『それを我慢してるのだ』 ときどき、 無茶な追い越しや危険運転に肝を冷やすことがある そんなときはイラッとして 暴言を吐いてしまうこともあるだろうか いやいや、案ずることなかれ そんな行為には理由があるのだから みんなうんこを我慢している やんごとなき事情ゆえの運転なのだ
「好きと言って」 君がそうせがむたび、僕はうつむき気味に「好き」と言った。 君を見る。ほんの少し、不服そう。 でもその奥には、隠しきれない恋がある。 僕の声。「好き」の言葉。空気に溶け込むその全てを味わうような君の照れ笑い。 僕は「好き」という度、君を好きになる。
死神が1人の女性に恋をした。 でも、触れたら死んでしまうので影の中から彼女の幸せを願った。 そんな彼女はずっと1人で年老い、最後ベットで細く息をしながら私を見て「ねー。全部知ってるのよ?そこの神様。お願いがあるの。最後に私に触れてくれないかしら?」 そして彼女は私の腕に抱かれた。