やらない理由を人のせいにしているうちは、何もできない

私がnoteに登録したのは、2016年9月4日。
当時はすぐにでも始めるつもりだったのだが、結局始めたのはこの7月から。始めるまでに3年近くがかかってしまった。

このnoteは、今までに下書き保存してきた記事を手直ししながら更新しているので、どの記事も、3年かかってたっぷり熟成されてしまった。なぜ始めるまでに3年もかかってしまったといえば、人は「やらない言い訳」を常に考える生き物だからである。

やらない言い訳

言い訳ならいろいろできる。2016年夏、私は一時的に会社員をしながら、二足のわらじでイラストの仕事もこなしていた。ちょうどnoteに登録した直後に大型の案件の発注が来て、丸二ヶ月くらい記憶も飛ぶくらいの忙しさだったのだ。

それが過ぎても、なんだかんだと忙しかった。会社を辞めてからも、フリーランス一本になれば、営業にも力を入れざるを得ないし、なんだかんだと途切れなく仕事をしてしまうものなのだ。フリーランスになったら自由な時間ができるというのは幻想に過ぎない。

もう一つの理由に、書くテーマを厳選していたというのもある。noteは、今までのツールとは違い、生半可な気もちでは始めたくなかったのだ。今までのツールは、割と見切り発車ではじめて、空気の読めないトンチンカンな投稿をして失敗したりもしたので、同じ轍を踏みたくないという気持ちもあった。

でも結局、「やらない理由」を見つけるのは簡単なのだ。

できないのは親のせい?

話は飛ぶが、こういう仕事をしていると、いろんなことを言う人がいる。

「美大を出たけど、親が厳しくて、絵の仕事に就かずに親の言うままに就職しました。でも40代になってから、イラストの仕事がしたくて頑張ってます。」という。ああそう、頑張ってるのね、それはいいことね、と聞いていると、話は思わぬ方向へ。

「ひよこさんは自由に活躍されていて、うらやましい。ウチは今も親がうるさいんです」と、ここまで聞いて、むむ?と思う。美大まで出てるのに、この人はいろんなことを40も過ぎた今も親のせいにしているのか。

その人はおそらく、私のSNSなどの発信を読んだのだと思うけれど、いったい私の何を知って「自由に活躍している」と結論付けたのだろう。いったいどこを見て、親がうるさくないなんて決めつけているのだろうか。それが不思議だった。

本当にやりたいことをするということ

私は美大を出ていない。もちろん、親には美大を受験したいと訴えたが、母親は「あんたなんか99%画家になるのはムリ」と言い切った。それを聞いていた父親は、母親を「無理と言い切るのはおかしいだろう」とたしなめたけれど、経済的理由で難色を示した。

結局私がイラストスクールに通うことができたのは、離婚をして一人になってから、だった。離婚しても実家のある名古屋には戻らず、そのまま東京でひとり暮らしを続けたのは、家族からの理解や応援など期待していなかったから。唯一の私の理解者だった父親はすでに亡くなっていたので、特に。

20代で一人暮らしして自立している人だって当たり前にいるのに、30代半ばにもなって、経済的にも親に頼るのはおかしいしね。口出しされたくないなら、頼っちゃダメだって思う。

親に理解されないという覚悟

基本的に「絵描きになりたい」と聞いて、もろ手を挙げて賛成してくれる親なんて、いないと思った方がいい。どんな親も子供には安定した職に就いて欲しいと願うものなのだ。

母は未だに私の仕事を認めていない。誰だって親を悲しませたくなんて無いけれど、どうしてもやりたいことをするなら、親と決別する覚悟だって必要なのだ。

親を安心させて、いい関係を保ちながら、夢もかなえたいなんて、虫が良いというもの。前述の人も、それでもせっかく始めたのだから、親の言葉になんて負けずに、続けて行ってほしいものだ。

時間は作るもの

「私もイラストレーターになりたいと思ってけど、忙しくて絵を描く時間がない」と言う人も多い。そういう人って、なぜか結構飲みに行ったり旅行したり、リア充だったりする。でも、遊ぶ時間はあるんだね?なんて野暮なことは言わない。

どうしてもやりたいことなら、時間はどうにかして作り出せるものだ。それができないということは、しょせんその程度のこと。

実際イラスト仲間のほとんどは、それだけでは食べられなくて、会社員やアルバイトを掛け持ちしながら、寝る時間も飲みに行くお金も削って頑張っているのだ。時間やお金が有り余っているから描いているなんて思ったら大間違い。

いいことは周りのおかげ、悪いことは自分のせい

やれないことを、いつも人のせいや何かのせいにしてる人は、ずっとずっと、やれないままなんだと思う。

だから私も言い訳しない。絵が描けないのも、仕事が来ないのも、努力が足りないせい。いいことは周りのおかげだけど、悪いことはみんな、自分のせいなんだよ。

始めた時が最適のタイミング

そんなわけで、このnote、令和元年には絶対にはじめようと決めた。それなのに、5~6月は鬼のように忙しく、あっと言う間に2ヶ月が過ぎてしまった。自分の人生にヒマな時期など二度と来ない。このままでは永遠に始められないと思い、締め切りに一瞬目をつぶり、エイッと始めてしまった。

でもきっと今がそのタイミングだったのだろう。とっても楽しいし、書くことも尽きない。そんなわけで、やりたいことがあるなら、言い訳してないで、始めてみよう。


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陽菜ひよ子 / イラストレーター&漫画家&文筆家

著書『アトピーの夫と暮らしています』(PHP研究所)。イラストのお仕事は、NHK・Eテレ『すイエんサー』、書籍『おいし なつかし なごやのおはなし』(戸田恵子著、ぴあ)など多数。現在2冊目の本の執筆中。ひよことプリンとネコが好き。 http://www.hiyoko.tv/

コメント4件

思わず、twitterにつぶやいちゃいました。申し訳ありません。自戒せねば(-_-)
羊は草が好き!さま ありがとうございます!いえいえ、公開している記事ですし、何なりとご自由につぶやいてやってくださいませ☆
良いことは周りのおかげ、悪いことは自分のせい、本当につくづくそう思います。悪いことが起きる時って自暴自棄になってしまうけど、そんな時こそこんな自分を支えてくれている周りへの感謝を忘れちゃいけないなって思います。(実際そこまで出来てないんですけど笑)
ほしまるさま コメントありがとうございます。共感して下さり、うれしいです。ホント、感謝大事ですよね。おっしゃるとおり、自分が辛い時に周りに感謝するって難しいですよね。それでも、その気持ちがあるだけで、全然違う、と思います!
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