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ウガンダ滞在~日々の思い~

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ウガンダで感じたこと大小つづってます
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豚肉食べられる?

豚肉食べられる?

「豚肉食べられる?」
私がウガンダで友達の家に行く際に毎度聞かれる質問の一つです。
ウガンダではゲストが家に来るときには料理でおもてなしをします。
(以前おもてなしについての記事も投稿しました)
そのため、料理を用意するために必要な質問が上記の質問なのですが、皆さん理由がすぐ思い浮かぶでしょうか?

ウガンダ人自身もですが、様々な国から移住してくる人々がいるため、様々な宗教の方が住んでいます。最も

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支援の裏側

支援の裏側

「ウガンダの人々が着ている服」
と聞いてどんなイメージをしますか?

こんな感じのアフリカ布のドレスでしょうか?
(加工が下手で申し訳ないです…。)

もちろんウガンダの女性たちはオシャレが大好きですが、実際はこんな感じ↓です。

多くの人が写真に写っているような”洋服”を着ています。
そして、それらのほとんどは 「古着」です。
「ほとんど」というのは、CUTS Internationalという団

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お・も・て・な・し

お・も・て・な・し

ウガンダには約65の民族が住んでいます(参考:NPO AYINA)
そのため文化や習慣も様々です

その中で今回はお客様をもてなす方法を3つの民族を例に紹介します。
(なぜ3つなのかというと、単純に私の周りにいるから、というただそれだけの理由です笑)

まずはアチョリという比較的大きな民族です。
アチョリはお客さんが来ると、そのお客さんを迎える家族の親戚や近所の人、友達がそのお客さんのもとに挨拶に

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便利さの弊害

便利さの弊害

「ウガンダの料理はとても美味しいです。
ただ一つ言いたいのは『味が濃い』。」
という始まりで前回記事を書きました。(料理から見えるウガンダの歴史)
今日、友達と話していて悲しいことも分かったので同じ話題を書くことにしました。

私が住んでいるグル県にはアチョリという民族が住んでいます。
食材は魚や肉も食べますが野菜中心でとてもヘルシーです。
すごくレパートリーも豊富で、美味しい民族料理ナンバーワン

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語学力と‟国のレベル”の関係性

語学力と‟国のレベル”の関係性

私は英語で会話することがきます。
それは外国で仕事をしたい、外国人と話したい、と思っているため、大学の授業に加えて自学で頑張って勉強したおかげです。しかし今でも、頻繁に単語が浮かばないし発音もキレイではなく、決して流暢ではありません。

ウガンダの人も英語を喋れます。
小さい子供もある程度ならわかり、大人は普通に会話できる人が多いです。
小学校から英語は必須科目として、特にスピーキングをしっかりや

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”支援”って難しい。

”支援”って難しい。

”支援”って難しい。
私はNPO法人の下でインターンをさせていただいており、脆弱層の方々のサポートをしています。

「友達(支援対象者)のために、みんなが笑顔で生活できるよう頑張ろう」
と思いながら活動していましたが、それだけではダメなのだと気づき始めました。

それは対象の方々がいわゆる「援助慣れ」してしまうこと。
みんなが必要なもの、欲しいものをすべて渡してしまうと長期的に見てみんなのためにな

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カリブ

カリブ

「カリブー!」
ウガンダに来て一番と言っていいほどよく聞く言葉(スワヒリ語)で、直訳すると「welcome」です。

マーケットでのお客様への呼びかけ、オフィスに入ってすぐの挨拶、何かしているときに人を迎え入れる、などなど、、、

ゲストの訪問を受け入れ、感謝する素敵な言葉です。笑顔でみんなが「カリブ」と声をかけてくれると温かい気持ちになります。

言葉だけでなく、実際に食事や自宅内にも招いてくれ

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この木なんの木

この木なんの木

目の前にある木の名前を言うことが出来るでしょうか?

少なくとも私の周りのウガンダの人は「これ何の木?」と聞くとこたえてくれます。(以下、“私の周りの”省略)

他にも、花、虫の種類や大人か子供か、メスかオスか、さらには肉の部位まではっきりと識別しています。

日本人の多くは出来ないことなのではないでしょうか。これが出来るのはウガンダの人々の生活の仕方や自然との関わり方が大きく影響しています。

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ポショ

ポショ

ポショをご存じでしょうか?
(参考 ポショとは?)
ポショはトウモロコシを粉末にしてお湯で練ったアフリカの主食です。(作っている様子です→Youtubeより)スワヒリ語でウガリといいますがこちらのほうが聞き覚えのある方が多いかもしれません。

ウガンダの主食はマトケと呼ばれる甘くないバナナやスイートポテト、アイリッシュポテト、キャッサバ、お米、ミレットなど様々ですが、ポショが一番一般的に食べられて

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料理から見えるウガンダの歴史

料理から見えるウガンダの歴史

ウガンダで食べる料理はとても美味しいです。
ただ一つ言いたいのは、「味が濃い」。

ウガンダの料理の味付けは基本塩ですが、料理の様子を見ているとやはり塩や油をたくさん使っています。紅茶や牛乳を飲む際の砂糖も大匙山盛り5杯入れるのは普通です。

そういう文化なのかなと思っていたのですが、個人差があります。
しかしただの個性ではなく、そこには理由があることに気が付きました。

「たくさん調味料を使うこ

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日本人≒中国人、アフリカ人?

日本人≒中国人、アフリカ人?

「ニーハオ!」
道を歩いていると必ずといっていいほどこう声をかけられる。
”日本人だ”というアイデンティティから、「違うよ、日本人だよ!」
と反論する。

「おーごめんごめん。日本人だったね。」と間違いを誤ってくれるのだが
「ほとんど一緒なんだもん」
これが挨拶のお決まりのパターン。

そして会話が進んでいくと「カンフーやってよ」「ジャッキーチェン(もしくはブルースリー)好きなんだよ」という話題に

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名前の秘密

名前の秘密

ウガンダの名前は3つ、もしくは4つから構成されています
ファーストネームが生まれた場所(状況)、セカンドネームがイングリッシュネーム、サード・フォースネームが親の自由というのが基本です。

一番気になるのはファーストネームですが、まずはセカンドネームから触れていきます。
ご存じの通り、ウガンダはイギリスの植民地でした。そのためウガンダには多くの植民地時代の名残があるのですが、名前もその一つです。

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アジア人差別から考える世界の仕組み

アジア人差別から考える世界の仕組み

コロナ禍で”アジア人差別”が聞かれるようになった。ウガンダも例外ではない。個人的な話だが、6/19に再度発表されたロックダウン後から、「コロナ!」(「チャイニーズ!」)と叫ばれたり、マスクを少しでも外すと顔をしかめてマスクをつける動作をしてみせる、消毒液を顔の前に突きつけてくる、などをされた。

私の経験もそうだが、世界で起きたこのような話や、ひどい場合は暴力事件にも発展している、と聞くと単純に「

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彼らにとって白人とは。

「髪ふわふわ、サラサラだね~。切ってちょうだいよ~」
「お金ちょうだい」
「白いの良いね」

これが3大ウガンダの人にうらやましがられる/ねだられること。

やはり彼らにとってのムズング(=黒人以外)は、テレビに出る人だし、お金持ち(≒教養がある)です。だからこそ憧れや”上”にある(表現が間違っているかと思いますがいい言葉が見つからず申し訳ありません。)ものとしてイメージしている気がする。それはや

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