【研究】13 個性記述的アプローチはその人にとっての「意味」を明らかにする

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。

前回は、ひとつのケースを細かく調べて記述していくという「個性記述的アプローチ (idiographic approach) 」について説明しました。それに対して、たくさんのケースを調べて一般的な法則を明らかにしようとする「法則定立的アプローチ (nomothetic approach) 」があります。

■ 個性記述的アプローチと法則定立的アプ

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【研究】12 ひとつのケースを詳しく調べる個性記述的アプローチ

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。

前回は、ひとつのケースで因果関係がありそうだとわかったら、それを拡張して他の多くのケースでも因果関係がありそうかどうかを調べることに進むことを説明しました。そうすると理論を一般化することができます。

■ ひとつのケースでの研究は、拡張して、全体としてどうかを調べるという研究に必ず進むことになるのですか。
□ いいえ、必ずしもそうではありません

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【研究】11 ひとつのケースを拡張して全体としてどうかを調べる

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。

前回は、便利な理論を作り出すことが研究のゴールだということをいいました。便利な理論というのは、次に起こることを予測できる理論だということです。こういう状況で、こういうことをすると、こういうことが起こるということがわかれば、それは便利な知識として共有することができます。このような知識を作り出すことが研究のゴールです。

■ そうすると「命令口調」

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【研究】10 便利な理論を作り出すのが研究の目標

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。

前回は、変数を抽象化してみるということについて考えました。子どもへの声がけを考えると「早くしたくして」の方は「急かす口調」です。反対に「待っててあげるから」は「任せる口調」です。このように声がけの口調を変数とすれば、それは急かす口調と任せる口調の値をとるということです。

■ 「早くしたくして」の方は「急かす口調」、反対に「待っててあげるから」

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【研究】09 変数を抽象化する

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。

前回は、データを取ったらまずグラフ化して、一目みて違いがあるかどうかを判断してみるといいことを言いました。もしその違いが微妙であるときは統計学の力を借りる必要があります。少ないデータから何かを引き出したいときに統計学を道具として使うといいのです。

今回は、変数を抽象化してみるということについて考えてみます。

■ 「早く宿題やって」といういつ

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【2018年まとめ記事】研究すること

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。

2018年も「ちはるのファーストコンタクト」をご愛読いただき、ありがとうございました。年末年始特集として2018年のまとめ記事を載せていきます。

今回お届けするのは「研究すること」として2018年9〜10月に連載したものです。

01 研究のプロセスにあなた自身が表現される
02 リサーチ・クエスチョン。その前のクリニカル・クエスチョン。
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デザインの所属領域,所属分野とは?

こんにちは,ご無沙汰しておりましたが修論に埋もれながら研究がしたいんです…と毎度泣きそうな院生です.
本当はデザイン分野に関しての記事は来週あたりに書きたいなあ〜とかぼんやり思っていたのですが,今日は学内での会社説明会を聞いたり,先日経済学部の准教授がわざわざ別キャンパスの私たちの研究室でゼミ内講義を行ってくださったりしたこともあり,ちょっと書こうかなと…思いました.
(有難いことに経済学部の先生

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大変恐縮でございます…(頭が地面にめり込んでおります)
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【研究】水曜日は「研究すること」で書いていきます。

水曜日はこれまでフリーテーマで書いてきました。今回から「研究すること」で書いています。ズバリ研究するとは何かということから、ちょっとした工夫、ティップスのようなものまでをトピックにして書いていきたいと思います。

前回は「研究することは個人の統合かもね」というタイトルで書きました。研究というと、堅苦しくて形式ばったものだと考えられがちです。実際のところその通りで、たとえば先行研究の引用の仕方や文献

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研究の最初のステップは「素人」のように考え、そのあとは「玄人」として実行する。

火曜日は「教えること/研究すること」のトピックで書いています。

4月に入ると卒業研究のゼミや大学院のゼミが始まります。こうしたゼミで最初にやることは、研究のトピックを決めるということです。何を研究するのかが決まらなければ、研究はスタートしません。ですから当然やらなければならないステップです。しかし、研究トピックを決めるという最初のステップが意外に難航するのです。

「何を研究したいですか」と尋ね

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