フリーランスには定年はない、だけど◯◯もない

さて、問題です。◯◯には何が入るでしょうか?(答えは最後に)

定期的に訪れる病

フリーランスのイラストレーターになって13年ちょっと。
自分なんて才能ないし、もうイラストレーターなんてやめた方がええんではないか、と数か月に一回は思うワタクシ。これ、デフォルトだ。

それでも続けてきたのは、ちょうど計ったように数か月に一回、「続けてきてよかった」と思うようなことが起こるのだ。それで調子に乗ってもうちょっと続けようと、自分をだましだまし13年。

その「よかった」できごとで、大金が転がり込んできたと言う訳でもないし、一生安楽に食べていけるわけでもない。人によっては「あ、そう、それで?」程度の話だ。それでもただ私はウレシイと言うだけの話。

フリーランスの現実

そうは言ってもあなたなんか、本も出しているしN◎Kの仕事もしてるんだから安泰じゃないの、と言われたりすることもあって、ビックリするのだが、この仕事に安泰などない。(断言)
   
常に崖っぷちで、明日はどうなるかなんてわからないのがこの世界。
だからこそ、飲みの誘いは断っても、仕事は断らずに、休みなく働く訳だ。ウチは二人してそんな感じ(注1※)なので余計に(笑)
(注1:オット宮田雄平はフリーランスのカメラマン)
  
どうにもあかんくなったら、最後は二人で死のう!とお互いに言い合い
子供が居ないのも、こういう時は気楽だよね、と笑い合い、それでも函館の両親より先に逝かない程度には頑張ろう、というのが仕事の原動力。
  
こう書くとなかなかに笑えない感じだけど、フリーランスなんてどこもこんな感じじゃないか?フリーは気楽でいいな、会社なんて辞めちゃおうかな、って考えてる会社員の方に、決して気軽にええよ、なんて言えない、というか、全力で止める(笑)

O先生の名言

それでも周りではなぜか安定した職を手放す人が続出している。どんなに「やめた方がいい」と言ったところで、やっぱ自分で実際にやってみないと、納得しないよね。何より「大変だ大変だ」と言う私がフリーランスを続けてるんだから、説得力がない、とも言える。

こんな話をした時に、あるサラリーマンの方が「確かに、会社員は病気やケガなどしても有給がありますが、フリーの方はケガしたら終わりなんだなと思うと、やっぱり会社員は恵まれてると思う」とおっしゃった。

その方の言わんとすることも、とても真摯に考えて下さったのもわかる。しかしちょっと違う。フリーの現実はそんなものじゃない。フリーは、ケガなんかしなくて元気でぴんぴんしてたって、ある日急に仕事がなくなることなんていくらでもあるのだ。

知人で最近99冊目の単行本を出されたというベテラン売れっ子作家のO先生が、同窓会でサラリーマンの同級生に放ったという名言がある。
「作家は定年がなくていいよな」
という同級生の言葉に
「定年もないけど、明日もないよ」
そう、それこそがフリーランスそのもの。

まぁ、それを上回る喜びもあるんだけどさ(にやり)。

※O先生(推理作家の太田忠司先生)の許可をいただき転載しております。


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陽菜ひよ子 / イラストレーター&漫画家&文筆家

著書『アトピーの夫と暮らしています』(PHP研究所)。イラストのお仕事は、NHK・Eテレ『すイエんサー』、書籍『おいし なつかし なごやのおはなし』(戸田恵子著、ぴあ)など多数。現在2冊目の本の執筆中。ひよことプリンとネコが好き。 http://www.hiyoko.tv/

コメント4件

勤め人は楽ですよね。会社に行くとなんと常に仕事があるんですよ!そしてなんと月に一度収入があるんですよ!さらに有休とか夏休みとか年末年始休暇なんてものもあるらしいですよ!

一回フリーランスやるとわかるんですよね。
フリーランス、『自由』がない。と思いました(´ー` )。
つきねこさま 本当にそうですね。フリーランスって、楽なことばかりではないですよねえ。会社に行けば仕事があり、お給料が支払わられるのはありがたいことです。でも、私はダメ人間なので、会社に毎日通勤するのは無理なので、会社員ってやっぱりすごいな、と思います。ね。
嶺さま たしかに、フリーランスなんて名前ほど自由はないですよね。でも、わるいことばかりではないですよ、もちろん。
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