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世界あちこち空コレクション#1

知らない土地へ旅をして、あちこち手探りで歩き回っていると、目的地へ辿り着く前にへとへとになる。
そんな旅をしていると、迷い込んだ先や、疲れて休憩しようと足を止めた時、ふと頭を上げると思いがけず、素敵な空に巡り合うことがあります。

”目的地に、早く、効率よく辿り着くだけが人生じゃない”

色んなことにもがき、あれこれ思案しながら、自分なりのやり方でチャレンジして“自分らしい道”を歩もう!
そんなカラフルな人生の中で、きっと沢山の"思いがけない発見""幸せ"があると私は信じています。

ここでは、備忘録も兼ねて、私のカラフルな人生の旅先で巡り合った素敵な空たちを紹介します。


地中海の日差しをいっぱい浴びる in Tarragona,Spain

①ローマ時代にタイムスリップ! Tarragona,Spain


バルセロナから1day trip!バルセロナのサンツ駅から国鉄で約1時間、特に考古学に興味があるわけでもないけれど、歴史の教科書をリアルに見ることができるような、古代ローマ時代の遺跡が世界遺産に登録されている街があるというので、ちょっと南へ足をのばしてみることに。1月だというのに、地中海に面しているので日差しが強く、ちょっと歩くと汗ばむ陽気。アナログなガイドブックを片手に、タラゴナ駅から階段を登り、「なんだか、下から見上げると結構段数ありそうだし、見た目より急勾配だな〜」と思いながら、一段一段と歩みを進める。やっと階段を登りきって、自分が歩んだ道を振り返ったら、贅沢すぎるぐらいの太陽と眩しい空。これは、冬の散歩も楽しくなる。

自分軸で生きる!誇り高きバルセロナの街 in Barcelona,Spain

②自分軸で生きるためのファッションへの価値観 Barcelona,Spain

ファストファッションが大好きで、ショッパホリックだった20代。バルセロナ市内だけで何店舗もあるINDITEX社が展開するZARAやStradivarius、Bershkaに入っては出てを繰り返していた。なぜなら、店舗によって品揃えが違うから笑
今の私は、"No wasting money for the climate change"をミッションに、ミニマリストを実践しているので、当時の自分を叱りたいと思っている。だけど、そんな過去があるから、今のライフスタイルがあるのだと、ちょっと自分に言い訳をする。
ただ、あの頃はファッションを履き違えていた。「流行」「安さ」「日本未上陸」どれも、今振り返ると恥ずかしく、穴があったら入りたい。
そんな履き違えたファッションに、何の疑いもなく、買物に精を出し、通りで見つけたお店で散財した。
旅は、良くも悪くも、あらゆる感覚を麻痺させる作用がある。「見たことがない色合い」や「日本では手に入らない」という妙な特別感も手伝って、とにかく、買って買って買いまくる。成田空港に到着してすぐは、興奮状態にあるため自分の愚行に気が付かないのだが、青森の自宅に着き、スーツケースを開けてクローゼットに収納する時、元々持っていたものとのアンバランスさに驚愕するのだ。一体私はいつ着るつもりなのか?青森にいてこの購入品は、活躍する機会があるのだろうか?買っても買っても満たされないこの気持ちは何なのだろうか?
そんな、自問自答する私に、他人軸ではなく、自分軸で生きる意味を教えてくれた一つが、バルセロナの空かもしれない。

砂浜でダンスしたくなる in Saipan,US

③ちょっとだけ非日常を!弾丸強行でサイパンへ Saipan,US


まだ、青森に住んでいた頃。
「週末のシンデレラ 世界!弾丸トラベラー」というテレビ番組にインスパイアされて、プリテンド笑、週末のシンデレラ!思い出したら、久しぶりにLOVE PSYCHEDELICOの「Freedom」聴きたくなる笑
週末を利用しての弾丸トリップで、日本からのフライト約3時間半。とはいえ、やっぱりパスポートを持つとテンションが上がり、あれもこれもと忙しなく歩き回る旅で、ちょっとビーチで休憩中。ヤシの木でできた南国感溢れるパラソルの下で、ビーチカクテルで乾き切った喉を潤すと、なおテンションが上がる笑
一方で、「非日常」「太陽の光」を求めてサイパンに行ったはずだが、紫外線は避けたいという究極のジレンマに苛まれながら、日焼け止めを肌に擦り込む。
パラソルから、さっきまで遊んでいた海を眺めると、月並みな表現だけれど、透明な海と白い砂浜、降り注ぐ太陽の光と眩しい空という組み合わせに自己陶酔してしまう。
パスポート片手に、身一つで旅に出よう。「非日常」というご褒美は、明日から頑張るために私をフルチャージしてくれる。


栄枯盛衰って言葉もあるけど、”枯”もまた美しい in Lisbon,Portugal

④トラムが忙しなく走る、かわいい首都リスボン  Lisbon,Portugal


リスボンは坂道が多いので、交通手段としてトラムは欠かせない。街の至る所で、可愛いトラムがすごいスピードで走っていて、狭い路地をもうまく切り抜ける。時には人とぶつかるのではないかと思うような場面も、熟練のテクニックを持つ運転手が上手いことやるのだ。それは、観光客からすると思わず拍手を送りたくなるほどだ。
また、トラムは駅のようなものがあるようで、ないような・・・結構、みんな乗りたい放題、降りたい放題のように見えるのは私が観光客だからだろうか?何かローカルルールはあるのだろうか?
そんなトラムを支えているのが、あちこちに張り巡らされた電線。見上げた空の美しさをちょっと邪魔するような気がする電線には、この街の歴史や人々の日常が詰まっている。そう思えば、景観も大事だけど、この街の無秩序に張り巡らされた電線には愛嬌があるなとも解釈できる笑


発想の転換!早朝到着だから見ることが出来た朝焼け in Singapore,Singapore

⑤夜景だけがシンガポールの魅力じゃない! 朝日が昇るって気分も上がる Singapore,Singapore


友達が、SMAPがロケしたMarina Bay Sandsに泊まりたいと言ったので、ミーハー心で、いざシンガポールへ。懐事情等々で、ちょうどいい時間のフライトを見つけられず、深夜発早朝着のフライト。
なんだかんだ約6時間半、ほぼ眠ることができず、チャンギ国際空港についてしまった。さて、ホテルのチェックインは午後2時・・・ダメもとで、ホテルにお願いしたらアーリーチェックインが出来て、へとへとの体を引きずりながら部屋へと通してもらった。ルームサービスやインフィニティプールの案内も上の空で聞き流していると・・・
なんと、バルコニーから朝日が昇るのを拝むことができました!当時、夜型生活をしていたし、日本にいて朝日を見ようなんて発想は全く持っていなかった。そして、日本海に面した田舎町で生まれ育った私にとって、太陽は昇るものではなく、沈むものだと思っていた。朝日ってこんなにテンションを上げてくれるものなのだと、異国の地で思いがけず気がつく。早朝到着は体力的にキツいなと思ったのは事実だが、こんな新たな気付きを与えてくれるというのもあって、何事もメリット、デメリットがあり、両者にどう折り合いをつけるかで、人生が変わってくると腹落ちした。


まだ、ほんのり砂が温かい夕暮れのルブアルハリ砂漠 in Abu Dhabi,UAE

⑥世界最大の砂漠、空虚の地でアラビアンナイトに想いを馳せる Abu Dhabi,UAE


子供の頃、「アラジン」「千夜一夜物語」を母親に読んでもらいながら?いや物語の冒頭から?昼寝してしまったので、実のところ物語の内容はほとんど知らないけれど、なぜか砂漠とオアシスに長年想いを馳せていた。おそらく、自分の日常と遠くかけ離れているものだからということと、言葉では簡単に表すことは出来ないが、私の中でいわゆる”ときめく”ものがあったのだと思う。
中学校か高校の世界地理の授業中、「砂漠は日中と夜の寒暖差が激しい」というのを聞いて、いつか自分で確認しに行ってみよう!そんな軽い動機が現実になったのがこの旅だった。
日中の砂漠は、遮るものが何もなく、灼熱の太陽の光が容赦なく降り注がれるため、ちょっと裸足で歩こうと思っても1分と持たない。
時間を改め、日が沈む頃・・・今度は、砂漠は冷えているのか裸足で検証すると、まだ、砂の中はほんのり温かい。体を張った検証が終わり、見上げた空はどこまでも続いていて、また、この広い砂漠を遊牧民は一体どうやって進むのか?ロマンってこういうものを指すのかなと、また思いを巡らせる。


蜃気楼の中にふわっと現れる砂漠のオアシスの朝 in Abu Dhabi,UAE

⑦早起きは三文以上の徳、蜃気楼の中に現れる砂漠のオアシス Abu Dhabi,UAE


日本からのフライト約10時間とアブダビの中心地から車で90分。
私が思い描いていた砂漠のオアシスは実在した。"Qasr Al Sarab Desert Resort by Anantara" この頃、ヨガにハマっていたこともあり、早起きしてテラスでヨガ in 砂漠なんてミーハー心をくすぐるのにはもってこい!のシュチュエーション。ヨガを始めた時間は、まだ外は薄暗く霧がかかっていて砂漠がよく見えなかったけれど、朝日と共に段々と周りの景色がはっきりしてきた。ヨガなんてそっちのけで、時間と共に違う顔を見せる砂漠と、空のグラデーションに釘付けになったのは、旅のマジックだろうか。憧れていた”砂漠のオアシスで迎える朝”というのは、ミーハーな私にとって心がくすぐられるパワーワードだ。


肌を刺すような凍てつく朝の散歩道 in Tallinn,Estonia

⑧友達はヒートテック3枚重ね?それでも、歩きたい朝のタリン Tallinn,Estonia


青森生まれ青森育ちの私にとって寒さとの付き合いは長い。それゆえ、寒さへの耐性はかなり備わっているし、寒さや雪に関する知識や経験も豊富だと自負している。一つ披露するとしたら、寒さにも種類があるということだ。青森は雪深いところなので、気温が低くても湿度があることで肌を刺すような寒さにはならないが、東京のように、青森ほど気温は下がらなくても大気が乾燥していると、寒さが痛く感じる。科学的根拠はないけれども、肌感覚というか経験値からそのように寒さには種類があると個人的に定義している。
まだ、11月ということもあり、タリンは雪はなかった。だから、個人的にタリンの寒さは肌を刺すような凍てつく寒さだった。加えて、懐事情によりエコノミーなホテルに宿泊したことも、よりこの肌を刺す寒さを感じる一因となった。ホテルのフロントのお姉さんには「あなたたちには、広くて快適なお部屋を案内するわ」と言われたので、ちょっとウキウキしながら部屋に行こうとしたが、言われた部屋番号が見つからない・・・直感的に良からぬ予感がした。旅をしていると、直感が研ぎ澄まされるのはいいことだとは思うが、かなり高い確率で期待とは反対の方に振れる。今回はもまた、その直感は的中。私達の部屋は地下にあり、2人利用で予約したのに無駄に広く、ベットは3台ある。すっかり冷え切っているこの地下のだだっ広い部屋を一刻も早く暖めたかったけれど、暖房らしきものに電源を入れても一向に暖かくならない。セントラルヒーティングなのか?暖房が壊れているのか?フロントのお姉さんのいう「快適」の意味を間違えて解釈したのか?真相は闇の中だ。
同行した九州育ちの友達にとっては、寒さの種類に関係なく、ただただ堪えるであろう11月のタリンの寒さだったようだ。
しかし、タリン滞在が2日しかない私達にとって、1分1秒無駄に出来ないこともあり、友達はヒートテックを3枚重ね着して、防寒対策を万全に朝から精力的に街歩き。
まだ、街が動いていない中、静寂の旧市街を楽しむのもいいなと思える高い空を見上げつつ、直感を研ぎ澄ませるべく、たくさん旅に出ようと心に決める。


無秩序に開発された活気溢れるアジアの喧騒と程よい都会感 in Taipei,Taiwan

⑨活気溢れるアジアの喧騒と近代化のアンバランスが心地いい台北 Taipei,Taiwan


旅はいつだって無計画なくらいが丁度いい。
会社の休暇のルールで、突然5日間のお休みを取ることになった。えー、そんな突然休めって言われても・・・と思いながら、すかさずトイレに駆け込み友達に連絡。ありがたいことに「OK!」をくれた友達と、またもや弾丸で台湾旅行を計画。この旅は、友達におんぶに抱っこで、フライトとホテルだけ予約。現地では、友達がアテンドしてくれて、台北のおすすめ観光スポットをぶらぶら。
夕食は、小籠包が看板メニューの鼎泰豊本店!
鼎泰豊は、シンガポールや日本でもお世話になってきたけれど、”鼎泰豊本店”っていうと何となく特別感があり、また、ミーハーとしてはときめいてしまう笑
そんなウキウキと共に、鼎泰豊本店へと向かう途中・・・読めない漢字やアルファベットで、我が我がと主張したい気持ちが全面に出ている看板やら建物で溢れている街並みが、観光客を惹きつけてやまない魅力の一つかもしれないと、皐月空を見上げて思った。



要塞都市の面影をそこはかとなく感じる旧市街 in Valletta,Malta

⑩Vallettaは、私の秘密兵器 Valletta,Malta


とにかく、家族の中で一番年が下だと何か勝負事になると嫌な思いをする。
トランプをやっても人生ゲームをしても、知能が必要な事に関しては自力で勝てないし、誰も勝たせてはくれない。年下って嫌な事ばかり・・・つくづくそう思っていた。世界地理に出会うまでは。
私の故郷は、田舎中の田舎で。ちょっと大きい都市へ行くにも車で数時間かかる。その道中、父親は自分の得意分野である世界地理を活かした「世界の国名・首都名をより多く言えた方が勝ち」、という謎のゲームを提案してきた。ところが、母親も姉も他のゲームには参加するが、この謎のゲームには興味を全く示さなかった。初めこそ、父親のいいように丸め込まれてなかなか勝つことは出来なかったけれど、小賢しい私が閃いたこととは・・・「人と被らないジャンルで戦えば年齢なんて関係ない」ということ。それからの私は、必勝法としてマイナーな国名・首都名を覚えることに専念し、父親にちょろまかされなくなった笑
そう、私はいつも「Malta」と「Valletta」を秘密兵器にしていた。
私に”戦う”魅力を教えてくれた静寂な要塞都市 ”Valletta” は、そんなふうに利用されていたことは当然知る由もない。ただ、個人的にそんな思い入れがある場所だったので感動も一入で、12月だというのに空も青く、とりわけ美しく感じた。

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