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黄金期からのヤクルトファンで独立リーグウォッチャー。 社会人・大学・高校と野球への興味…

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黄金期からのヤクルトファンで独立リーグウォッチャー。 社会人・大学・高校と野球への興味が広がる。 2017年、2018年には「文春野球フレッシュオールスター」に野球コラムを投稿しMVP受賞。 自分なりに野球と人を書いていきたいと思っています。

最近の記事

元ロッテ清田育宏がもう一度羽ばたくとき

【「文春野球フレッシュオールスター2023」参加作品】 清田育宏、といえば何を思い浮かべるだろうか。 私は「笑顔」だ。今、見ている笑顔 ロッテファンでもない。彼をよく知ってるわけでもない。 でも今、彼のプレーと笑顔を、球場で見ている。 報道でしか知らなかった彼が、生で見ている姿に置き換わる。 姿を見ること、言葉を聞くこと。 野球をしている姿を見ること。 球場で、直にそれが出来る今が、とても大切な時間になっている。 清田育宏のことは、ロッテを退団した後、G.G.佐藤さん

    • コロナで夫を亡くしたこと その3

       コロナで夫を亡くしたこと その1  コロナで夫を亡くしたこと その2 今のこと、これからのこと 2021年4月30日に夫をコロナで亡くしました。それからずっと、色々と手続きに費やしたり、不安に苛まれたりしていました。何しろこれからずっと一人になってしまったので。息子たちはいるけど、いずれ家からいなくなる。猫もいなくなる。両親は双方とも健在…まぁ年齢が年齢だけにピンピンはしてないですが。 親を見送る覚悟すらできてなかったのに、夫を見送ることになるなんて思いもしなかった。

      • コロナで夫を亡くしたこと その2

        コロナで夫を亡くしたこと その1 夫が死亡。その後やることは 10日ほどの闘病で、コロナで夫が亡くなりました。それはもう全く予想もしていなかったので、突然死と何ら変わりません。 まずは連絡と捜索。しかし色々難航しました。 保健所からの連絡は、翌日にありました。夫が使ったものはしばらく放置しておけばいい、と言われました。まあ放置しとくのも何なので大概捨てちゃいましたけど… 電話では家族が濃厚接触者だともそうでないとも言わない。トイレ以外ほとんど部屋から出てこなくて食事も一

        • コロナで夫を亡くしたこと その1

          書いておきたいあの日のこと note更新がずっと止まっていました。 何も書いていないわけではなく、ぼちぼち色んなところで書きながらではあるのですが。日常のことはTwitterとインスタストーリーに上げているのが主です。 でもそろそろブログやnoteも書いていきたいな、発信増やしたいなと思っています。そしてその前にやはり、一つ書いておかねばならないことがあるのです。誰かに伝えたいわけではなく、自分の記録として。 なのでちょっと直接的な表現もありますが、読みたくない方はここで閉

        元ロッテ清田育宏がもう一度羽ばたくとき

          知らない土地がホームになった。BCリーグ富山での話

           応援するということ。  応援したい人がいる、ということ。  いつからか、どこからか、縁はやって来る。繋がる。広がる。野球とともに。人とともに。  応援したい人がいる。会いたい人がいる。  埼玉から初めて富山に行ったのは、夜行バスだった。  BCリーグを見に行ったことはあったけど、富山は初めてだった。縁が出来たから。ずっと好きだった伊藤智仁さんが、ヤクルトを辞めて、富山GRNサンダーバーズの監督になったから。  富山駅に朝着いて、市電に乗って県営富山球場に行った。まだ朝早い

          知らない土地がホームになった。BCリーグ富山での話

          BCリーグを応援しよう!(埼玉武蔵の場合)

          間もなく野球的お正月(2/1キャンプイン)を迎えるこの頃、元NPB選手の去就が続々と発表されています。 埼玉武蔵ヒートベアーズにも、ルシアノ・フェルナンド、佐藤由規という元楽天(&元ヤクルト)の選手入団が発表されました!やんややんや。 埼玉武蔵という埼玉がホームグラウンドの球団。戸田で過ごした時間も長い由規にとっては、馴染みやすいのではないでしょうか。 ヤクルトファンや楽天ファンも訪れやすいのでは?と思いますが、何分NPBとはだいぶ勝手が違うので、どう応援したら…どこへ行っ

          BCリーグを応援しよう!(埼玉武蔵の場合)

          「ワイラプの高橋康二」を覚えておこう

          「高橋康二を見たい」 「今見たい」 「ワイラプの高橋康二を見ておきたい」 それは、このところずっと念頭にあった思い。 BCリーグは現在12球団ある。 本来なら、今年は東地区6球団、西地区6球団となり、地区交流戦も行われる予定だった。 しかしコロナ禍の変則リーグ戦で極力移動をなくしたため、対戦するチームが目いっぱい限定される。東地区、中地区、西地区と分け、そこをさらにグループ分けしてほとんど2チームの対抗戦になった。東地区で言うとBグループ埼玉武蔵は、神奈川フューチャードリー

          「ワイラプの高橋康二」を覚えておこう

          自分の居場所

          オコエ瑠偉選手の告白を読んだ。 桃仁花選手のツイートも読んだ。 子供は残酷だ、と簡単に言うけれども。大人は何もできなかったのだろうか。見方が狭すぎるのか、どうすべきか知識として持っていないのか。 世の中には様々な人がいる、とそれだけでも子供たちに教えなければならない。 子供心がどんなに傷ついたのか。心を無にして過ごさなければならないほどそれが続いたのかと思うと、ショックだったし悲しくなった。 それでも彼は野球の道に進んで、その能力を開花させた。プロ野球選手になる、という一

          自分の居場所

          応援する気持ちを形に

          何で野球が好きなんだろう。 何で応援するんだろう。 前者は、「そこに野球があったから」としか言いようがない。 野球を好きでない自分の記憶がない。物心ついた時には好きだった。運命か。運命なのか。 そして何で応援するのか。 それも、「応援したいから」としか言えないだろう。自分には出来ないことだから。憧憬と尊敬とともに。 あるいは「好きだから」。 野球が。チームが。選手が。 そこに関わる人が。出逢った人が。縁に連なった人が。 その土地が。そこに住む人が。ものが。 野球にのめり込

          応援する気持ちを形に

          エアBCリーグ開幕戦がすごく面白かったという話

          ●エア開幕戦 of エア開幕戦野球ファンには「明けましておめでとう」な日がいくつもあって、4月11日はその何度目かの正月だった。本来ならルートインBCリーグの開幕の日だったのだ。 朝から「#エアBCリーグ開幕戦」というタグとともに、ファンがエア開幕戦に向かったり、球団がエア準備をしているツイートが流れていた。 アナウンスの声を収録していたり、マスコットが試合感を出してくれたりして、ああ凝ってるなぁ、手をかけてくれてるなぁ、ほんとに開幕したかったなぁ…などと思っていたら。 す

          エアBCリーグ開幕戦がすごく面白かったという話

          大地に強く根を張る大樹のように

          昨年富山GRNサンダーバーズの試合を8試合ほど見た。 8試合のうち3回はフローレスが先発だった。ホームビジター取り交ぜて、時期もまちまちなのに、だ。 特に昨年の前半は、先発投手が何回もしないうちに降りてしまい、中継ぎが疲弊したり兼任投手コーチである乾さんが頻繁に登板する羽目になっている中、フローレスは抜群の安定感で長いイニングを食ってくれた。 ローテにドンといてくれる、太い柱のような投手だった。 昨季新入団の外国人投手。どんな投手なのか、どんな人柄なのか、分かる前にもうその

          大地に強く根を張る大樹のように

          タテさんがヤクルトファンに伝えたかったこと ~アスリートデュアルキャリアシンポジウムより~

          「アスリートのキャリアを考える~ADCPA2周年記念シンポジウム」に参加してきた。主催は「アスリートデュアルキャリア推進機構」。代表理事の奥村武博さんは元阪神タイガースの投手であり、元プロ野球選手として初めて公認会計士の資格を取った人でもある。 ゲストのパネリストには元阪神でもあり元ヤクルトでもある藤田太陽さん、元ヤクルトの鵜久森淳志さん、そして元ヤクルトで楽天コーチとなる館山昌平さん。 うぐさんは以前から野球選手の「セカンドキャリアサポート」をしたいという話をしていた。「

          タテさんがヤクルトファンに伝えたかったこと ~アスリートデュアルキャリアシンポジウムより~

          ドラフト前夜

          ヤクルトに来る選手は、誰であろうと応援する。ずっと前からそれは変わらない。 くじは当たらないものと思っている。それも変わらない。 でも、ヤクルトに誰が来るか、というのと同時に、今年見てきた選手がドラフトにかかるかどうか、というのはまた別のドキドキがある。 今年はBCL、社会人、大学、高校と様々に見てきたから余計だ。 ここに来て一気に注目された「ちなヤク投手ボンバー」こと高橋佑樹。慶應大は今年プロ志望選手が6人いて、「打てる捕手」郡司裕也、ヒットメーカー柳町達、中村健人と楽し

          ドラフト前夜

          石川雅規、という絶対領域

          2019年8月14日。7回を終えて石川雅規のノーノーピッチが続く神宮球場。 「いつか打たれると思った」という本人談があったが、多分どこかで打たれるんじゃないか、とは誰しも思っていたのじゃないか。 でもそれ以上に、皆が強く思ったのだ。ノーノーして欲しい。打たれないで欲しい。叶えて欲しい。 ファンも選手も、きっと監督コーチスタッフも抱いた強い願いは、それがカツオさんだったからこそ余計に強い。 8回のマウンドに向かう姿を見た時にはじわじわ来た。先頭のソトを打ち取った時にも涙が出た

          石川雅規、という絶対領域

          忘れられない夏を、暑さとともに

          昔は暑さに弱くて、早く夏が終われと思っていた。 育児中は、夏は宿題をさせるのに忙しくて、それが終わるともう夏も終わりだった。 今はといえば、戸田通いのせいもあってか、暑さには強くなった。 戸田は実は日陰もあるし日除けもあるし、風が通ればそんなにきつくない。凍った飲み物があれば、大体凌げる。 きついのはビジターや遠征の時だ。鎌ヶ谷や西武第二は、暑かった記憶が多い。 8/4の日曜。今年三度目の富山は石川戦で、魚津市での試合だった。 魚津桃山球場は、海に近い小高い丘の上にある。景

          忘れられない夏を、暑さとともに

          「球場を満員に」という武蔵の呼びかけに「Xデー」を思い出した

          智さんの「高速スライダー号」もすごい企画だったが、これも相当にすごい。 8月3日に上尾市民球場で行われる、埼玉武蔵ヒートベアーズvs栃木ゴールデンブレーブスの試合。東地区リーグ戦の単なる1試合が、全く別の様相を帯びてきた。 武蔵の角晃多監督(角盈男さんの息子さん)が、自腹を切ってチケットを用意するという。合言葉を言えば、その日の入場チケットがもらえることになっている。 人を呼びたい。満員の球場でプレイをしたい。たくさんの人に試合を見て欲しい。BCLを知って欲しい。武蔵の魅力を

          「球場を満員に」という武蔵の呼びかけに「Xデー」を思い出した