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年少の娘の絵の変化を振り返ったら、絵にも「言葉の豊かさ」が繋がっていると感動した

こんにちは~honaです!毎日投稿中です!

今日は年少の娘の絵の変化と、絵にも「言葉の豊かさ」が繋がっていると感動した話について残そうと思います。

娘の絵の変化。具体化していく部位。

前回の絵は、こちらの記事に残しております~。

その時には、お友達やお友達のお父さんの絵をたくさん描いて、そんな事は初めてだったので驚いたことを残していました。

今回も、突然クレヨンと紙を自分で持ってきて、自分で書き始めました。

数日前に描いた、こちらの絵。私だそうです。

道具が鉛筆ではなくクレヨンだったからかもしれませんが、色使いが少し変わった気がします。
聞いてみると、肌色の部分の四角が「首」で、その下の丸が「襟元」を表現しているそうです。
この部分が、前回よりもすごく具体的になっているなぁと思いました。

続いて、こちらの絵。上がお兄ちゃん、下が娘自身だそうです。

口の周りのイガイガしてる感じ、初めてみるな~と思って聞いてみたら、なんと「」なのだそうです!
前回も描いていたけど、前回よりも「歯」が存在を確固たるものにしているような気がして、彼女の意識が変わったのかなと感じました。

ちなみに下の絵の真ん中あたりにある黒く塗りつぶしてある丸は、口の中の「舌」を表しているそうです。これも、新しい~。

私が、子どもの絵画・造形に、興味がある理由


ところで、私がこうして子供の絵画や造形に興味を持っているのは、現在通っている絵画教室の先生の影響です。
その先生から、こちらの書籍のような内容を中心にご教示頂きました。

娘の絵がちょっとずつ変わってきていることを、こちらの書籍に何か発達の気づきになる記述があるかなぁと、改めて読んでみました。

結論としては、今回私が気づいたような絵のちょっとした変化について記載はなかったですが、久しぶりに読み返してみて、改めて心に響く内容があったので、ここで残しておこうと思います。

子どもにとっての絵画・造形は、「アウトプット」「技術の基礎力」


まず、子供にとって絵や絵画や造形というのがどうして大切かと言うと、それは彼らの「アウトプット」として大切な、そして身近な手段だからだと思っています。

先述の書籍によると、子供の語彙力は、4歳時点で6000語余りを習得していると言われているようですが、彼らの豊かな好奇心や想像力は、きっとこの4歳時点の6000強の単語だけでは表し切れず、加えて幼い子供は文字を書いて表現することも難しいため、彼らが内側で膨らませた様々なものを絵画や造形に表すことで、アウトプットを形にしていると理解しています。

さらに、アウトプットすることを通して、子供たちが手先の柔らかさや細かい物を扱えるようになる能力を伸ばし、そうして器用さが育まれて初めて、現代社会における精巧な芸術・科学の発展が支えられている、と考えられているようです。

 これらの芸術、科学の発展に貢献する専門技術は、青年期の専門教育で急に身に付くものではなく、むしろその基礎は幼年期の人格の基礎の完成とともに体得する、手の柔軟さにあると言うべきです。
 目と手の働きを結びつけながら、手先の1点に意識を集中させて、絵の具や水を含ませて混ぜ合わせたり、色を塗る過程、指先に心を込めて折り紙を折る過程、ハサミで折り紙を切ったり、指先に糊をつけたり、ナイフで鉛筆や竹ひご等を削る制作過程、彫刻刀で版木を掘り進める動作など、これら幼児期からの造形遊びの中で、専門技術が必要とする手の働きの基礎能力が、子供たちに培われていくのです。

「新装版 子どもの絵の見方、育て方」より


4歳頃の絵の発展。ここでも「言葉」がキーになる!!


そしてまた4歳頃の発達と絵の発展についても見てみました。すると、「国語力」や「子どもの言葉」にいま興味関心が高い私にとって、非常に興味深い記述を見つけたのです!

1歳から3歳ごろまでの絵を描く力は、主として手の働きに導かれて発達しました。それに対して、4歳から8歳頃までの幼児の絵は、言葉の発達に導かれて発展していきます。
(中略)
言葉をたくさん自分のものにし、言葉の持つイメージを拡大し、鮮明にすることによって、絵の内容を豊かにしていきます。
(中略)
4歳児は「お父さん描こうか」とか「ママを描こうね」と保育士等から言われると、「うん、描く」と言って今目の前にはいない自分のパパやママの姿を思い浮かべて2 (土ができるようになります
そのイメージとしてのパパは父親の一般像でも抽象的な人間像一般でもありません。お隣のおじさんとも違い、お友達のよっちゃんやきみちゃんのお父さんとも違う、私のお父さんのイメージなのです。
つまり、お隣のおじさんの頭には髪がないけれども、私のお父さんには髪がある。よっちゃんとこのお父さんは白髪だけど、うちのお父さんは黒い髪の毛。(中略)・・・と言う他と区別された私のお父さんのイメージを、言葉によって思い浮かべることができるのです。
4~5歳の幼児は、この個々の具体的なものを、生き生きしたイメージに呼び起こす言葉の働きによって、内容を持った表現として絵が描けるようになります。

「新装版 子どもの絵の見方、育て方」より

まさに、昨日私が記事に残した中の、「言葉があるからこそ自分の考えをイメージして言語化し具体化することができる」という発達172号からの気づきと繋がっている!!と感動しました。
昨日は、『言葉があるからこそ自分の考えをイメージして言語化でき、それを他者に伝えることができて、さらに共有することで自分も他者も新たな気づきを得られる』と言う話をしましたが、それに加えて、言葉があるからこそ、その自分の考えを考えたことイメージしたことを、絵画や造形で表現することができるようになるということ。

つまり「自分の考えを言語化することそれを他者に伝えることそれを他者と共有して新たな気づきを得ること」=「ことばの表現」&「絵画造形の表現」、とも言えるということ。

他者に伝えるツールが言葉そのものであるにせよ、絵画・造形表現であるにせよ、子供の豊かな国語力を養う事は、その後の彼らの様々な能力を育んでいく本当に基礎的な力を育むことに繋がるんだ、と気付かされました。


絵画教室の先生によると、20~30年前の子供に比べて、絵や造形が上手く表現できない子どもが増えていると実感されているそうです。
その原因は、現代的な生活が影響して先述した手指の柔らかさ、国語力の発達が遅れていることだろうとおっしゃっていました。
そうやって先生ご自身で発信して、保育園や保護者に対して警鐘を鳴らしてくださっています。

こうした意見については、科学的な裏付けがあることでは無いかもしれませんが、私個人的にはインプットを通じて、子供の言葉の豊かさが彼らの将来に確実に影響を与えると考えています。
まずはどっぷりと現代生活に浸っている自分の子ども達(自分もだけど)に、「言葉の豊かさ」を補える環境設定を、家庭で可能な範囲で少しずつやっていきたいと思っています。

更には、絵画教室の先生のように、こうした知見があることを広げていき、少しでも子どもたちの健やかな発達に役立てるように、昨日の件と同様に、考えていこうと思っています!



そういえば話は変わるのですが、先述もした昨日の記事、1日の間に私にとってはたくさんのスキが頂けて、大変大変、大変大変(しつこい)嬉しゅうございました。
皆様のスキやコメント、フォローが本当に何よりも励みになります。本当に本当にありがとうございます。。

では今日はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました。

hona

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