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【米国株投資】チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ / CHKP:収益成長の鈍化に警戒が必要なサイバーセキュリティ銘柄

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本日のアナリストは、🇺🇸米国を拠点に活動しているドノヴァン・ジョーンズ氏です。

自己紹介

ジョーンズ氏は、米国を拠点とする株式リサーチのスペシャリストであり、15年にわたり、米国のソフトウェア関連企業やIPO企業の投資を分析してきた経験を持っております。

主に、「高成長テクノロジー銘柄」、「消費者関連銘柄」、「資本財・サービス関連銘柄」、「メディア関連関連」、「ライフサイエンス銘柄」に焦点を当て、ファンダメンタル分析を用いて企業分析を行っています。

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最新のレポート紹介

【米国株投資】チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ / CHKP:収益成長の鈍化に警戒が必要なサイバーセキュリティ銘柄

Ticker: CHKP / 2867文字 / 所要時間6分程度 / 中立

サマリー

  • チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは、世界中の企業に幅広いサイバーセキュリティ・ソフトウェアを提供しているテクノロジー企業である。

  • 同社は、利益は堅調に推移しているものの、トップラインである売上高は緩やかな成長にとどまっている。

  • 足元のバリュエーション等を踏まえ、私の同社に対する短期的な見通しは「中立」である。

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズについて

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ(CHKP)は、ITセキュリティ・ソフトウェア技術を世界中の企業に提供している。
同社は、トップラインの収益成長は鈍化しているが、利益成長は堅調である。
現在の株価水準、並びに、バリュエーションと、売上高の成長に関する今後のリスクを考慮し、同社に対する私の短期的な見通しは「中立」である。

概要と市場

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズはカリフォルニア州サンカルロスに本社を置き、イスラエルで事業を展開している。
同社は、ファイアウォール、エンドポイント・セキュリティ、モバイル・セキュリティ製品など、サイバーセキュリティおよびソフトウェア・ソリューションを開発している。
4,800人以上の従業員を擁し、国際的に事業を展開している。
創業者兼最高経営責任者(CEO)は、1993年にステートフル・インスペクション・ファイアウォール技術のパイオニアとなったギル・シュウェドで、現在も会長兼 CEOとしてチェック・ポイントを率いている。
チェック・ポイントが提供する主なソフトウェアやサービスには、以下のようなものがある。

  • Quantum Security Gatewayなどのファイアウォールおよびネットワーク・セキュリティ製品

  • SandBlastエージェントなどのエンドポイントおよびモバイル向けセキュリティ・ソリューション

  • ThreatCloudやThreat Emulationなどの脅威防御システム

  • クラウドセキュリティ製品およびセキュリティ管理システム

  • 技術サポート、マネージド・セキュリティ・サービス、セキュリティ・トレーニング/認定プログラム

ネットワーク・セキュリティ市場は、 2021年に251億ドルと評価されている。
2022年から2030年までの年平均成長率は12.6%で、2030年には770億ドルに達すると予測されている。
ネットワークセキュリティ市場の成長を促進する主なトレンドは、リモートワークによるネットワークの複雑化、企業のモビリティ導入、クラウドへの移行、厳格な規制基準、高度なサイバー攻撃の増加である。
下図は、2022年の世界のネットワーク・セキュリティ市場を業種別に示したものである。

また、ネットワーク・セキュリティ市場の主要企業は以下の通りである・

  • シスコ(CSCO):ファイアウォール、侵入防御システム、セキュアアクセス、クラウドベースの脅威防御ツールを提供。

  • パロアルトネットワークス(PANW):ネットワークファイアウォール、エンドポイントプロテクション、クラウドベースのセキュリティサービスを提供。

  • フォーティネット(FTNT):ハードウェアおよびソフトウェアのファイアウォール、Webアプリケーションファイアウォール、VPNを販売。

  • ジュニパーネットワークス(JNPR):ネットワーク・ファイアウォール、ルーター・スイッチ・セキュリティ、VPN、データ保護サービスを提供。

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最近の財務動向

四半期別の総収益(青色の線:Total Revenue)は緩やかに増加している一方で、四半期別の営業利益(赤色の線:Operating Income)はここ数四半期、比較的横ばいで推移している。

四半期別の売上総利益率(緑色の線:Gross Profit Margin)は最近の四半期で上昇を続けており、販売費および一般管理費の総売上高に対する比率(茶色の線:Selling, G&A % Of Revenue)も最近の四半期では上昇傾向にある。

さらに、希薄化後一株当たり利益(赤色の線:Earnings Per Share)は最近の四半期で増加している。

(上記グラフのデータはすべてGAAPベース)
一方で、過去12ヶ月で、同社の株価は21.17%上昇したのに対し、フォーティネット(FTNT)の株価は18.94%上昇している。

バリュエーションとその他の指標

以下は、同社に関連するバリュエーションの表である。

成長、利益、フリー・キャッシュ・フローに余裕のある前提を用いたDCF法(ディスカウントキャッシュフロー法)に基づくと、現在の152.56ドルに対し、同社の理論株価は約151.12ドルで評価されることになり、ほとんど同水準であることが分かる。
また、40%ルールとは、ソフトウェア業界の経験則であり、売上高成長率とEBITDA成長率の合計が40%以上であれば、その企業は、ソフトウェア企業として、許容できる成長とEBITDAの軌道に乗っていることを示すものである。
下表のように、同社の直近の調整前40%ルールの計算値は、2023年第3四半期決算時点で42.2%であったため、下表の通り、高い営業利益率により、この点で同社は良好な財務パフォーマンスを上げていることが分かる。

チェック・ポイントに関するコメント

アナリストとの直近の決算電話会議において、経営陣は下記の点を強調している。
収益の伸び

  • セキュリティ・サブスクリプションの売上高は前年比15%増の5億800万ドルとなり、2017年以降で最高の伸びとなった。

  • インフィニティの収益は総収益の10%を超え、2桁の力強い成長を遂げた

  • 総売上高は5億9600万ドルで、前回のガイダンスの中間値を上回った。

受注残高

  • 繰延収益は前年比4%増の17億900万ドル。

  • 計算上の請求額は5億3,100万ドル。

経費

  • 人件費、インフラ、マーケティング等への継続的な投資により、営業費用は9%増加。

キャッシュフロー

  • 営業キャッシュフローは2億2200万ドルで、これには2200万ドルの創業者ロールバックが含まれるが、これを除くとキャッシュフローは2%増の2億4400万ドルとなった。

バランスシート

  • 四半期末の現金残高は30億ドル

収益ガイダンス

  • 第4四半期の売上ガイダンスは6億3,600万~6億8,600万ドル。

  • 通期売上ガイダンスは23億4,000万ドルから25億1,000万ドルに絞られ、達成された場合、2022年の2021年比成長率が7.53%であるのに対し、2022年比成長率は3.4%にとどまる。

トレンド

  • 以前の減速から一転、事業には前向きな指標と勢いが見られる。

  • 第4四半期は好調なパイプラインと現場予測。

上記の通り、アナリストは同社経営陣に対し、成長予測とトレンド、Perimeter 81計画、米国連邦政府とのビジネスチャンス、財務ガイダンス、サブスクリプションの伸びと製品収益の減少の要因など、さまざまなトピックについて質問した。

以上より、チェック・ポイントには幾つかの明るい兆しが見えているものの、その様な機会を実際に売上高に繋げる際の執行リスクが存在すると見ている。

さらに、同社の現在の株価は理論株価ともほぼ同水準にあり、トップライン(売上高)の収益成長が鈍く、および業務執行上のリスクを考慮すると、私のチェック・ポイント・ソフトウェアに対する短期的な見通しは「中立」である。

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