初めての夢精で目覚めた朝、12歳の主人公・命多朗は誰かの声が聞こえるようになった。それは彼の頭の中に宿る、生まれられなかった亡き兄・命汰朗の声だった。Ｈな兄は奥手な弟を好きな子・揺波と仲良くさせようと企む。同じく彼女に好意を寄せる・遥生がクリスマスイブに揺波とデートすると知った兄は弟にデートの尾行を命じ、命多朗に気づいた彼女から意外な告白をされて…。同じ日、入院中の祖父を見舞うと、祖父からも信じられない告白をされ、命多朗はショックを受けていた。心身共に大人へ近づく思春期の男の子が、亡き兄の声に導かれながら、性や女の子、命について学び、悩み、もがきながらも成長していく、不思議な兄弟の物語。

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