避難者

フクシマからの報告 2019年春    原発から8キロ            6年間強制避難区域だった浪江町を再訪 解除2年で帰還した住民はわずか4%  町並みは今なお荒廃が続く

福島第一原発事故で強制避難の対象になった20キロラインの内側だった町村はいま、どうなっているのだろう。

 今回は、その一例として、原発から4キロ〜30キロの地点に広がる「浪江町」の現状を報告する。

 福島県浪江町は、原発立地自治体である双葉町の北隣。いわば「原発に一番近い市町村」のひとつである。町役場は原発から北に8キロの位置にある。6年もの間、強制避難区域に入り、無人になった。

(浪江町ホ

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フクシマからの報告 2019年春    山間部は高線量・海岸部は無人     中心部だけが新築ラッシュ       まるで「復興ショウルーム」のよう

福島第一原発事故で放射能汚染を浴びた福島県の地域はいまどうなっているのだろう。そこに住んでいた人たちはいま、どこで、どうしているのだろう。街は村は、どうなったのだろう。現地を自分の目で見て、当事者たちに会って話を聞く。それを報告・記録していく。それが、私が2011年春からずっと続けている作業である。

 今回も、2019年3月15日〜19日、福島県南相馬市・飯舘村・浪江町などを訪れた。8年間で現地

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原発事故避難者の数を少なく見せる   政府の統計のトリック         これは「復興偽装」ではないのか?

<この記事のまえがき>
 福島第一原発事故8年目の2019年3月10日前後に流れるインターネット上の発言に目を通していたら「政府が発表する原発事故避難者の数は減少している。減少した分は、原発事故前の家に戻った」と本気で信じている言説が多数流れていることに気がついた。

 何度でも繰り返すが、これは誤謬である。原発事故前の家に戻れないのに、避難者のカウントから外された人が多数いる。そして、そうした人

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ありったけの善意を込めて

「がんばろう東北!」ー東日本大震災から8年

2011年3月11日に東日本大震災が起きて以来、11日で丸8年になる。復興庁が2019年2月にまとめた資料によると、19年1月時点で、仮設住宅などでの避難生活を余儀なくされている人は、当初の47万人から5万3000人に減ったそうだ。復興が急ピッチで進んでいるように見える。

ただ、そこには違和感を拭えない。避難者の人数が減ったという事実を決して軽く見て

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フクシマからの報告 2018年晩秋その3  原発内で働いていたからこそ思う      故郷はもう原発内部と同じ         渡辺さん親子の物語(下)

前回の記事に続いて、渡辺さん親子の話を書く。今回は父親の理明(まさあき)さん(48)である。

山形県に避難して間もなく8年。この間に、渡辺さんの健康は悪化した。壮健な少年野球チームの監督だったのに、円形脱毛症になり、大量の下血で救急搬送され、2年前からは人工透析に週3回通う身になった。取材で会うたびに、病気や故障が増えていった。顔色も悪くなった。避難直後の元気な姿を覚えている私には、痛々しい姿に

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フクシマからの報告 2018年晩秋その2  避難先に根をおろし料理人の夢を追う    野球少年中学生はいま結婚し父親に    渡辺さん親子の物語(上)

2011年3月の福島第一原発事故の直後に被災地に取材に入った当時から、ずっと連絡を絶やさない避難者が何人かいる。渡辺理明さん(48)はその一人だ。同年夏、山形県に避難していた福島県南相馬市の人たちを訪ねて回り、話を聞くなかで、渡辺さんと知り合った。

渡辺さんは、当時避難の宿舎として割り当てられた山形県寒河江市の温泉旅館の一室に私を連れて行ってくれた。8畳ほどの小さな和室に、渡辺さん夫妻と長女・次

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津波で家を失い、喪失感と向き合う

ある高校のゲストスピーカーとして呼ばれた時のこと。

その授業では珍しく倫理を教えていて、心の授業をしていた。

担当の先生からのオーダーは
「子ども達は災害に驚くばかりで、被災した人が何を失ったのかわかっていない。喪失感について話して欲しい」
というものだった。

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311東日本大震災~避難生活とは何か~その1

防災の準備や訓練については社会で学ぶことは多いだろうけど

本本的な避難生活を解説されることは少ない。
とてもプライバシーに関わる話だし、良くない人も寄って来やすいから余計に話したがらないのかもしれない。

僕は当時福島県いわき市の沿岸部にいて
東日本大震災で津波で家を失って避難生活に陥った。着のみ着のままの生活から始まった。
家がないのだから仕方ないし、死ぬわけにはいかないのだ。

今日は避難生

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5月28日 未来会議のトークイベント「MIRAI TALK NIGHT ~MIRAI BAR~」

2016年5月28日土曜日は未来会議のトークイベント「MIRAI TALK NIGHT ~MIRAI BAR~」に参加してきた。
今回の第五回はひろしま避難者の会「アスチカ」代表 三浦綾さんがゲスト。今回は聞き手として三浦さんに話をうかがった。
その時のメモ(あまりまとまっていません!): #ミライバー

三浦綾さん
ひろしま避難者の会「アスチカ」代表
http://hiroshimahinans

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