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#320 チャーリ&レイモンドによろしく

 世界には80億を越える人がいて、その一人ひとりが様々な能力を有しています。一方、社会が機能していく上で、ある一定の価値基準が存在し、その価値をみたす「能力」を持つ人が、社会的に、あるいは経済的に豊かになると言う構図が存在すると言えるでしょう。

 現代社会のテーマの一つに「多様性」があります。それはある一定の画一的な枠組みに人間をはめていくのではなく、様々な価値基準を設けて、できるだけ多くの人たちが幸せに生きていけるインフラを整備することです。

発達障害。自閉症スペクトラム障害(ASD)やADHD(注意欠如・多動性障害)が有名で、前者の特徴には社会的コミュニケーションや対人関係の困難さ、限定された行動、興味、反復行動などがあり、感覚に関する過敏性や鈍感性を伴うこともあります。後者は不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(思いつくと行動してしまう)といった症状が見られる障害です。

 発達障害と言う言葉は、「今の社会」の観点からみると、多少なりとも生きにくい印象を与えます。一方、医学的に「発達障害」に分類される人たちは、そうではない人達にはない、専門的な知識や技能、記憶力など様々な特性を有している。社会の価値基準はほんの少し変われば彼らの存在は「障害」と言うものではなく、「GIFTED」と捉えることもできる。

 大切なのは多様な人々がお互いに助け合いながら、その特性を活かすこと。それによって、多くの人が活躍する場所が自然と生まれ、それが社会の価値基準を広げることに繋がります。久しぶりに見た「レインマン」のトムクルーズとダスティンホフマンを頭の中に浮かべながら、今日のコラムを書いています。

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