万田邦敏

【映画】現代日本映画のメインストリーム

近年、多くの日本映画が海外の国際映画祭に出品され、高い評価を受けています。青山真治、黒沢清、万田邦敏は、国内外から高い評価を受ける、現代日本映画を語るのに欠かせない監督陣です。

このnoteでは、青山真治監督『Helpless』、黒沢清監督『CURE』、万田邦敏監督『接吻』を比較分析し、現代日本映画の共通点について論じていきたいと思います。

1. 映画監督

 ① 経歴

まずは青山真治、黒沢

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【映画】万田邦敏『接吻』における肉と言葉の無力

『接吻』は、万田邦敏監督による 2008 年公開の日本映画です。本作品は、二種類の「絶望」が起点となって始まります。

『接吻』

1. 肉と言葉の無力

一つは、「肉に対する言葉の無力」です。これは、言葉で肉は変えられないことを意味します。

例えば、マルクス、エンゲルスの資本論が例としてあげられます。彼らはその著書の中で共産主義を唱えましたが、現実にはほとんどの国家が資本主義を採用している、と

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