがうか、生きるためじゃないのか、みんな、自分が生きる理由を知ってるの? まじで? (生きてる意味とか死ぬ理由とかじゃなく、生きていることは、生きていくことは、可能性でしかない。でもそれが光なんだよ。目を開いているのに、涙を流し

          信じられないよ 2023/9/2 夏休みの日記

          足以外は元気 2023/9/1 夏休みの日記

          もう疲れ切ってしまって言葉が出てこない。足が痛すぎる。明日も同じところにバイトしにいくけれど、使いすぎてしまったものを補填するために働くのは、なんか、すごく虚しかった。でもそれができるようになって、よかったよ、本当に。これ以上みじめな気持ちにはなりたくないもんね。みじめになりたくないから働くんだって、馬鹿らしいけれど、みじめじゃないなら働かなくたっていいと思っちゃうよ。夢を見るのも、楽しさに生きがいを見出すことも、多分みじめではないから。 とりあえず明日もがんばって、そしたら

          足以外は元気 2023/9/1 夏休みの日記