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14.語学留学するなら辺鄙な場所へ行け!

イタリアへ語学留学するとして、場所は何を基準に選びますか?
南北に長いイタリアは日本同様、方言の豊かな国です。
場所によって話されているイタリア語のイントネーションも違います。

一般的にはフィレンツェで話されているのが標準的なイタリア語と言われていますが……。


ホントはブラかトリノが良かった

ブラの町を気に入っていたので、本当はそこでイタリア語を学びたいと思ったのですけど語学学校がありませんでした。
ものすごい田舎町なので、まぁ、それは想定内です。

でも、だからこそブラでイタリア語を学びたかったのです。
日本人のいないような場所ならイタリア語を話すしかなく、そういう環境に身を置き自分を追い込んだほうが上達も早いと考えたからです。

次の候補地はブラから近いトリノ。
ピエモンテ州の州都ですが、やはりそこにも外国人のための就学ビザ発給の指定校は存在せず。
こうなってくるとどこか別の場所にある語学学校を探すしかありません。

フィレンツェ、ミラノ、ローマは避けたい

イタリア中部、トスカーナ州フィレンツェはダンテの生まれ育った地です。
それまでラテン語で書かれていた書物の世界に、当時トスカーナ地方で話されていた話し言葉としてのイタリア語を持ち込んだのがダンテ。
以来、フィレンツェ周辺で話されるイタリア語がもっとも由緒正しいということで留学先に選ぶ日本人も多いです。

ただ、私としてはそれが何だかなぁと思いました。
日本人が多いということは、日本人同士でつるんでしまうと思ったから。
生活していたら日本語でさまざまな情報収集ができたほうがラクだもの。

同じ理由でミラノやローマのような都会も避けたいと思いました。
そこで働いている日本人も多いでしょうし、語学学校以外にデザインや音楽の学校もあり、より多くの日本人がいそうな気がしたのです。

留学生活に同胞同士の助け合いはもちろん必要。
でもそれが過ぎると、せっかくイタリアに来た意味が無くなってしまうと思ったのです。
あくまでも私の独断と偏見、個人の趣味の問題ですけど。

日本人のいないような辺鄙な場所

というわけで、私の希望はできるだけ日本人のいないような辺鄙な場所にある語学学校でした。
そして最終的に、シチリアのタオルミーナにある外国人のための語学学校へ行くことに決めたのです。

ピエモンテの田舎町に魅かれてイタリアにハマったのに、いきなりシチリアのリゾート地。
どうしてこんなことになったのか、自分でもよく分からないし明確な理由の説明もできません。
ブラに初めて行ったのときのような強烈な印象はなかったけれど、友人たちとの旅行で行ったときに滞在したタオルミーナの光り輝く青い海がふと思い浮かんだのです。
なんせ、ハワイへ移住したいと思っていたほど海が好きなので。

リゾート地ではあるけれど決して都会ではありません。
語学学校があるかどうか調べたら、ちょうどピッタリなのがあった、というだけの話です。

旅行で行ったとき、まさかタオルミーナに住むことになるなんて思いもしませんでした。
ただ、友人曰く、私は何気なく「またここに来る気がする」とつぶやいたのだそうです。
自分ではまったく記憶にないのですけど。

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