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京都タワーにまだ大浴場があった頃
京都タワーにまだ大浴場があった頃、半日だけ京都で過ごす時間を得ました。「何をしようか」。ひとまず駅前でレンタサイクルを借りて町へ繰り出します。
向かった先は、祇園。細い路地を選んで進めば、趣のある町家や老舗の店々が軒を連ねています。表通りとは対照的な静寂と風情に、今更癒されました。
祇園会館の大きさに今更驚き、円山公園の緑に今更心を弾ませ、知恩院の威容に今更圧倒され、平安神宮に至る一本道に今更
居酒屋のいつものテーブルにAさんと2人
居酒屋のいつものテーブルにAさんと2人、向かい合って座っています。来月、Aさんは、「自己都合」という理由で退職します。
「どうして退職なんですか」「これからどうするんですか」。聞きたい話は、あります。でも詮索目的の場とも思われたくなくて、黙り込んでいます。
察しのいいAさんは、それとなく心情を明かしてくれます。上司が上司たる仕事をしてくれずしんどかった話。これからのことはまだ白紙という話。