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現実逃避のうた

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#赤

シーズンの現実逃避

ぼくの見る夢の中はいつだって秋

そう、深い眠りの途中、
とつぜん黄金色の空気が舞って来て、
ぼくをとりかこんだかと思えば、
どうだい?
いつのまにか、夢の中さ。
夢の世界の季節はなにかって?
だから、秋。

普段の現実世界では、
赤・茶、オフホワイトのグラデーションさ。
そう、夏。いつでも夏。
濃くて騒がしい、厳しい太陽の光に
さらされて、
そして1日の終わりには、
疲労感がおそってくる。

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孤高なマリッジブルーの現実逃避

孤高なぼくは、
いつでも半ズボンをはいている。
半ズボンのぼくに寄って来るのは
うるさい蚊たちだけ。

孤高な自分をすきになる毎日。
ブルーになっても
蚊にさされれば、あかくなる

結納も、結婚式も、新婚旅行も
なにもかも、やめだ。
ぼくは蚊に刺された分だけ傷ついたんだ。

嫁の白無垢、赤くそまる。
おれの足は赤く腫れる。

孤高なマリッジブルーは、きょうも半ズボン。