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大学改革

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#受験生

“興味がある人軸”から“興味をもって欲しい人軸”へ。視点を変えないとはじまらない、超少子化時代の入試広報。

“興味がある人軸”から“興味をもって欲しい人軸”へ。視点を変えないとはじまらない、超少子化時代の入試広報。

大学や短大の募集停止のニュースを見る機会も増え、18歳人口減少による「大学、冬の時代」の到来が“少し先の未来”から“いま”に変わりつつあることを、肌感覚で理解できるようになってきました。こういった状況もあり、どの大学も入試広報に必死だと思うのですが、そもそも入試広報に力を入れるって、どういうことを指すんでしょう?流通経済大学が新たに開設した高校生向けウェブサイトを見て、頑張る方向性にとても共感が持

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近畿大学の新聞広告から考える。影響力のある大学が、わざわざ正月に広告を出してまで伝えるべきこととは何なのか。

近畿大学の新聞広告から考える。影響力のある大学が、わざわざ正月に広告を出してまで伝えるべきこととは何なのか。

明けましておめでとうございます。正月の新聞に、どの大学のどんな新聞広告が載っているかは、大学業界で働く人の密かな関心事ではないでしょうか。新聞の発行部数が大きく減ってきており、ひと昔前ほど大学の広告が目につかなくなってきていますが、それでも大学の“今”を知る貴重な情報源です。そして、そんな大学の新聞広告のなかで、毎年、目につく大学というと、そう、近畿大学です。今年のものも印象的だったので、新年一発

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大学のビジョンが「生きた言葉」であり続けるために、大学人がたぶんこれからしなくてはいけないこと。

大学のビジョンが「生きた言葉」であり続けるために、大学人がたぶんこれからしなくてはいけないこと。

コロナパンデミックによって世の中の状況が大きく変わったというのは、わざわざ言うまでもない事実です。今は渦中でそれどころではないかもしれませんが、もう少し目処がたってくると、このコロナによって狂った計画を調整するという作業が、いたるところで出てくるように思います。今回、見つけた千葉商科大学のお知らせは、この調整をいち早く着手した事例のように感じました。

千葉商科大学のお知らせは、消費エネルギーと同

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長引くオンライン授業が、大学広報を根本から変える?コロナが大学に与える、ポジティブな機会を考えてみた。

長引くオンライン授業が、大学広報を根本から変える?コロナが大学に与える、ポジティブな機会を考えてみた。

7月初旬から後期授業の方針を発表する大学がパラパラと出てきており、そのほぼすべてがオンライン授業に軸足を置く授業体制のようです。新型コロナの第2波ともいえる感染者数の急増を考えると、まだ発表をしていない大学も含め、ほとんどの大学が後期もオンライン授業を中心にせざる得ないのかなと思います。

私は大学の広報支援を仕事にしていることもあり、この件も大学広報、とくに入試広報にどんな影響を与えるかという視

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図書館開放は第二のオープンキャパス!?可能性しかない大学の長期休暇の活用法を考える。

図書館開放は第二のオープンキャパス!?可能性しかない大学の長期休暇の活用法を考える。

高校生に最も効果のある情報発信が何かというと、おそらくそれはオープンキャンパスでしょう。大学に実際に足を運んでもらい、雰囲気であったり施設や学生だったりを実際に見てもらう。これほど、大学を実感できる情報発信方法はありません。

オープンキャンパスの何がいいかというと、もちろんそれは大学に来てもらうことです。この生の体験が、受験生に強いインパクトを与えます。でも、考えようによっては、来てもらうことが

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