記事一覧
手記(18歳 現在)
新宿の空を見上げるといつも同じ
雲がかかっていて星はひとつもない
暗くて白いつまらない空だ
残念な空だ
手記 (16歳 冬)
前髪を切った。
さっぱりして外に出ると、とてつもなく寒い、とてもとても寒い
コンビニでから揚げを買ったけれどすぐに冷めてしまった
バスは早めに来てくれて、乗り込むがまだ寒い
待ち時間を経てようやくドアが閉まって。
あったかい、あったかい、ありがたい
スーパーの前で降り、
今日のお昼と明日のお弁当の材料を買う。
今の時間は主婦や小さい子供しかいないから、私は少し浮いている。
が、そ
手記(10代のどこか)
今、とりあえずって言葉がお似合いな感じで生きてる
ああ、これが嫌
とりあえず、で生きるのもうやめたいんだ。
真っすぐに好きなものを愛しとおす覚悟を決めたなら
すべてがちぐはくであろうと継ぎはぎのようであろうと
貫禄のある人生になるだろう
一言記録(16,17歳)
私には選択ができる、という喜びがあるのにほっといたらもったいない
手記(10代 スカイツリーへ)
お前が見えるといつも哀しくなる
そんな自分はやっぱり現代人だなんて思うよ
東京タワーに思いを馳せないあたり、そうだよな
お前を見るときは、いつもこの町と別れる時
虚しくなる 何か足りない
ぽっかり空いている
邪魔だなあ、この空虚な感じ
いっそ落ち着いて悲しもうか。
手記(16歳 AM1:23)
残り、一本を吸う。
フィルターのギリギリまで吸ったものだからベッドの上に火種が落ちた。慌てて拾って水に漬ける。
思ったよりも熱くない
そう、熱くない、私も、思ったよりも熱くない、冷めているのかもしれない
かかってきた電話を無視してまた新しく開けた煙草を吸う。
いつもより強く。
16の夜、馬鹿よね、なんていうのは見せかけで本当はちっとも馬鹿げているなんて思っていない。どんなに美しいだろう