Lynn

東京在住。 関西で一人暮らしをしていた母の遠距離介護がスタート。その後、母は施設に入居…

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東京在住。 関西で一人暮らしをしていた母の遠距離介護がスタート。その後、母は施設に入居。 母の老いや悲しみと向き合うなかで、介護がもたらす“家族の癒し”を深く考えるように。初めての介護での、揺れ動く感情や思考錯誤の記録。

最近の記事

”相続手続き”も開始 〜介護と癒し〜

一人の人を全面的に支えるにあたり、介護・看護面と同じように重要になるのが、いわゆる「財産管理」ではないでしょうか? 約3年前、母が在宅での介護サービスを利用し始めた頃から、私は母の確定申告にかかわるようになりました。 私はずっと会社員なので、確定申告には縁がなく、母が税理士さんに何の書類を提出しているのを把握するところからでした。 当時はコロナ禍で、なかなか行き来を頻繁にすることもできず、 母「◯◯の書類がきたけど、どうする?」 私「△△のファイルに入れてくれる?」

    • 遺品整理をスタート 〜介護と癒し〜

      「は、8000円ですか〜??」 施設からの退去に伴い、かなりの物量をそこで廃棄してもらったものの、一部は実家へ運びこみ。 2024年、今年に入ってから、ほぼ関西の実家で生活していましたが、今後はもう少し東京生活が増えそうです。 母がいる時には、いつかここに帰ってくるかも?という気持ちもあったので、少しずつ整理はしていたものの、とってもゆるやか。 しかし、亡くなった今、いつかは整理をしなくてはなりません。 まずは、着物から 自分でも「なぜ着物?」と思いましたが、よく

      • 悲しむ間がない喪主 ~介護と癒し~

        母が亡くなり、その途端からなんだか大忙し。 次の日の18:30から通夜式。 その次の日には、10:00から告別式。 その次の日の午前中は、区役所にいって死後事務手続き。 午後は、一人で施設の退去対応・・・。 初めての経験でもあるし、事前にちょこっと勉強や準備をしていたものの、あわただしい日々でした。 もっと高齢になってから対応することになろうものなら・・本当に大変と言わざるを得ません(-_-;) いざ、式を迎えるための事前準備 母の様子を伺いながら、どうかな?

        • 母、天国へ(2) ~介護と癒し~

          「あっ」という一瞬があり、あまりその後の記憶がありません。 涙は時折こみあげてくるものの、ドラマのシーンでよくあるような「わーー」と感情をむき出しにして泣いた記憶もありません。 ただただ、感慨深いような感情が10分ほどあり、その後ナースコールを押しました。 「亡くなったと思います」 介護スタッフさんに伝えると、「少々お待ち下さい」と言われ、その後主任の看護師さんが部屋にやってきて、聴診器を母の胸にあてました。 私の腕のあたりにそっと手をおいて、「先生に連絡します」と

        ”相続手続き”も開始 〜介護と癒し〜

          母、天国へ(1) ~介護と癒し~

          3月19日の火曜日。 午前6:40ごろ、まだ眠気まなこの時間帯に、施設の看護師さんから電話。 「昨日と呼吸状態が違っているから、施設に来られたほうが・・」という電話。 週末施設訪問時、肩で呼吸していることが気になりましたが、月曜日もその様子は変わりませんでした。 ただ、私は東京に届いているであろう郵便物のことが気になっていて、一度東京に戻り、関西へとんぼ帰りしようかと考えていた矢先のことでした。 電話を切ってから、「今日は、仕事のアポが午前にも午後にも入っいるし、ど

          母、天国へ(1) ~介護と癒し~

          不食の人 ~介護と癒し~

          母は「食べる」のが好きでした。 2024年2月に誤嚥性肺炎をおこす前日も夕食は完食。 私も、施設のスタッフさんから、「よく食べていらっしゃいます」と聞くと安心しました。 1月の施設からのお便りには、「何が食べたいですか?」という質問に「お寿司!」と回答と記載がありました。 そうそう、あんぱんも好きでした。 その母が、だんだん「不食に人」に。 時々、胃のあたりから、「きゅるきゅる」と可愛らしい音が聞こえてきます。 話す言葉も・・・ 2日間の傾眠を終えて、母は目を

          不食の人 ~介護と癒し~

          涙、涙、涙 ~介護と癒し~

          傾眠と傾眠の合間に、「食べたい」という訴えのチャンスを見逃すまいと、母の入居する施設へ訪問。 週末、母の部屋に入ると、看護師さんが、母の指を複数回入れ替えながら、パルスオキシメーターをセット。 手が冷たくて、反応しないとのこと。 そういえば、昨日「寒い」という訴えがあり、少しホッカイロで手足を温めていました。 思えば、かれこれまともに食事をせず、点滴だけで1か月。 手足の末端まで血液がまわっていない可能性があるとのことでした。 健康な人でさえ、食事をしなければ、体の

          涙、涙、涙 ~介護と癒し~

          誤嚥後の「口から食べる」挑戦 ~介護と癒し~

          看取りのケアプランに変更になった後も続いています。 母と私の「口から食べる」チャレンジ。 先週は、食事介助隊員として、施設への訪問回数5回。われながら、よく頑張っている・・(笑) とにかく、誤嚥しないよう、いざ食べ物を口に入れるまでの「ケア」を徹底しております。 口腔ケアスポンジとジェルで口を潤し、手足のオイルマッサージ、背中や腰に手を入れて緊張をほぐし、関節を柔らかくするなど・・ 理学療法士さんやら歯科衛生士さんから教えていただいたテクニックを素人ながらに実践。

          誤嚥後の「口から食べる」挑戦 ~介護と癒し~

          看取りのケアプランへ変更 ~介護と癒し~

          週半ば、「やはり気になる」がおさえられず、また午後からパソコン持参で母の施設へ面会に。 部屋にいらした看護師さんから、「ケアマネージャーから話があるのでいいですか?」と言われました。 ケアマネさんから、 「看取りのケアプランに変更していきたいんですが、、」 と言われ、とっさに拒否反応がでました。 私「母は食べたいと言ってはるんですが、それ以外に選択はないのでしょうか?」 ケアマネさんに、母の横にきてもらい、 私「食べたい?」 母「食べたい。いっぱい食べたい」 私(→

          看取りのケアプランへ変更 ~介護と癒し~

          絶食後、たった一口のチャレンジ ~介護と癒し~

          新しい施設での内科の往診。 月曜日の午後のため、仕事を優先するつもりでしたが、週末の状況を鑑み、パソコン持参で施設を訪問。 前日、母に「食べたいなら、先生に”食べたい”って言うてね~」とお願いするも、その日の到着時は傾眠状態。 「先生に、”食べたいです”」と伝えるのは無理か・・(泣)と思っていたら、妹が到着。 妹は、顔マッサージやら、まゆげのカットやら。 私は、パソコンの前とを行き来しながら、保湿を担当。 寝たきりとはいえ、ケアをすると、顔は私より”ぴかーっ”とし

          絶食後、たった一口のチャレンジ ~介護と癒し~

          一週間の絶食 〜介護と癒し〜

          母、口から食べられるようになるかの正念場。 この三連休は、施設通い。何だか介護がなかった時、私って何してたっけ??と思うほどです(笑)。 刻刻と状況が変わっていく、母と向き合いながら、「今こうだから、明日もそうだろう」ではない・・ということを実感します。 ずっと傾眠(2月23日 金曜日) この日は、母の部屋に到着するや否や、看護師さんからお話がありました。 全体的に安定しているものの、少しお小水の間隔が開いてきているので心配とのこと。 これは私も初めて学んだことで

          一週間の絶食 〜介護と癒し〜

          誤嚥性肺炎、2度目 〜介護と癒し〜

          先週金曜日の午前中、母が今年1月入所した施設からの電話着信。 朝方4時頃から、たん吸引が頻繁に必要になり、37℃前後の微熱、酸素飽和度は吸引をして89~95。 昨日の夕食は完食だったものの、しっかり覚醒できておらず、誤嚥した可能性があるということでした。 午後、往診をしていただいた医師より電話があり、誤嚥性肺炎だろうと。 抗生剤・点滴で1週間様子を見て、酸素飽和度が90以下になった場合、酸素供給の対応をするとのことでした。 最後には、「何かあった場合は、施設で看取り

          誤嚥性肺炎、2度目 〜介護と癒し〜

          年末、母の友人とランチを ~介護と癒し~

          「電話には出られないことは分かっているんだけど、寂しくて、つい電話してしまって・・・」 以前「もうお電話していただいても、出れなくて・・」と、すでにお伝えはしていた母の大学時代のご友人。 母の携帯電話に、着信が数回あったので、私から折り返しお電話した際、こうおっしゃいました。 母には、その方に施設面会に来ていただくこと、何度か打診をしたのですが、いい返事はありませんでした。 何だか差し出がましい話ですが、「年末にランチでもどうですか?」とお誘いし、初めてお目にかかるこ

          年末、母の友人とランチを ~介護と癒し~

          ”おひとり様”の後見制度 ~介護と癒し~

          昨年10月からスタートの「後見制度」のオンライン講座。 無事修了を迎えられそうです。 とはいえ、理解度テストを期限までに受講する必要があるのですが、講座受講は一端終了。 1月は母の介護関係で多忙だったものの、提出すべきレポートは12月中に完了できていたので、前倒しで対応することの大切さを感じます。 そもそも、この講座の受講のきっかけは「母の介護」。 そして、子どものいない”私自身”に介護が必要になった時、「家族のように介護のサポートしてくれる人がいなかったら・・一体ど

          ”おひとり様”の後見制度 ~介護と癒し~

          施設入居から1週間 ~介護と癒し~

          ようやく、東京に戻ってきました。 年末に母が入院。年始に東京で初出勤し、8日の週には関西にトンボ返り。 そこから新しい施設探しが始まり、退院と新たな施設に入居サポート。 入居初日は「まさか、また誤嚥??」 気が付いたら、2024年1月が終わろうとしている・・(笑) まるで師走のような1か月でしたが、こんな思いをしているのは私だけではない感じもします。 何せ、いろんなことのスピード感が速い! 施設での母の1週間 新たに入居している施設は「24時間看護師さんが常駐

          施設入居から1週間 ~介護と癒し~

          新しい施設に入居するも ~介護と癒し~

          「だ、だいじょうぶかな・・・??」 一人引っ越しを終えた後、週末、母は無事退院の日を迎えることができました。 以前だったら車いすで十分だったのに、ストレッチャーでのお迎え。 それでも、こういった施設の設備や車両を利用させていただけるのは、本当に有難いです。 私のもとに現れた母は、ぐっすり眠っていて、呼びかけにも全く反応しません。 10日ほど前に面会に行った時よりも、さらに弱っているように見えて、何だか嫌な予感もしました。 無事、施設に到着 母には、事前に「この施

          新しい施設に入居するも ~介護と癒し~