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「面白そうだから」で人生を決めたっていいじゃないか。私がチェコに留学しようと思った理由もそうなのだから。

チェコに留学に行く、かも

チェコに留学に行く、かもしれない。

そうひとに伝えると、なぜ英語圏に行かなかったのかと問われた。

ある大学の先生に進路相談をしたら、大学の教員になるためには科研費を取らないといけないし、科研費をとるにはある程度メジャーなことをしていないといけないよと言われた。

自己満足ではない世界、それが研究というものだ。社会に還元しないといけない。だから、ある程度社会の必要としているものと妥協しないといけない。そう彼は言っていた。

ある友人は、なんでわざわざそんな変わった選択をするのかと聞いてきた。英語圏じゃだめなのかとは言われなかったが、「大概の学生は私の国(彼は外国人だ)でも英語圏に行くのに」と単純に疑問を持っていたようだった。

「ヨーロッパに行くとしても、たとえばフランスとかドイツとか、もっと将来性がありそうで、もっと治安がよさそうなところに行くことだってできたでしょう」と言っていた。

弊学の学生の大半は、アメリカ合衆国に行く

実際、弊学ではだいたい留学希望者の8割5分くらい(肌感覚、以下同)がアメリカ合衆国のどこかに留学する。残りの1割がイギリスやオーストラリアといった英語圏。残りの5パーセントが、ヨーロッパに留学する。

なぜアメリカ合衆国にみんな行くのだろうか?

アメリカ合衆国に行く学生が多い理由は、単純に協定校が多いからというものもあるし、「とりあえず留学に行くならアメリカだよねえ」と帰国子女のお友達は言っていた。彼女は結局アメリカには行かず、ほかの国(英語圏)に行ったが、「とりあえず」「なんとなく」「日本を飛び出して広い世界を見たいから」で選んで大きく外れない国はアメリカというのは私達の共通した意見だ。

良くも悪くも、想像しているとおりの留学生活が送れ、日本人も多くいるから同胞からの助けも得られるし、アメリカ文化というのは日本からものすごく遠いものでもない。

私がチェコを選んだ理由

ただ、私はアメリカでもなく、イギリスでもなく、フランスでもなく、チェコを選んだ。

交換留学なので、まだ最終選考を突破しないといけないから、行けるかどうかはわからない。

だから「チェコに行く、かもしれない」という書き方しかできない。

なぜチェコを選んだか。

面白そうだから、チェコを選んだ

一言でまとめると「面白そう」だからだ。

誰も行ったことのない、チェコのなかでもマイナーなところに行って、自分にしか見られない景色が見たい。

アメリカ留学は、noteやYouTube などでいくらでも追体験ができる。面白い話はいくらでもインターネット上に転がっている。そこの中には、私が実際に行かなくても、苦労話や楽しかったことの話がいくらでも転がっている。

私はそれなりに英語ができるから、そのリソースをチェコ語などの学習に充てたい

しかも私はそれなりに英語ができる。さらに言ってしまえば、英語がある程度できるということは、少なくとも日本では困らないレベルだし、さらにここからなら独学だって容易にできる。

これ以上英語を上達させることにリソースを割くよりは、新しいことをしてみたい。それも、まったく新しいことを。

チェコ語は、西スラヴ語に属する言語なので、私が知っている英語(ゲルマン語派)やイタリア語(イタリック語派)とはかなり違ったところも多い。それでいて、私がすこしでも知っているウクライナ語と似ている。

チェコ語、英語、イタリア語について

ここで簡単にチェコ語、英語、イタリア語をWikipediaから引っ張ってきたものと合わせながら紹介する。

チェコ語

チェコ語(チェコご、čeština, český jazyk)は、スロバキア語やポーランド語、カシューブ語(ポメラニア語)、ソルブ語(ソラビア語、ヴェンド語とも)などと共に、西スラヴ語の一つである。チェコ共和国の人口(約1030万人、2007年3月現在)の9割以上を占めるチェコ人と、周辺国やアメリカ合衆国、カナダ等にコミュニティを作るチェコ系住民に話されている言語である。チェコ共和国の国内外合わせて約1200万人の話者が存在する。

話者数 1200万人
言語系統
インド・ヨーロッパ語族
スラヴ語派
西スラヴ語群
チェコ・スロバキア語
チェコ語

チェコ語は、ポーランド語やウクライナ語と比べ、習得が容易であるように思う。

なぜなら、ポーランド語の綴りと発音はまあまあ規則的ではあるものの、ローマ字読みとはかなり異なる。正書法もなかなか難しい。そして、なにより単語が長すぎる。発音が難しいのなら単語が短ければどうにかなる。簡単だったら長くてもいい。ただ、難しいうえに長いのだ。これがポーランド語が世界一難しい言語と言われる理由の切れ端だと思っている。

ウクライナ語は、綴りと発音はさほど乖離していない印象を受けるが、初学者にとって障害となるのはなによりキリル文字だ。英語に似てるものがあるが、それだってそのまま発音するわけではない。英語にはないまったく新しい文字もある程度ある。それも日本語の漢字(小学校卒業までに1006字、常用漢字は2136字)と比べたらはるかに簡単だが、「キリル文字だからちょっと手を出すのやめとこ」は十分な理由になる、それが初学者というものだ。

チェコ語は、ローマ字読みができる単語が多く、さらに、発音もさほど難しくなく、ラテン文字を使い、長い単語もそれほどない。それが、チェコ語を学んでからポーランド語やウクライナ語に手を出そうと思うきっかけとしては十分だと思う。

英語

話者数 10億以上[1]
言語系統
インド・ヨーロッパ語族
ゲルマン語派
西ゲルマン語群
アングロ・フリジア語群
古英語
英語

英語を重視するあまり、母語がおろそかになるのは良くないことだと私は書いている。

さて、話が英語帝国主義にそれそうになっているので自律的に修正するが、英語はなかなか面白い言語だ。

私は怠惰なので、文章を書くのも調べるのも嫌だ。

そこで、文明の利器であるChatGPTに英語史を語ってもらった。

英語の歴史は古代ゲルマン人が持ち込んだ西ゲルマン語から始まります。中世にはノルマン・コンクエストやフランスの影響を受け、古英語から中英語へと変化しました。ルネサンス期には大いに発展し、シェイクスピアの時代には近代英語が確立されました。17世紀には植民地拡大と共に英語が世界的に普及し、アメリカ英語が形成されました。その後、イギリス英語とアメリカ英語が異なる方向に進化し、現代では国際的なコミュニケーションの主要言語として広く使われています。

次に、古英語について。

古英語は、5世紀から1066年までのイギリスで話されていた言語です。この時代は、ゲルマン系の部族がブリテン島に移住し、アングロ・サクソン社会が形成された時代です。古英語は、このアングロ・サクソン社会で使用されたゲルマン諸語の一つでした。

古英語の最も著名な文学作品の一つは、『ベーオウルフ』です。この叙事詩は、英雄ベーオウルフと彼の戦いを描いたものであり、古英語の最高傑作とされています。この作品は、古英語の文学の豊かさと力強さを示すものとして、後の英語文学に大きな影響を与えました。

古英語は、ラテン語や古フランス語の影響を受けながらも、独自の特徴を持っていました。それは、強い子音の使用や、複雑な名詞の変化、そして豊かな詩的表現が挙げられます。また、古英語の文学は、口承文学の伝統に根ざしており、詩や物語が口頭で伝えられることが一般的でした。

1066年にノルマン・コンクエストが起きると、イングランドはノルマンディー公ウィリアムによって征服され、ノルマン・フランス語が支配的な言語となりました。これにより、古英語は徐々に中英語へと変化していきました。

古英語の文学や言語は、その後の英語の発展において重要な基盤となりました。その豊かな遺産は、今日の英語文学や言語学の研究においても、大きな影響を与え続けています。

最後に、中英語について。

中英語は、1066年から1470年頃までの英語の発展段階で、ノルマン・コンクエスト以降のイングランドで話された言語です。この時代は、ノルマンディー公ウィリアム率いるノルマン人の影響が強く、ノルマン・フランス語が支配的でした。中英語は、古英語の基盤を継承しつつ、ノルマン・フランス語やラテン語から多くの語彙を取り入れ、文法や発音にも影響を受けました。この時代の文学は、ジェフリー・オブ・モンマスやジョン・ゴウォーなどの作家によるアーサー王物語や、ジェフリー・チョーサーによる『カンタベリー物語』などが代表的です。

このように、英語にも当然歴史があり、その歴史を紐解くことはとても面白い学問分野だ。

さらに、英語の特徴は、フランス語などの他国語をたくさん取り入れたということだ。外国語を取り入れる豊かな地盤が英語にはある。そして、それを英語化し、英語の仲間として手招きするような優しさが、英語にはある。

それでこそ、英語は国際語となりえたのだと私は思う。

イタリア語

イタリア語(イタリアご、Italiano [itaˈljaːno] ( 音声ファイル), Lingua italiana)は、インド・ヨーロッパ語族イタリック語派に属する言語の1つで、おおよそ6千万人ほどが日常的に使用しており、そのほとんどがイタリアに住んでいる。後置修飾で、基本語順はSVO。イタリアは漢字で「伊太利亜」と表記することから、「伊太利亜語」を略記し伊語(いご)と呼ばれている。

イタリア語の特徴は、il gatto nero (黒い猫), la musica bella (美しい音楽)のように、男性名詞と女性名詞があり、それに対応した形容詞の語尾があることから、最後の母音が同じになることが多々あり、それにより「イタリア語は歌うような言語」とよく言われるのだ。

文法は難しく、複雑だが、それを身に着けてしまうと、新しい歌を学ぶように、綺麗な言葉に触れられる。

そして、文法規則は厳しいので、「これはこういう理由で非文」と簡単に言えるのだ。

日本語は、たとえば「こんにちわ、私はお元気です。」という文章が非文であるということを説明するときに、ハ行転呼音の話や謙譲語の話を出す以外に、初学者に「これはなんとなくだめです」と言わざるを得ないことが、まあまあある。こちらの説明力不足や知識不足である場合も多いが、「私はOKだと思う」「私は非文だと思う」の境目がひとによってかなり幅があるのだ。

これもChatGPTに丸投げしたので、ここに載せる。

日本語のハ行転呼音は、特定の条件下で「h」が「f」に変化する音韻現象です。例えば、「はな」が「はふ」となるなど、「は」、「ひ」、「ふ」、「へ」、「ほ」の音が、「ほ」を除いて次に来る音によって「f」の音に変化します。この変化は、古典日本語から現代日本語への音韻変化の一環として発展しました。その影響で、「は」が「ほ」、「ひ」が「ふ」、「へ」が「へ」という風に変わっていきました。この音韻現象は、歴史的に言語の発展とともに生じ、現代の日本語の音韻体系において重要な要素の一つとなっています。

チェコ留学で、見たことのない世界を見たい

さあ、話をチェコ留学に戻そう。

誰も見たことのない世界に容易に振れる機会が多い。

まず、チェコの良いところも悪いところも、知っている日本人は少ない。

話のネタになるような経験が、たくさんできることだろう。[

私が「話のネタ」を楽しみにしているということは、ここに書いた。

おもろいやん。

絶対に、おもろいやん!!

私の心が、そう叫んでいる。

チェコ語ができる日本人と、英語ができる日本人では、前者のほうが当然ながら圧倒的に少ない。

だからこそ、興味をそそられる。おもろそうやん、とからだの中を流れる血が叫んでいる。

留学に行けなかったときのプランも、ちゃんと考えている。

ただ、できることなら、いずれにせよ、チェコ語を勉強することは続けたい。

おもろいと思うことをやってりゃええやん

面白いから。

たったそれだけの理由で、行動したっていいじゃないか。

面白そうだから。

その気持ちがあれば、大概のことは面白くなる。

面白くしてやろう。

そういう顕微鏡で世界を見ると、見えなかったところに案外面白さは転がっているものだ。

私だけのステージを存分に楽しみたい

せっかくの人生だ、私だけのステージを楽しんでやろうじゃないか。

そういう気持ちさえあれば、世界は世界の隅々に溢れる面白いものを、話のネタになるものを、いくらでも見せてくれるのだ。

留学資金などに使います。ご支援よろしくお願いします。 また、私が欲しい本を集めたほしいものリストも公開しています。 https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/9WBR0K7KWYX8?ref_=wl_share/