対外純資産

第1章 世界の中の日本

1 GDPで世界を捉える
  
◇世界経済の構造を定量的に理解することが大切
 われわれ日本人の日常生活は、多くの場合国内のみで行なわれています。このため、世界の構造が大きく変わり、その中での日本の地位が変わっても、それに気づくことがなかなかできません。
 このことは、下降するエレベーターの中にいる人にたとえることができます。外界を基準にすればその人は下降しているのですが、エレベーターの中からは外

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対外純資産が減ったのは、ドル安円高が主因

対外純資産は、経常収支黒字の分だけ増えるのが原則です。しかし、資産運用の結果によっても増減します。

家計簿が10万円の黒字なら、金融資産は10万円増えているはずですが、その間に株価が値下がりして5万円損していれば、金融資産は5万円しか増えないでしょう。それと同じことですね。

対外純資産の場合、対外資産の多くはドルで、対外負債の多くは円ですから、為替レートの影響を大きく受けます。2016年には、

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経常収支は黒字が良いとは限らないが、財政赤字国には嬉しいかも

一般論としては、永濱氏の御指摘どおり、経常収支は黒字が良いとは限りません。家計簿と同じで、「借金返済のために食費を切り詰めたので黒字だった」といった事では喜べませんから。

しかし、巨額の財政赤字を抱えている国としては、海外からの借金より国内民間部門からの借金の方が遥かに安心ですから、経常収支の黒字はチョッと嬉しいニュースです。

http://wedge.ismedia.jp/articles/

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資産の増加を語る時は、負債との両建てか否かに注意が必要

家計で考えてみましょう。資産が増えるのは、どういう場合でしょう?「給料をもらって倹約して貯めた」「持っている株が値上がりした」「借金をして株を買った」の3つの合計ですね。「日本国が海外に持っている資産」も同じ事です。

では、日本国が海外に持っている資産が増えたのは、どうしてでしょう?

輸出などで海外から金を稼いだ分:過去5年間の経常収支黒字は約55兆円

日本が持っている外貨資産がドル高や海外

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