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子供の野球回想録【 「投球」身体の使い方の誤解 Vol.1】

野球には色々なパフォーマンス、能力を発揮できる場面があります。
そのうち、主になる動作は、「投球(ピッチング)」と「バッティング」です。
「投球(ピッチング)」は守りの要、「バッティング」は攻撃の要です。

どちらのパフォーマンスも重要ですが、僕は子供に指導するとき、どちらかと言えば「投球」の方に注意を傾けていました。
理由は、投げ方を間違えてしまうと故障するリスクが高くなるからです。
特に、子供が小中学生の成長期の頃は気を配っていました。

ぜひ、本職とは別のプロフィールもご覧ください。
子供の指導にあたって、僕が学んだことについて書いてあります。
本職とは別のプロフィール

「腕を振って投げる」、「上から腕を振って投げる」という指導は限界とリスクがある

「腕を振って投げる」といった指導の目的は、おもに球速アップやボールのキレを出すためかと思います。
また、「上から腕を振って投げる」といった指導の目的は、肘が下がらないようにして肩の故障を防止するためかと思います。

しかし、「腕を振って投げる」、「上から腕を振って投げる」と指導された選手は、腕を振る、また腕を上げて投げようとすることが多く、腕そのものを意識した動きになりやすいです。

もし、腕が振れていない時よりも振れるようになった場合には、一時的に球速が上がることはあるかもしれません。
しかし、一時的である可能性が高いと考えられます。
また、こうした投げ方は肩に負担をかける可能性が高くなります。

理由は、腕そのものを意識した身体の使い方は、球速を上げる、故障を防止するために効果の高い取り組み方ではなく、選手の能力を最大に引き出せる身体の使い方でもないからです。

今、プロはもちろん、アマチュアの高いレベルの選手も、理論的で最も効果の高い身体の使い方を基本としています。
平成生まれの日本人投手の球速が、メジャーレベルに達している理由はこのためです。
旧世代に常識のように広まっていた投げ方、指導方法は、もはや基本ではなく、高いレベルでは通用しないことの証明でもあるでしょう。

「腕を振って投げなさい」、「上から腕を振って投げなさい」の誤解


今でも「腕を振って投げなさい」や「上から腕を振って投げなさい」と指導する方はいるのかもしれません。
これを投球の動作とした指導は、もはや間違っていると思っています。

しかし、野球中継で「腕を振って投げる」という元プロ選手の解説を耳にすることがあります。
この解説を聞いて「腕を振って投げるんだ」と理解されている方はいるかもしれません。

野球中継の場合、「腕を振って投げる」という解説の真意は、「腕を振る速度、キレがゆるくならないように」という意味だと僕は理解しています。
また、試合中のピンチの場面で、捕手が投手に「腕を振れ」というジェスチャーや指示をするケースでも、投手は「腕を振るための動作」として理解し受け止めていると考えられます。


僕の子供が指導された実体験


僕の子供が小学生の時、「腕を振って投げなさい」と指導されたことがありました。
それを目の当たりにした時、腹立たしく感じたことを覚えています。
なぜなら、真面目な子供ほど指導された通りに、一生懸命に腕を振って投げると考えられるからです。
しかし、一生懸命に腕を振って、たくさん投げるほど故障のリスクは高まっていきます。
また、監督、コーチに言われれば、真実を知らない選手はそれを信じて疑わないでしょうし、もし違うと解っていても従わざるを得ない状況だからです。

では、指導されたことが明らかに違う場合はどうすればいいのでしょう?
この問題に対して、当時、僕らは相当な苦労をしました。
取り返しのつかない大きな犠牲をはらうことになった経験もしました。
僕たちは、こうした経験から対処方法を考え乗り切っていました。

「下半身を使って投げる」という指導


投球は「下半身を使って投げなさい」という指導もよく耳にします。
これは、昔も今もその通りです。
しかし、実際にどう下半身を使って投げるのか、的確で具体的な身体の使い方を指導される方はいませんでした。
トップレベルで野球経験がある指導者の方でさえも同じでした。

なぜ、下半身を使って投げる必要があるのでしょう?
どうやって下半身を使って投げるのでしょう?
下半身を使うことはわかっていても、的確で具体的な方法を知らなければ、選手に下半身を使った身体の使い方を指導することはできません。

投球の指導でやってはいけないこと

投球の身体の使い方を指導するとき、やってはいけないことがあります。
なぜ、やってはいけないのか?
その理由は、目的のパフォーマンスを実現しにくくなる可能性があること、また、イップスや肩肘の故障の可能性があるからです。

指導の仕方によっては、作った動きになってしまうことがあります。
同じような動きでも、作った動きになってしまうと目的のパフォーマンスの実現は期待できませんし故障のリスクすらあります。
ただのモノマネでは、同じようなパフォーマンスの実現は達成できないことは想像できます。

そして、故障やイップスで投球できなくなることもあります。
プロ選手にもイップスであろうという症状を見かけます。
例えば、球は速いけどコントロール、制球が大きく崩れる投手です。
おそらくなのですが、指導者のコーチングのミスだろうと推察できるケースがあります。

僕の子供は投手でしたので、特に投球を行う側の腕の使い方を指導するときは、やってはいけないことを必ず念頭に置いて注意していました。

僕がパフォーマンスの実現以上に懸念していたのは、成長期での故障は痛みだけでなく障害を負ってしまうことでした。
ですので、とにかく細心の注意を払って指導にあたっていました。

最後に

乱文となってしまい申し訳ありません。
もし、要点が伝わりましたら幸いです。
推敲することがあるかもしれませんが、どうぞご容赦ください。

下記について、また別の機会で触れたいと思っています。
・投球の指導でやってはいけないこととは?
・「腕を振って投げる」という指導ではなく・・・・
・余談:指導されたことが明らかに違う場合の僕らの対手方法

※ ぜひ、下記リンクより、「本職とは別のプロフィール」もご覧ください。
子供の指導にあたって、僕が学んだことについて書いてあります。
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