法学部で学ぼうプロジェクト

株式会社有斐閣が運営する、高校生向けに法学部の情報を発信するアカウントです。 「法学部…

法学部で学ぼうプロジェクト

株式会社有斐閣が運営する、高校生向けに法学部の情報を発信するアカウントです。 「法学部って、なんかお堅い?」「敷居が高そう…」と思っているキミへ、法学部のリアルと法学の面白さを伝えていきます! ※ 運営資金確保のためAmazonアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。

最近の記事

  • 固定された記事

連載「『公共』と法のつながり」第1回 「契約」を学ぶ意義を考える

筆者  大正大学名誉教授 吉田俊弘(よしだ・としひろ) 【略歴】 東京都立高校教諭(公民科)、筑波大学附属駒場中高等学校教諭(社会科・公民科)、大正大学教授を経て、現在は早稲田大学、東京大学、東京都立大学、東京経済大学、法政大学において非常勤講師を務める。 近著は、横大道聡=吉田俊弘『憲法のリテラシー――問いから始める15のレッスン』(有斐閣、2022年)、文科省検定済教科書『公共』(教育図書、2023年)の監修・執筆にも携わる。  読者の皆さん、はじめまして。  高等学

    • 連載「『公共』と法のつながり」第8回 【特別編】いざ刑事弁護の世界へ――高校・大学で何を学んできたか

      筆者  大正大学名誉教授 吉田俊弘(よしだ・としひろ) 【略歴】 東京都立高校教諭(公民科)、筑波大学附属駒場中高等学校教諭(社会科・公民科)、大正大学教授を経て、現在は早稲田大学、東京大学、東京都立大学、東京経済大学、法政大学において非常勤講師を務める。 近著は、横大道聡=吉田俊弘『憲法のリテラシー――問いから始める15のレッスン』(有斐閣、2022年)、文科省検定済教科書『公共』(教育図書、2023年)の監修・執筆にも携わる。 【1】はじめに:戸塚弁護士に聞く――高校

      • 連載「『公共』と法のつながり」第7回 弁護士と学ぶ刑事手続の基礎

        筆者  大正大学名誉教授 吉田俊弘(よしだ・としひろ) 【略歴】 東京都立高校教諭(公民科)、筑波大学附属駒場中高等学校教諭(社会科・公民科)、大正大学教授を経て、現在は早稲田大学、東京大学、東京都立大学、東京経済大学、法政大学において非常勤講師を務める。 近著は、横大道聡=吉田俊弘『憲法のリテラシー――問いから始める15のレッスン』(有斐閣、2022年)、文科省検定済教科書『公共』(教育図書、2023年)の監修・執筆にも携わる。 【1】はじめに:弁護士から学ぶ刑事裁判の

        • 連載「『公共』と法のつながり」第6回 消費者契約と「公共」の授業

          筆者  大正大学名誉教授 吉田俊弘(よしだ・としひろ) 【略歴】 東京都立高校教諭(公民科)、筑波大学附属駒場中高等学校教諭(社会科・公民科)、大正大学教授を経て、現在は早稲田大学、東京大学、東京都立大学、東京経済大学、法政大学において非常勤講師を務める。 近著は、横大道聡=吉田俊弘『憲法のリテラシー――問いから始める15のレッスン』(有斐閣、2022年)、文科省検定済教科書『公共』(教育図書、2023年)の監修・執筆にも携わる。 【1】はじめに:消費者トラブルと「公共」

        • 固定された記事

        連載「『公共』と法のつながり」第1回 「契約」を学ぶ意義を考える

          連載「『公共』と法のつながり」第5回 「契約自由の原則」と労働契約

          筆者  大正大学名誉教授 吉田俊弘(よしだ・としひろ) 【略歴】 東京都立高校教諭(公民科)、筑波大学附属駒場中高等学校教諭(社会科・公民科)、大正大学教授を経て、現在は早稲田大学、東京大学、東京都立大学、東京経済大学、法政大学において非常勤講師を務める。 近著は、横大道聡=吉田俊弘『憲法のリテラシー――問いから始める15のレッスン』(有斐閣、2022年)、文科省検定済教科書『公共』(教育図書、2023年)の監修・執筆にも携わる。 【1】はじめに:ふたたび「千と千尋の神隠

          連載「『公共』と法のつながり」第5回 「契約自由の原則」と労働契約

          他分野からみた法学の強さ:経済学分野

          筆者 日本大学教授〔雑誌掲載時〕 安藤至大(あんどう・むねとも)  私は労働経済学を専門としている。当初はうまく機能する契約や組織のデザインを研究対象としていたものの、次第に働き方に関する法制度設計に興味を持つようになり、労働法の勉強が避けられなくなった。現行法がわかっていなければ政策についての議論に参加できないからだ。  そこで政府の会議や研究会等に参加すると同時に労働法の定番教科書を読んだ。また同席している労働法学者の先生にいろいろと質問して教えを乞うなどした。これ

          他分野からみた法学の強さ:経済学分野

          連載「『公共』と法のつながり」第4回 正義の女神は目隠しを外すか?――「契約自由の原則」の修正について考える

          筆者  大正大学名誉教授 吉田俊弘(よしだ・としひろ) 【略歴】 東京都立高校教諭(公民科)、筑波大学附属駒場中高等学校教諭(社会科・公民科)、大正大学教授を経て、現在は早稲田大学、東京大学、東京都立大学、東京経済大学、法政大学において非常勤講師を務める。 近著は、横大道聡=吉田俊弘『憲法のリテラシー――問いから始める15のレッスン』(有斐閣、2022年)、文科省検定済教科書『公共』(教育図書、2023年)の監修・執筆にも携わる。 【1】はじめに:正義の女神の“目隠し”を

          連載「『公共』と法のつながり」第4回 正義の女神は目隠しを外すか?――「契約自由の原則」の修正について考える

          他分野からみた法学の強さ:司法・犯罪心理学分野――法学専攻の人たちとの関わりから

          筆者 大阪大学教授〔雑誌掲載時〕 藤岡淳子(ふじおか・じゅんこ)  筆者の専門は「司法・犯罪心理学」なので、法学が専門の方々と知り合ったり、一緒に仕事をさせてもらうことが多い。キャリアの前半は、法務省矯正局で、主に心理・教育の職務に携わり、後半は大学で心理学を教える傍ら、性加害・性被害に関わる治療的教育やサポートを行う一般社団法人「もふもふネット」の代表理事として、性犯罪者たちの回復を支援する個別面談やグループ教育を行っている。 Ⅰ 法務省矯正局勤務時代に法学専攻者に対

          他分野からみた法学の強さ:司法・犯罪心理学分野――法学専攻の人たちとの関わりから

          連載「『公共』と法のつながり」第3回 演習問題にチャレンジ――「契約」をめぐる現代的な課題を考える

          筆者  大正大学名誉教授 吉田俊弘(よしだ・としひろ) 【略歴】 東京都立高校教諭(公民科)、筑波大学附属駒場中高等学校教諭(社会科・公民科)、大正大学教授を経て、現在は早稲田大学、東京大学、東京都立大学、東京経済大学、法政大学において非常勤講師を務める。 近著は、横大道聡=吉田俊弘『憲法のリテラシー――問いから始める15のレッスン』(有斐閣、2022年)、文科省検定済教科書『公共』(教育図書、2023年)の監修・執筆にも携わる。 【1】はじめに 第3回は、これまでの「契

          連載「『公共』と法のつながり」第3回 演習問題にチャレンジ――「契約」をめぐる現代的な課題を考える

          連載「『公共』と法のつながり」第2回 「契約」の成立と拘束力について考える

          筆者  大正大学名誉教授 吉田俊弘(よしだ・としひろ) 【略歴】 東京都立高校教諭(公民科)、筑波大学附属駒場中高等学校教諭(社会科・公民科)、大正大学教授を経て、現在は早稲田大学、東京大学、東京都立大学、東京経済大学、法政大学において非常勤講師を務める。 近著は、横大道聡=吉田俊弘『憲法のリテラシー――問いから始める15のレッスン』(有斐閣、2022年)、文科省検定済教科書『公共』(教育図書、2023年)の監修・執筆にも携わる。  読者の皆さん、はじめまして。  高等学

          連載「『公共』と法のつながり」第2回 「契約」の成立と拘束力について考える

          自分の判断が意味をもつ

          筆者 裁判官(静岡家庭・地方裁判所浜松支部〔雑誌掲載時〕) 先﨑春奈(せんざき・はるな) 出身校: 東北大学法学部・同法科大学院/福島県立安積高校 裁判の種類と裁判官の仕事編集部:裁判官の仕事について教えてください。  裁判は,地方裁判所で取り扱う刑事事件と民事事件,家庭裁判所で取り扱う家事事件と少年事件に大きく分けられます。刑事事件は,検察官が捜査・起訴〔きそ〕してきた事件について,証拠を調べて有罪か無罪かの判断をし,有罪である場合にはどのような刑を科すかも判断します

          自分の判断が意味をもつ

          正義感が仕事になる

          筆者 検察官(水戸地方検察庁土浦支部〔雑誌掲載時〕) 渡辺梨咲(わたなべ・りさ) 出身校: 神戸大学法学部・同法科大学院/静岡県立静岡高校 刑事裁判を始める仕事編集部:検察官の仕事はどんな仕事で,どんな特徴がありますか?  大きく分けて「捜査」と「裁判」があります。「捜査」は,簡単に言うと,犯罪が発生してから,その犯罪を誰が起こしたのか,なぜ起こしたのかなどについて解明していく手続のことです。検察官は,被疑者〔ひぎしゃ〕(罪を犯したと疑われる人)や被害者などから話を聞き

          法律という『言語』の通訳・翻訳家

          筆者 弁護士(TMI 総合法律事務所) 菅野邑斗(かんの・ゆうと) 出身校: 中央大学法学部/北海道釧路湖陵高校 問題解決のアドバイスをする仕事   編集部:弁護士はどのような仕事ですか?  弁護士は,社会の中で法律が関係する様々な問題について相談を受け,それを解決する仕事です。弁護士というと,例えば,警察に逮捕されてしまった方を裁判で弁護するイメージが浮かぶかもしれませんが,それだけではありません。貸したお金が返ってこない,交通事故に遭ってしまった,相続問題を解決した

          法律という『言語』の通訳・翻訳家

          受験につながる法学のホットワード

          筆者 カンザキジュク代表/スタディサプリ講師 神﨑史彦(かんざき・ふみひこ)  出身校:法政大学法学部/神奈川県立瀬谷高校 プロフィール:『ルールブック』シリーズ(KADOKAWA),『小論文のネタ本』シリーズ(文英堂)など著書多数。阪大アドミッション・オフィサー育成プログラム修了(大阪大学高等教育・入試開発センター)。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程に社会人入学。 総合型選抜・学校推薦型選抜 法学部進学のルートとして,皆さんは一般選抜をイメージすることが多

          受験につながる法学のホットワード

          法学部で学ぶ意義や面白さって何だろう?

          筆者 名古屋大学教授 宮木康博(みやき・やすひろ) 出身校:同志社大学法学部・同大学院法学研究科/愛知県立一宮高校 1 .タイムマシーンがあったなら 大学教員になりたての頃,ある先輩教員から「なぜ法学を研究しているのですか?」と尋ねられ,答えに窮〔きゅう〕した苦い経験があります。大学時代のゼミ(少人数制の授業)が楽しくて,自分のゼミを持つ教員生活のスタートに意気揚々としていたわけですが,初っ端から躓〔つま〕ずくことになりました。高校生の頃を思い返してみても,「名探偵による

          法学部で学ぶ意義や面白さって何だろう?

          法学って将来何の役に立つの?

          筆者 明治大学教授 小西康之(こにし・やすゆき) 出身校:東京大学法学部・同大学院法学政治学研究科/洛星高校 オープニング 本日は,「法学部で学ぼうプロジェクト」のnoteにアクセスしていただき,ありがとうございます。大学受験を考えている皆さんは,法学や法学部のイメージとして,「かたい」「難しい」「つぶしがきかない」……って感じているのではないでしょうか。法学部で学ぶ授業といえば,憲法,刑法,民法,商法,刑事訴訟法,民事訴訟法……。「見た目が9 割」って言われたりしますが

          法学って将来何の役に立つの?